2019年秋、日本では、ラグビーワールドカップを契機にラグビーに関心を示す人 たちが急激に増えました。これからは、今まで以上に多くの人たちが、プレーヤーや観客としてラグビーを楽しむ姿が見られるようになるでしょう。
これらの「ラグビーファミリー」がラグビーの魅力を存分に味わえるよう、日本ラグビーフットボール協会(以下JRFU)では、2020年度より審判資格制度を整備して、 専門的な知識と技術を持ったレフリーなどのマッチオフィシャル(以下、公認審判員)によって公式戦の運営が行えるようにいたします。
【Q1】どのような審判資格があるの?
【A1】JRFUの審判資格には「スタートレフリー」「ミニラグビーレフリー(MRR)」「C級レフリー」「B級レフリー」「A級レフリー」の4つがあります。
○スタートレフリーは、これからラグビーの審判員を志す人に対して与えられる資格です。これを取得すると、各協会主催公式戦のタッチジャッジ、コンタクトを伴わないラグビー(タグラグビーなど)のレフリーを務められます。
○ミニラグビーレフリー(MRR)は、12歳以下のラグビー(ミニラグビー)の試合を担当するための資格です。この資格を取得すると、スタートレフリーの担当に加えて、各協会主催のミニラグビー試合のレフリーを務められます (ミニラグビーではアシスタントレフリー制は採用していません)。
○C級はMRRの担当試合に加えて、都道府県協会主催の中学生年代(ジュニアラグビー)以上の試合で審判員を務められます。
○B級はC級の担当試合に加えて、支部協会(関東・関西・九州)主催公式試合の審判員を務められます。
○A級は、B級の担当試合に加えて、日本協会主催試合の審判員を務められます。
いずれの資格も、講習会での学習や実技検定等の結果をもとに、当該資格にふさわしい知識と技能を習得していると認められた方に付与されます。また、各資格とも有効期限は4年間です。
【Q2】審判員になるにはどうしたらいいの?
【A2】以下をご覧ください。
①審判員になるためには、まず、「JRFUスタートレフリーコース」(eラーニングにて実施)を受講して、スタートレフリーの資格を取得する必要があります。
②その後、小学生年代のレフリーのみをやる方は「MRR認定講習」、それ以外の方は「C級レフリー認定講習」を受講して、知識と技量等があると認定されればそれぞれの資格が与えられます(受講条件等については後述します)。
③B級は各都道府県協会、A級は各支部協会または日本協会の推薦を受けた方のみが認定講習会に参加できます。そして、各資格にふさわしい知識と技量等があると認定されればそれぞれの審判員と認定されます。
【Q3】資格を取得すれば、すぐに公式な試合を担当できる?
【A3】いいえ。登録が必要です。
資格を取得しただけでは公式戦の担当はできません。各都道府県協会に所属する必要があります。所属道府県協会はスタートレフリー受講時に選択してください(原則として、居住地か在勤・在学の都道府県を選択)。所属協会から試合の割り当てについて連絡が届きます。
【Q4】資格を取得するのに費用はかかるの?
【A4】登録料と各認定講習受講料がかかります。
- ① 登録料は資格種別にかかわらず4年間で2,000円です。ただし、スタート レフリーは、受講料と登録料とを合わせて2,000円とします。
②その他の認定講習会受講料は以下の通りです。
・MRR認定講習会… 3,000円
・C級認定講習会… 3,000円
・B級認定講習会… 5,000円
・A級認定講習会… 20,000円
【Q5】資格更新方法は?
【A5】更新条件を満たした上で登録料を納入すれば資格が更新できます。
①スタートレフリーは、「JRFUスタートレフリーコース」再受講が更新条件です。この際に、新たな登録料を納めていただきます。
②その他の資格更新条件、登録料納付方法は別途連絡いたします。
【Q6】スタートレフリーを取得した同一年度にMRR(あるいはC級)資格を取得した場合、登録費はスタートレフリー分とMRR分を合わせて支払うのか?
【A6】同一年度にスタートレフリー資格と上級資格を取得した場合、その都度、登録料を納めていただきます。
【Q7】転居などで居住地等が変わったら資格を取り直す必要があるのか?
【A7】その必要はありません。
ただし、転籍の手続きを取らないと当該地域での審判活動ができません(転籍手続きについては別途ご案内します)。
【Q8】更新手続きをしなかった場合、資格は失効するのか。
【A8】何らかの事情で更新手続きを行わなかった場合でも、一旦取得した資格は完全失効しません。
一定の手続きを経て再登録すれば、以前の資格での活動が可能です。
【Q10】C級以上の資格取得者は新たにMRR資格を取得できるか?
【A10】できません。
理由は次の通りです。
・ひとりの方が複数の資格を所有することになり、管理が煩雑になること。
・ミニラグビーの公式戦を担当できる技量のある方にC級以上の資格を付与していること。
ただし、これは、C級以上の資格取得者がMRR対象の講習会等に参加することを妨げるものではありません。
【Q11】MRRの有資格者はC級資格を取得できるか?
【A11】できます。
MRR資格取得者は「C級認定講習会の受講」「フィットネステスト合格」「実技検定合格」によって、C級審判資格を取得できます。ただし、MRRから直接B級へはステップアップできません。
【Q12】2019年度以前に取得した審判資格はどのように扱われるか?
【A12】無条件で、相応する新資格に移行します。
ただし、タグラグビー限定の審判資格については、「スタートレフリー」に 移行します。
なお、2019年以前の資格取得者については、2020年度~2024年度の登録料は徴収しません。
【Q13】登録費は何に使われるのか?
【A13】登録に関する事務経費に使われます。
【Q14】資格有効期限内に審判活動から引退した場合、登録費は返金されるか。
【A14】申し訳ありません。いかなる理由があっても、一度お預かりした登録料はお返しできません。
以上