■3月22日(金)

中国ブロック5県より選手75名が山口県長門市に集まり、今年度の中国ブロックトレセンがスタートした。開講式では、中国高体連ラグビー専門部委員長の楢崎先生より、一人でも多く日本代表が出るようにと激励をいただき、ユースコーチ安藤先生よりブロックトレセンの目的等が説明された。
フィットネステストが終了し、4グループに分かれてセッション開始。ゲーム形式の練習の合間には二ノ丸リソースコーチがハンドリングについて「アーリーキャッチ」「フィンガーキャッチ」「フォロースルー」をKey wordに選手とコミュニケーションをとりながら丁寧に指導していただいた。天候が途中から雨になったにもかかわらず、コーチ・選手ともにも意識した練習ができた。意識したプレーが無意識にできるようになることの大切さを学び、宿舎に移動。
選手ミーティングでは原リソースコーチも合流し、2012年度のブロック方針に加え、新たに選手・コーチの成長するべき方向性について話された。続いて二ノ丸リソースコーチの経験を踏まえた上手くなるために大切な5つのポイントについて、選手は熱心にメモを取りながら聞く姿が見られた。選手間のコミュニケーションはまだまだであったが、積極的に、そして、選ばれてきた自覚を持って明日以降取り組んでくれることを期待し、1日目を終了した。

■3月23日(土)

起床後ランニングセッションでドローインを意識したフォームを学び、9:00よりグランドにてセルフアップからスタート。伝達や目的を意識しない動きにコーチから注意を受ける場面もあったが、昨日の二ノ丸リソースコーチのセルフマネジメント・セルフコーチングを重要性を思い出し、徐々に動きもよくなっていった。
今回のトレセンはゲーム形式の練習の中にドリルを取り入れる形でプランニングされた。午前中はブレイクダウン、午後はDFセットアップにフォーカスし、ゴールを設定した。選手間のコミュニケーションも活発になり、セルフコーチングも見られるようになり、練習のレベルが徐々に上がっていくのを感じることができた。その後リソースコーチを中心にFW/BKに分かれてセッションが行われ、2日目が終了した。練習後は明日のセレクションマッチに向け、各グループがグラウンドに残って話し合い、選手が自主的に考えて行動できる成長も見られた。

■3月24日(日)

起床後ウエイトトレーニング。肩甲骨を意識した腕立て伏せと股関節の動きを意識した動作の基本をおこない、寒かった会場も熱気で気温が上昇。朝食後、宿舎を片付けてグラウンドへ。
セルフウォーミングアップから昨日までおこなった事の確認とFW/BK、そしてAD形式によるセレクションマッチがおこなわれた。コミュニケーションも上達し、セルフコーチングの数も増え、スキルの上達だけでなく選手としての自覚や取り組む意識の変化も確認することができた。
閉講式では、スキルを発揮し続けるためのフィットネスが課題としてあげられ、原・二ノ丸リソースコーチからもトレセンで学んだことの継続と、今後のブロックの成長を期待するというメッセージをいただき、今年度のブロックトレセンを終了した。
今回の選考より約40名が6月におこなわれるU17中国ブロックトレセンに参加する予定となっている。

原リソースコーチによる講義 「上手くなるために」二の丸リソースコーチ
レッグドライブ 早朝ウエイトトレーニング
安藤ユースコーチによる説明