lipod2016_logo

lipod_tour_2016_logo


ノンキャップ組も17名選出。堀江翔太、立川理道がキャプテンに
アルゼンチン、ジョージア、ウェールズ、フィジーと戦う32名発表

メンバーはこちら

28日、『リポビタンDチャレンジカップ2016』アルゼンチン代表戦(11月5日、東京・秩父宮ラグビー場)および『ラグビー日本代表 リポビタンDツアー2016』欧州遠征(ジョージア、ウェールズ、フランス=対フィジー)に向けた日本代表メンバー発表記者会見が行われ、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(以下HC)が指揮をとる11月の4試合で日本代表として戦う計32選手が明らかになった。

内訳はFWが18名でBKが14名。32名中、キャップを持たない新顔が17名というフレッシュな顔ぶれ。
初招集組の中には、若手に混じって35歳の仲谷聖史も含まれるなど、ジョセフHCは「いままでの日本代表と比べてもかなりユニークなチーム」と、新生・日本代表に関して位置づける。

キャプテンを務めるのは堀江翔太、立川理道のふたり。そして、『ONE TEAM FOR JAPAN, ALL ATTITUDE』がチームスローガンとなることも発表された。

ジョセフHCをはじめ、薫田真広 男子15人制日本代表強化責任者、トニー・ブラウン アタックコーチ、立川理道 キャプテン(堀江翔太は所属チームのスケジュールの都合で欠席)の4人が出席した記者会見の要旨は以下のとおり。


薫田真広男子15人制日本代表強化責任者

「現時点で一番、日本代表のジャージを着たいと思っている選手を選びました。
50名弱のスコッドの中から、10月に2回のミニキャンプを行った後、最終的に32名を決定。トップリーグ期間中だったのにもかかわらず、各チームには選手派遣等でご支援いただいたこと、この場を借りまして感謝申し上げます。
若く、新しい選手たちにとって、これからの1ヶ月間、そして2019年ラグビーワールドカップまでの3年間は、ラグビー人生で一番タフなチャレンジの期間となるはず。若い選手たちの成長を楽しみにしています」

ジェイミー・ジョセフ日本代表HC

「このチームにはキャプテンが2名いますが、この共同キャプテン制というのは自分とトニー・ブラウンとが過去に成功してきたやり方を踏襲したものです。選手たちと同じ方向に進みながら、短期間でチームをひとつにしていくには効果的な方法だと思っています。
初めて日本代表に選ばれた選手が17名いることもあり、ひとりのキャプテンでチームを引っ張っていくのは責任が重すぎると判断しました。
我々の仕事のひとつは、日本のラグビーを引っ張っていくリーダーを育てていくこと。堀江翔太も立川理道もサンウルブス中でもリーダーであり、大きな成長を見せてきている選手。今後もサンウルブスとしっかりとした連携を取っていくことも重要だと思っています」

「9月1日に来日して以来、全員がひとつになって目標に向かっていくためのスローガンを考えてきました。それも、自分ひとりで考えるのではなく、選手たちと一緒になって考えていくべきだと感じて、1回目のミニキャンプの際にリーダー陣と相談を始めました。
どんなチームにしていきたいのか、どんなラグビーをしたいのか、ファンのみなさんからどういう存在だと思われたいのか。
そんなテーマで選手たちに自分たちで考えてもらい、決めたスローガンが『ONE TEAM FOR JAPAN, ALL ATTITUDE』です」

立川理道 キャプテン

「2019年の日本開催のワールドカップでは、前回以上の成績が求められることになる。その目標を成し遂げるため、堀江さんと一緒に先頭に立ってチームを引っ張っていきたいと思っています。
『ONE TEAM FOR JAPAN, ALL ATTITUDE』というスローガンにふさわしいチームをスタッフ、リーダー陣と共につくり上げていく。
このチームには若い選手、ベテランの選手、海外出身の選手など、いろんな選手がいます。それぞれが持つ経験を生かしながら、しっかりひとつのチームとして戦っていくこと、選手全員がチームのために戦うという意識を持ってもらうためのスローガンです」


(以下、質疑応答から抜粋)

——キャプテンに堀江選手と立川選手を選んだ理由は? 2019年に向けて、新たなリーダーを見つけていきたいということか。

ジョセフHC「ふたりは日本ラグビーにおけるベストプレーヤーであり、リーダーシップも申し分ない。所属するトップリーグのチームでもキャプテンを務めていて、長らく日本代表でプレーしてきています。代表ジャージが持つ意味もしっかり心得ていますし、2019年のワールドカップに向けて日本代表を引っ張っていくにふさわしい選手たちだと確信しています」

——立川キャプテン自身は、自分にどんな役割が求められていると思うか。

立川キャプテン「あまりキャプテンキャラではないのですが……。これまで様々なキャプテンの方々と一緒にプレーさせていただいてきたのが、素晴らしい経験になっています。先輩たちから吸収した部分も生かしながら、自分らしく前向きかつポジティブに、チームがひとつになれるように努力していきたいです」

——ふたりでキャプテンはいままでなかったこと。率直にどう感じているか。

立川キャプテン「ふたりでキャプテンをするということで、まずはお互いをしっかりサポートすること。スタッフや他のリーダー人ともしっかりコミュニケーションを取って、しっかりまとまっていくことが大事になると思っています。
ひとりで責任を負うのではなく、ふたりでうまく分担できるようにしていきたい」

——前回のワールドカップ時のメンバーが選ばれていない理由は?

ジィセフHC「何人かはケガが理由で選ばれていませんし、現在のコンディションや調子が良くない選手もいます。そして、他の理由から、自ら今回は選ばれないことを望んだ選手もいます」

——今回の秋のテストマッチシリーズで、『ONE TEAM FOR JAPAN, ALL ATTITUDE』というスローガンにふさわしいチームになるためには、どういう努力が必要か。

立川キャプテン「まずはスタッフとリーダー陣がしっかと意見を交換し、そのリーダー陣が選手たちとコミュニケーションを取って、ひとつになっていくことが大事かなと思っています」

ジョセフHC「今回のチームはいままでのチームと比べてもかなりユニークなチーム。若い選手が多くいる一方で、仲谷選手のように35歳で初めて代表に選ばれたベテランもいます。
この新しいチームが早く軌道に乗るためには、全員が同じ方向を見ることが必要であり、それも共同キャプテン制を導入した理由でもあります」

——アルゼンチン戦では、どんなラグビーをしたいと思っているか。

ジョセフHC「準備の期間も短く、対戦相手も強豪という厳しい条件での試合。ポジティブで攻撃的なマインドセットで臨んでいくことが重要になるでしょう。しっかりと組織的に戦う必要があり、スキルとスピードを生かした戦いをしていきたい。
FW陣に関しては、日本代表としての経験が少ないメンバーも多いが、彼らは日本代表としてプレーすることにハングリーですし、新たなチャレンジに燃えています。一方のBK陣は前回のワールドカップでプレーした選手も多く含んでいて、十分な経験を持つメンバーだと思っています」

立川キャプテン「準備期間は短いが、しっかりとスマートにアタックしていきたいと思っています。ディフェンスのシステムやアタックの力など、自分たちのやり方を信じてプレーしていきたい」

——日本代表が目指すアタックのイメージは?

トニー・ブラウン アタックコーチ「重要なのはチーム全体でアタックをどう機能させていくか。そのためにも、チームがひとつになる必要があります。キーワードはスピード、スキル、スペース」

text by Kenji Demura