首都圏と近畿圏に建学された大規模な大学には、体育会ラグビー部の他に、学部ごとのラグビー部やクラブ組織の学生クラブチームが活動している。なかには80年以上の伝統を誇る老舗チームもあり、卒業生の多くが日本の政財界の中枢で活躍している。そんな学生クラブの大会は従来、関東と関西で自己完結する大会に終始してきたが、2002年から東西の学生クラブの覇者を決める「東西学生クラブ対抗試合」が発足した。当初は花園ラグビー場で実施されてきたが、一昨年から熊谷ラグビー場で大学選手権大会の1回戦と同時開催されることになった。

出場チームは関東、関西の秋季公式戦である「学生クラブ選手権大会」の優勝チームで、関東は早稲田大学こんぷれっくす、関西は関西学院大上ヶ原クラブが代表権を得た。早大こんぷれっくす、関西学院大上ヶ原とも本大会は3度目の出場である。

期日: 12月18日(日)、12:00キックオフ
*大学選手権1回戦、明治大学-関西学院大学と同時開催
会場: 熊谷ラグビー場   *レフリー/塩崎公寿 (日本Aca.)
対戦: 早稲田大学こんぷれっくす <対> 関西学院大学上ヶ原クラブ

<出場チーム紹介> *参加申込書の記載による
●関西学院大上ヶ原クラブ
創立/1969年、会員数/37名、ホームページ=http://homepage2.nifty.com/kg-uegahara-rfc/
部長/仲田 茂、 主将/川島康太朗、 副将/渡辺敬介
(ジャージ)黒、(パンツ)黒、(ソックス)黒

我々上ヶ原ラグビークラブは、経験者が主体の体育会ラグビー部と一線を画し、初心者や経験の浅いプレーヤーなど誰でも楽しみながら、ラグビーができるようにという想いのもと発足しました。それは今でも変わっておらず「サークルであるからには楽しみながら」、そういう想いのもと日々活動しています。

今年度の始動に際し、部員数も少なく、昨年のチームカラーから大きく変わらざるを得ず、運営していく上で難しいことばかりでした。そのこともあり、今年から始まった関西学生クラブ春季リーグ戦では1勝2敗の3位という不本意な結果に終わってしまいました。

しかし、1回生を中心にメンバーが揃ったこと、夏の厳しい練習、合宿を乗り越えたこともあり、徐々にチームが向上していく力を、我々自身肌で感じ取ることができました。
選手権予選リーグ戦では接戦が多く、厳しい試合も続きましたが1位で通過、決勝トーナメントでは準決勝、決勝と課題の残る試合ではあったものの、リーグ戦での接戦が生き、チーム全体で一体感のある試合ができたのではないかと思います。

関西の代表として、連盟内の他チームに恥じないように、また我々の目標である単独日本一を達成できるように、手強い関東のチームが相手ですが、全力を出し切りたいと思います。

●早稲田大学こんぷれっくす
創立/1982年、会員数/73名、 ホームページ= http://complexrugby.web.fc2.com/
部長/大橋一雄、 主将/長嶺光朗、 副将/山本慎太郎、山田将大
(ジャージ)エンジ、(パンツ)黒、(ソックス)黒

1982年に創設された我々早大こんぷれっくすは、今年で29年目を迎えました。2005年に一部リーグに昇格し、2007、2008年と優勝を果たしました。

今年は3年ぶりの優勝を果たすため、「三位一体」をスローガンに掲げ、チーム一体となってのラグビーに取り組むとともに、春夏と日々走り込み、フィットネスの強化などに励んできました。
秋の関東学生クラブ選手権では毎試合厳しい戦いではありましたが、チーム一丸となってのラグビーを展開し、全勝で優勝を果たすことができました。

東西対抗試合では、関東学生クラブ代表としての誇りと自覚を持ち、その名に恥じぬよう正々堂々と戦い、関西王者に勝つために「三位一体」となって頑張ります。よろしくお願いします。

