大会名称: |
リパブリックトーナメント 男子の部、女子の部 |
派遣期間: |
2012年6月21日-25日 |
大会会場: |
カザフスタン タルディコルガン Olymp Rugby Club Ground |
開催日: |
2012年5月22日、23日 |
○スケジュール
6月21日 |
AM |
成田空港を出発、インチョン空港(韓国)経由 |
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PM |
アルマティ空港到着後、車にてタルディコルガンへ移動 |
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ホテルチェックイン |
6月22日 |
AM |
女子セブンズ大会 |
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PM |
女子セブンズ大会 |
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タルディコルガン協会、メディア関係者とミーティング |
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協会ディナー |
6月23日 |
AM |
プールセッション |
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PM |
ビデオセッション |
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男子セブンズ大会 |
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レフリーディナー |
6月24日 |
AM |
ビデオセッション |
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PM |
協会ランチ |
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ホテルチェックアウト後、車にアルマティへ移動 |
6月25日 |
AM |
アルマティ空港を出発、インチョン空港(韓国)経由 |
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PM |
帰国 |
○参加チーム
女子セブンズ大会 |
Olymp Rugby Club |
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Specialized Rugby Club Dinamo Almaty |
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Specialized Children Youths school of Olympic Reserve 1 |
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Club Ordobasy Shymkent |
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Specialized Children Youths school of Olympic Reserve |
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Fortune the city of Almaty |
男子セブンズ大会 |
Olymp Rugby Club |
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Dainamo Almaty |
○担当試合
女子セブンズ大会 |
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Olymp 0-24 Specialized rugby Club Dinamo Almaty |
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Club Ordobasy 15-5 Olymp Rugby Club 他、 |
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レフリー: |
平林泰三(日本協会) |
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アシスタントレフリー: |
エルボ、ビクター
(タルディコルガン協会) |
男子セブンズ大会 |
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Olymp Rugby Club 21-21 Dinamo Almaty |
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レフリー: |
平林泰三(日本協会A) |
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アシスタントレフリー: |
清水塁(日本協会A1)、
エルボ(タルディコルガン協会) |
○まとめ
昨今回の遠征は、カザフスタン協会の国内大会と言う事で、日本協会A1級レフリーの清水塁レフリーと共に遠征した。朝9時に日本を出発し韓国経由でカザフスタンへ向かい、アルマティ国際空港からは車で約3時間の道のりを移動し、約20時間かけての大変長い移動を経て、無事にタルディコルガンに到着した。思わぬ3時間以上のフライト遅延であったが、現地協会のビクトリアさんとビクターさんが空港出迎えとアルマティからタルディコルガンのホテルまでの送迎をして頂き、無事に深夜にホテルへチェックインする事が出来た。
早速、翌日早朝から女子大会が始まり、参加したチームが入れ替わりで総当たり戦をして、多くの試合が行われた。
カザフスタン協会では、5月、6月、8月、9月、10月と女子セブンズ国内シリーズが合計5ラウンド開催される。それぞれのラウンドでの総合ポイントによりシーズン優勝を決める方式が取られているそうだが、アジア国内できちんとした地区クラブ代表による公式戦シリーズは、非常に稀な大会である。カザフスタン国内ではラグビー強化が2極化しており、アルマティとタルディコルガンがほとんどの代表選手を輩出する2クラブとなっている。また、双方共に、17歳から20歳までのユースチームを持っており、現在、高年齢化しているカザフスタン代表の世代交代を図ろうとしているのが良く垣間見えた。
また、その翌日には当初のスケジュールが変更になり、男子セブンズ大会の1試合が前倒しで行われた。男子セブンズ大会は、6月26日から開催されるという事で、その大会の一番難易度が高いダイナモ・アルマティ対オリンプ・タルディコルガンとの対戦が1試合のみ行われた。
両チームともに、現役の15人制と7人制のカザフスタン代表選手を多く含み、オリンプはグルジア代表の選手も所属し、非常に力の拮抗した展開となった。試合展開は、ダイナモが先制し14-7でリードし前半を折り返したが、後半の後半ロスタイムにオリンプがトライを奪い、難しい位置からのコンバージョンを決め21-21の同点で試合終了となった。
滞在期間中には、コンディショニングに気を使って頂き、現地協会の方々がプールやマッサージ等を手配してくれた。長時間の移動、時差、気温と難しい環境下であったが、コンディショニングへの多大なご理解を得て、良いパフォーマンスへとつなげる事が出来た。
数度のミーティングや会食を経て、多くのラグビー情報を共有し、またラグビー文化の交流を図った。お互いに言葉は充分に理解出来ないが、通訳を介してラグビーを通じた異文化交流に、意気投合する事ばかりであった。
[オリンピック強化状況]
今回の遠征にて、現地協会の方々(ブラディミル・ドロズドフ氏*ディレクター・オブ・スポーツスクール、アンドレイ・ピエトゥホフ氏*オリンプクラブのフルタイムコーチ)から説明されたのは、今回の外部レフリー招集のいくつかの理由の一つに、オリンピック強化準備の一貫というものがあった。
国内セブンズリーグ運営をし、外部との強化・普及交流を図り、正式なオリンピック委員会からのサポートを多く受ける計画があると言う。
今年8月のロンドン・オリンピックの後、オリンピック委員会との交渉で、予算面、施設面、人材面でのサポートを受ける事を期待しているそうである。特に、女子セブンズについては、男子よりも期待をしており、ワールドカップセブンズ2013の予選へ更なる強化を図るとの事であった。
今回の派遣に際し、貴重な交流機会と暖かい受け入れをして頂いたタルディコルガン協会の皆様、また各種手続きをして頂いたアジア協会ならびに日本協会審判委員会に多大な感謝をいたします。