2013年5月26日 16:46キックオフ 秩父宮ラグビー場
ウイダージャパンセブンズ カップ決勝 リコーvs東芝

セブンズのエキスパート横山ツインズの活躍で勝ち上がってきたリコーブラックラムズ、一方、ボール争奪で相変わらず優位に立って危なげなくカップ決勝にきた東芝ブレイブルーパス。どちらも自分たちの強みを充分に発揮しており、厳しい戦いが予想されたが、その期待通りの一戦、最後の最後まで結果のわからぬシーソーゲームとなった。

先制したのは東芝。開始直後、自陣10m付近で左に展開し、伊藤真を一人余らせる形を作る。ここで伊藤は期待に応え60m近くを一気に走りきり左隅にトライ。0-5とする。

その後すぐのプレー、横山ツインズホットラインでトライかと思われたが惜しくもスローフォワード。逆に東芝がベイツを起点に夏井大輔がトライ。ゴールも決まって0-12。

このまま東芝ペースになるかとも思われたが、5分大島修平がインテンショナルノックオンにより一時退場。東芝は一人少ない局面を迎えてしまう。すかさずリコーはこのチャンスをものにして徳永亮がトライ。ゴールも決まって7-12。9分今度はリコー・ロトアヘアがハイタックルで一時退場となるが、これをものともせず横山伸一がトライ。ゴールを決めて14-12と逆転に成功して、前半を終える。

後半開始早々1分。東芝ベイツがボール争奪戦で本領を発揮、獲得したボールを展開し、ハーフウェイ付近でボールをもらった伊藤がスワーブで相手を抜き、50mを走りきってトライ、再逆転。ゴールも決まって14-19とする。

その後しばらく一進一退が続いた後、4分リコー山本昌太がトライ、ゴールも決まって21-19とまたもやゲームをひっくり返す。

次は7分、今度はゴール前に攻め込んだ東芝。大島がスクラムからサイドをついてゴールにボールをねじ込む。ゴール決まって21-26。またまた逆転で今度こそ誰もが勝負ありと確信した。しかしながらこの男はあきらめていなかった。直後のキックオフ、自陣22m付近にこぼれたボールを拾った横山伸一。本日が引退試合の東芝・松田をみごとなスワーブで交わして80mを走りきりトライ。自らゴールも決めて28-26と最後の最後、今度こそ勝負を決めて優勝。

東芝は松田の引退試合に最後の最後で花を飾ることができなかった。松田は表彰式後のセレモニーの胴上げで、背番号と同じ15回舞って永い永い現役生活にピリオドを打った。

リコーは自分たちのやりたいことを最後までやりきって、勝負をものにした。MVPは文句なし、全試合で縦横無尽に走りまくった横山伸一。キャプテンの重責を果たし、セブンズ日本代表再選出に猛アピールした。

(澤村 豊)
photo by RJP H.Nagaoka
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