実施要項

1.名 称 第10回東西学生クラブ対抗試合
2.主 催 財団法人日本ラグビーフットボール協会
3.主 管 関東ラグビーフットボール協会、埼玉県ラグビーフットボール協会
4.日 程 2011年12月18日(日)、埼玉県営熊谷ラグビー場(12:00キックオフ/有料試合)
5.参加資格 (1)2011年4月1日現在、各都道県ラグビーフットボール協会に「チーム登録」された学生チームとし、メンバー全員が学生(大学院生含む)で構成されていること。但し、コンバインドチームは認めない。
(2)昨年度及び本年度の全ての公式大会で、故意の棄権、不戦敗もしくは失格したチームの参加は認めない。
(3)過去に未登録の選手を偽って出場させたチームないし選手も同様とする。
(4)各クラブとも社会人の監督ないしコーチ(学生不可)が統率しているチームであること。
(5)関東ないし関西学生クラブ選手権大会の優勝チームとし、かつ地域協会の推薦を受けたチームであること。
6.選手資格 (1)本大会の選手資格は、財団法人日本ラグビーフットボール協会「日本協会規約」、及び、その他の施行細則に抵触しない者とする他、以下の特則に服する。
(2)選手は満18歳以上の学生とし、高等学校在学中(定時制を含む)の者の参加は認めない。
(3)2011年8月31日までに本大会へ出場する所属チームから日本協会へ競技者個人登録を完了した者に限る。
(4)本年度の日本選手権大会(大学・社会人・クラブ等全てのジャンルを含む)につながる都道府県大会ないし地域大会で、既に一つのチームから選手登録された者は、前項の登録期限に関わらず、移籍して他のチームから本大会へ選手登録することは出来ない。
(5)他のチームとの二重登録は認めない。
(6)財団法人スポーツ安全協会の「スポーツ安全保険」に加入していること。
(7)本大会の選手資格に疑義がある場合には、日本ラグビーフットボール協会に於いて裁定する。
7.競技規則 (1)2011年度財団法人日本ラグビーフットボール協会制定の「競技規則」による。
(2)試合時間は40分ハーフとする。ハーフタイム10分
(3)試合中ノンコンテストスクラムが発生した場合、勝敗は得点どおりとする。
(4)同点の場合には両チーム優勝とする。
8.賞 罰 (1)優勝および準優勝チームを表彰する。優勝チームには、賞状、日本ラグビーフットボール協会長杯、ニュージーランド航空盾を授与する。
(2)参加資格を偽った場合、選手資格のない者が出場した場合には、その時点で失格とし、本年度及び次年度のすべての公式大会への出場を認めない。
(3)未登録の選手ないし他チームに登録された選手を偽って出場させた場合(いわゆる替え玉等)には、以後すべての公式大会から排除する。
(4)その他、スポーツマンシップに反する行為があった場合は上記(2)を適用する。
(5)(1)(2)(3)いずれの場合にも事実発生時の相手方チームを勝者とし、それ以前のものには触れない。
(6)出場チームはその所属するチームの応援団の行為についても責任を負うものとする、
(7)本大会で生じた不規律に関しては、チームないし選手に告知聴聞の機会を与えた上で、大会規律委員会で処分を決する。

歴代の対戦結果

回数 日時&Ref 対戦結果
第1回(2002年) 12.22(10:00KO) 横山孝司(関西) 慶應BYB 12-34 立命館大グラスルーツ
第2回(2003年) 12.14(10:00KO) 横山孝司(関西) 早大リスの会 15-24 同志社大H&T
第3回(2004年) 12.19(10:00KO) 織田信次(関西) 慶應BYB 36-19 立命館大グラスルーツ
第4回(2005年) 12.18(10:00KO) 久保修平(関西) くるみクラブ 64-33 同志社大H&T
第5回(2006年) 12.17(10:00KO) 久保修平(関西) 慶應BYB 35-34 立命館大グラスルーツ
第6回(2007年) 12.16(10:00KO) 田中利昇(関西) 早大こんぷれっくす 48-12 近大ドルフィンズ
第7回(2008年) 12.22(10:00KO) 真継丈友紀(関西) 早大こんぷれっくす 65-38 近大ドルフィンズ
第8回(2009年) 12.26(11:00KO) 永田 瞬(関東) 明大MRC 55-5 関西学院大上ヶ原
第9回(2010年) 12.19(10:00KO) 小堀英之(関東) 早大GWRC 24-24 関西学院大上ヶ原
第10回(2011年) 12.18(12:00KO) 塩崎公寿(九州) 早大こんぷれっくす - 関西学院大上ヶ原