日  時:
2012年7月1日(日)13:00-19:00
場  所:
KOBELCO STEELERSクラブハウス・灘浜グラウンド人工芝
主  催:
日本ラグビーフットボール協会審判委員会

SCIX(日本ラグビー協会レフリーアカデミー公認・地域レフリーアカデミー)

講  師:
関西ラグビー協会レフリーアドバイザー 太田 始 氏

兵庫県ラグビー協会レフリー委員長 白井 健三 氏

参加者:
藤井正興氏(C級レフリー2011年7月取得・19才)

米谷大助氏(C級レフリー2011年7月取得・30才)

四辻順一郎氏(C級レフリー2008年取得・22才)

出谷昌裕氏(無資格・22才)

熊野麻子氏(C級レフリー)

補  助:
背川恭朗氏(SCIXラグビークラブ一般・C級レフリー取得者)

実戦講習会スケジュール
13:00 集合
13:00 新ルール講義
13:30 ウオーミングアップ
14:00 関西ラグビー女子地域代表候補トライアウト試合
14:00 前半 四辻氏
16:25 後半 熊野氏
16:30 SCIX一般 対 寝屋川クラブ 米谷氏
16:45 SCIX一般 対 寝屋川クラブ 出谷氏
17:10 SCIX一般 対 寝屋川クラブ 四辻氏
18:25 SCIX一般 対 寝屋川クラブ 藤井氏
18:45  レフリング総括

 

【主催:兵庫県ラグビー協会レフリー委員長 白井健三氏】

7月1日、第6回SCIXレフリーアカデミー講習会が行われました。
まず兵庫県ラグビー協会レフリー委員長白井健三氏から、9月から実施されるスクラムの4段階のレフリーのコーリングが3段階に変更になりますと説明がありました。
これまでは「クラウチ」「タッチ」「ホールド」「エンゲージ」の4段階でしたが、9月より試験的に「クラウチ」「タッチ」「セット」の3段階へ変更になります。次回も実技講習が行われる予定です、アカデミー生の更なる成長に期待したいと思います。

【主催:SCIX】

7月1日、SCIXレフリーアカデミーの講義が行われまた。
当日は朝から雨が降り天候が心配されましたが、実技講習前には雨が止み、選手にとってもアカデミー生にとってもベストコンディションの中ゲームが行われました。
今回も4人のアカデミー生が1試合を4本にわけ、笛を吹きました。
試合の中で、気付いた点はレフリーのジェスチャーの重要性です。
アカデミー生の反則の際のジェスチャーは曖昧で、観客やコーチに何の反則であるかがわかりません。レフリーと観客やコーチ陣の信頼関係構築も重要なので今後の課題となると言えるでしょう。
今回でSCIXレフリーアカデミー開校式から1年が経ちました。
今後も新しいアカデミー生を迎え入れると共に、現在のアカデミー生の更なるレフリング向上に期待したいです。

 

【四辻氏】

★太田レフリーアドバイザー・白井委員長 レフリング検証

基本的なスキルはすでにもっており、高いレベルにあります。個人的に指摘したことは、ポジショニング(常に同じところにいることが多いので状況に応じて変える)・アドバンテージ(アドバンテージが必要ない場面で手があがる)・ポイントからの動き出し。

★本人の感想・抱負

今回のアカデミーでは25分を1本、15分を1本の計2本吹く事が出来ましたので、1本目の後、レフリーコーチの方々からアドバイスを受け、2本目で生かす事ができました。ボールアウトした後のスタートの1・2歩を意識することでポイントへの寄りにも余裕が生まれました。しかし、ポジショニングでフォワードと重なる等課題も指摘していただきましたので、状況判断とポジショニングを次回までの課題とし、更なるスキルアップに励みます。

【出谷氏】

★太田レフリーアドバイザー・白井委員長 レフリング検証

まだ経験が少ないのでゲームを多く吹いて経験を積んで欲しいとお伝えしました。
今は反則を見つけるのに精一杯ですから、今後は反則をさせない働きかけをして欲しいです。迷っているように見えるので「笛を口に」持って行かないこと。全部見ようとしないことを指摘しました。

