7月2日 (土)、SCIX・レフリーアカデミー開校式並びに第1回目の講義がおこなわれました。開校式ではSCIX理事長の平尾誠二氏が挨拶で、現在のラグビー界におけるレフリーの重要性を話し、続いて日本ラグビー協会審判委員長岸川氏からアカデミー生に激励の言葉が送られました。

SCIXラグビークラブ、レフリーアカデミー開校

開校式の後、関西ラグビー協会審判委員長の太田氏、レフリーコーチの藤実氏が座学形式で、レフリーのポジショニングなど約2時間講義を行いました。

初回はポジショニングを中心にした内容の講義でした。レフリーはひとつひとつの動きに意図を持ちながら、常に状況に合わせてポジショニングすることが大切であるという話はレフリーの奥深さを表しているように思いました。

SCIXラグビークラブ、レフリーアカデミー開校   SCIXラグビークラブ、レフリーアカデミー開校

アカデミー生からも多くの質問があり、2時間では足りないほど充実した内容でした。その後、藤実氏が中心となって、神戸製鋼対豊田自動織機のレフリーを担当した真継氏のレフリングをアカデミー生に解説する実戦講義が行われました。理想のポジショニングはあるがその位置に無理に行く行為が選手の動きを妨げる事もあるということです。

SCIXラグビークラブ、レフリーアカデミー開校

真継レフリーがレフリーアカデミーで常に意識するように言われているのは「ジョッキーポジション」(常にモールラックのマイボール側のスクラムハーフの後ろに位置)にポジショニングすれば全体を見渡せて対応がスムーズになるのでこのポジションに位置しなさいと教育を受けていますが、無理にポジショニングする事で次のサポートが遅れたり、選手の動きを妨げる行為となるケースがあるので色んなレフリーテクニックを持つ事がプレヤーに取って一番大切であるということです。A1レフリーもレフリーアセッサーに指導されている現場を目の当りにしアカデミー生は気を引き締めレフリーの大切さを再認識していました。この事はこれからのレフリー経験に役立てる事ができるでしょう。
普段聞くことができないレフリーアセッサー視点の解説には、アカデミー生も多くの事を得たように思います。