■第3回近畿地区「女子セブンズブロックアカデミー」練習会
日時:2011年8月28日(日)17:00~19:00
場所:神戸製鋼灘浜グラウンド人工芝
1.近畿ブロックセブンズアカデミージャージ配布、2.スキル練習、3.ゲーム

練習前に、SCIX平尾誠二理事長より近畿地区女子セブンズブロックアカデミージャージの贈呈が行われました。

今回からコンタクトの練習に入るため、ストレッチの後、SCIX今村コーチの指導により、ケガをしないように体幹や首をしっかり鍛える練習メニューが行われました。

まずは腹筋の強化を行いました。仰向けに寝転び、足を30度の角度に30秒上げた後、そのまま足でA~Zまでを描きます。コーチ陣から「膝をまっすぐ」「足を大きく」と指示が飛ぶと、各所で悲鳴が上がっていました。
次に首を鍛えるトレーニングです。二人一組になり、一人が、斜め前に倒れて、相手がその人の頭を支えます(前・後ろ)。全体重を預けるのは勇気のいる体勢でしたが、「相手を信じて」とコーチたちから声を掛けられ、皆恐れずに体を預けていました。

最後に、一対一で押し合い、引き合いの練習。コーチの「プッシュ」「プル」の掛け声に合わせて、全力で押し合い引き合いしていました。

 

つづいて、2対1、3対2のアタックのスキル練習に移りました。
SHは、自分でボールを持っていくのか、パスを出すのか(3対2の場合は、自分に近い相手、遠い相手、どちらに出すのか)、DFを惑わすことが大切です。また、パスを受ける側の選手が、どのタイミング、どの距離でパスをもらうか、各自の判断で声を出してSHに指示を出します。「スペース」に走り込む事によってDFを引き付け1人余らす形を作ってあげる事が大事ですが、パスに頼る事でスピードが落ちる事はDFにとって防御が簡単になります。パスに頼らずスピードを付けてスペースに走り込み抜きにかかる事が大切です。つまり、ポイントとして受ける側の選手が全速力で駆け抜け、DFが追いついてこられないタイミングでパスをもらう、また、パスを受けた選手はまっすぐ走るだけではなく、斜めにフェイントを入れるなど、とにかくDFがついてこられないようにすることが大切だということでした。

次に、いよいよタックルの練習に入りました。

まずは、コンタクトバックに向かって、5割程度の力で当たっていきます。ポイントは、当たった後、首と腕でしっかり相手を挟みこむことです。そうしないと、力が強い相手には腕をはじき返されてしまうからだそうです。
また、タックルに入る直前にスピードを上げることも重要です。体幹に力を入れて思い切りぶつかっていかないと、相手は倒れてくれません。また、タックルの際は肩の芯をしっかり相手の足にしっかりヒットさせること、しっかり肩をヒットさせないと肩を負傷することもあると、重点的に指導されました。ヒットした勢いで首を外側に押し出し、腕はパックして内側に絞る事により相手のバランスを崩す事で相手を倒す事が出来ます。この行為が出来れば相手の上に乗る事ができ次の動きが優位になるのです。セブンズはリアクションスピードが速くないと人数的に優位にならないのでタックルが非常に大事になります。

次は、対人相手にタックルの練習です。

ここでも、まずは5割程度のスピードからはじめました。

まだ多くの選手がタックルに慣れていないため、倒しにいこうとしてすぐに膝をついてしまいます。膝を付くと力が相手に行かないのでタックルが成立せず、タックルに入る時の足の位置が遠い場合は踏ん張りが効かないので力を発揮できなくなります。自分から膝を付いてしまうケースが目立ちました。そこでコーチ陣からは、膝をついたらプレイが止まってしまうため、倒すまで膝をつかないようにと指導がありました。

また、SCIXの元木コーチが、「首と腕で上半身を挟んだら、もう片方の腕で相手の足を持ち上げる。足を引きながら上体を押せば相手は100%倒れる」と、見本を見せてくださいました。
元木コーチが実演されると、相手は面白いように簡単に倒れましたが、当たり前ですがそう簡単には行かないようで、選手たちは最後までタックルの練習には苦労しているようでした。

最後に、タックルなしで試合を行って練習が終了しました。

SCIX今村コーチから、「本当はタックルを入れて試合がしたかったけれど、タックルに入ったり、入られたりすることに慣れてない選手が多いのでタックル抜きにしました。次回までにしっかりタックルの練習をしてきてください。次回は、より実践的なゲームをしたいと思います」と、説明がありました。