★本人の感想・抱負

新ルールの講義では、現在の日本のトップレフリーが実際どのように新ルールを解釈し、運用しようと考えられているかなどを学ぶことができ、ラグビーのレフリーとして重要なルールの解釈がより一層進みました。
 その後、太田先生や白井先生に事前の注意点を教えていただいた後、グラウンドに出て実際に笛を吹きました。そのレフリングは満足できるものではありませんでしたが、両先生からフィードバックをいただき大変うれしく思います。ポジショニングや、笛の吹き方、家でできるトレーニングなどとても具体的で分かりやすく、次回のレフリングに活かそうという強い思いを持ちました。さらには、SCIXの協力で当日のレフリングのDVDも送って頂きました。客観的に自分のレフリングを見ることのできる環境は普通ではなかなかあり得ないと思います。関西協会、兵庫県協会、SCIX様にはこれほどの環境を整えて頂き、本当に感謝しています。

【米谷氏】

★太田レフリーアドバイザー・白井委員長 レフリング検証

クラブチーム同士のゲームでは時折ゲームコントロールが難しいことがありますが、特にブレイクダウンでの判定に迷いが生じた部分が少しゲームが荒れた原因になったと思います。ただ、全体的には安定しており、今後に期待です。この1ヶ月で大きく成長していますが、ジョッキーポジションに逃げているケースが多いので、チャレンジすることを忘れずに継続してください。

★本人の感想・抱負

午前中に行われた四辻氏と熊野氏のレフリングビデオを題材にした反省会では、いいところと悪いところの検証を一つ一つチェックして教えていただいたのがとても勉強になりました。
ポイントへのすばやい寄りの意識やゴール前の集中などを意識したいと思いました。
午後からの自分の担当ゲームでは、一ヶ月前よりも、スタートの意識やポイントの寄りの意識がよくなったと言われました。また、経験を積んでいけば、メリハリができるのではと言っていただきましたので、経験を積んでいきたいと思っています。

【藤井氏】

★ 太田レフリーアドバイザー・白井委員長 レフリング検証

ポイントへのアプローチは早くてよいですが、ブレイクダウンでの判定に迷いがあり、それがレフリングに現れています。一生懸命に取り組んでいる姿勢は好感がもてます。ニュートラルポジションに立たないようにし、ボールが確認できる位置に立ちましょう。無駄な声・笛が多くならないようにし、何の反則かがわかるようにジェスチャーをゆっくり大きくしましょう。

★本人の感想・抱負

初めて社会人の試合を担当させて頂きました。プレイヤーからの声が多くあり自分の審判に自信が持てませんでした。また、ラックの真横で見る癖が抜けず今までのような動きをしてしまいました。今後は真横に立つ癖を抜くことを念頭にシグナル、ルールに関しての知識、体力ともに頑張って行きたいと思います。

【熊野氏】

★太田レフリーアドバイザー・白井委員長 レフリング検証

女性REFでは走力もある方だと思います。ただ、ポイントからの動き出しが遅れてしまうので、ブレイクダウンでの判定に不安が生じています。プレー・ボールが見えているからといって「歩かない」。スピードアップし、早く、近くでみる→離れるの繰り返しが大事になります。課題としてポイントに遅れたときにニュートラルの位置に立ってしまうこと、また歩きながらのシグナル・ジェスチャーは見栄えが良くないので改善が必要です。
貴重な女子REFのお一人ですから頑張って欲しいです。

★本人の感想・抱負

先日の試合で指摘された点で一番言われたのは、「タックルが発生した後にそのポイントへ寄るのが遅い、ということでした。次の課題としては、ポイントへ早く寄って状況を見極め、そこから全体が見えるポジションへと移動することを意識してやっていきたいと思います。

御報告:四辻氏と熊野氏はB級レフリー取得者となりました。