日本代表スコッド6月強化合宿参加メンバー /6月強化合宿スケジュール ■DAY10:2011年6月10日(金)宮崎(曇り) ☆☆☆RWC開幕まで91日☆☆☆ 宮崎市内でのラグビー日本代表スコッド強化合宿を打ち上げ、解散しました。26日のトップリーグXVとのチャリティマッチ&7月の「IRBパシフィック・ネーションズカップ」に向け、今月21日に再び東京に集まり、強化合宿が再開されます。 今年2回目となる宮崎合宿でしたが、宮崎県ラグビー協会の関係者の皆さん、ラグビーファンの皆さん、そして、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートホテル関係者とスタッフの皆さんの温かいおもてなしと心強いサポートに、代表スコッド一同、心より感謝申し上げます。たくさんの方々の力をお借りし、今回の強化合宿を無事終了することが出来ました。本当にありがとうございました。今年のRWC本番では、宮崎に元気を届けられるようなプレーをしたいと思います。 ◎ジョン・カーワンHC 「今回の強化合宿の仕上がりは順調で、練習内容については満足しています。ケガ人の具合が心配ですが、選手たちは疲れ切るぐらいの激しい練習の成果を感じています。この合宿での課題でもあったディフェンス・システム、キックプランの強化、ボールキャリアなど、プレーでは細かい精度を高めることができました。日本代表がやりたいゲームプランを選手みんなが意識して練習に取り組み、組織としての動きについては、十分に理解できたと思います。これからは、試合にフォーカスを当て、実戦の場で、これらの実力が試される時期だと捉えています」 ◎菊谷崇キャプテン 「ケガ人が心配ですが、この10日間の合宿で激しい練習に取り組み、アジア五カ国対抗のレベルではできなかった戦術面を、参加選手が、チームがやろうとする新しいシステムを100%理解できたように思います。また、課題であったラストパスやキックプランについても、実戦の場で試していく準備ができました。アジア五カ国対抗では、完全アウェイの厳しい環境のなか、チームのまとまりも良く、団結力も高まっています。チーム一丸となり、PNC優勝を目標に挑戦していきたいと思います」 こんにちは。 京都大好き、群馬大好き、そして宮崎が大大大好きなジャックです。 いきなりですが、皆さんには好きな場所や思い出の場所はありますか? 僕にも好きな場所や思い出の場所はいっぱいありますが、その1つが今回の合宿の地、宮崎県です。 今回は、このFUMI@合宿代表日記の場を借りて、宮崎の皆さんにお礼を言いたいと思います。 思えば去年の春からずっと宮崎のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートにお世話になっています。 このホテルは、部屋は広くふかふかなベッド、疲れがとれる室内プールやトレーニングルーム、夜にはミュージシャンが歌を歌うお洒落なバー、そしてなんと言っても最高にデリシャスなご飯が毎日僕達を迎え入れてくれました。 ホテルマン&ホテルウーマンの皆さんは優しく丁寧に応対をしてくれるので、ラグビーを忘れて旅行に来たお客さんになりきってしまうところでした(笑)。 観光地も、綺麗な海に囲まれた青島や縁結びの神様として有名な鵜戸神宮、日本でモアイ像が見られるサンメッセ日南など他にもたくさんあって、オフの日には色々な場所に行ってストレスを発散させました。 食べ物も美味しく、チキン南蛮や地鶏の炭火焼、その炭火焼につける柚子胡椒、そして有名な肉巻きおにぎりなどが、美食家ジャック(笑)の人生美味しいものランキングの上位に名前を連ねています。 この場所や食べ物は、皆さんにも行って欲しいですし食べて欲しいです。 話がラグビーからそれましたが、本業のラグビーはというと、芝生の綺麗なグラウンドにたくさんのファンの皆さんが応援に来ていただいたので、練習にも気持ちが入り本当に良いレベルアップができました。 良いところを言うと、永遠に書き続けなければならないので、この辺にさせてもらいますが、皆さんも一度宮崎に足を運んでみてはいかがですか? ストレス発散ができ、新しい自分が見つかるかもしれませんよ♪ 宮崎でお世話になった皆さん、本当にありがとうございました。 宮崎の皆さん、これからも日本のラグビーをよろしくお願いします。 日本代表特設バックボード。観光客にも大人気のようです ホテルメイン入り口にある日本代表ウェルカムボード 日本代表スコッドメンバー集合写真 互いの末永い友情を示すためのフラッグを交換しました お世話になったホテル関係者の皆さんと. V字階段を利用しての記念撮影 レストランスタッフの皆さん、最高の食事をありがとうございました。大変お世話になりました 練習会場には日本代表歓迎の横断幕が掲出されていました ■DAY9:2011年6月9日(木)宮崎(晴れ) ☆☆☆RWC開幕まで92日☆☆☆ 本日の宮崎は、気温が30度にあがり、強い日差しが照りつける中、午前中の練習がスタートしました。より技術的な精度を高めるため、昨日同様のキック戦術を中心とした激しいチームアタック・ディフェンス、レッグドライブ、接点でのボール争奪や素早いBKへの展開などに汗を流しました。1時間半程の練習で、ほぼミスもなく、順調な仕上がりで、1日早く強化合宿の練習を切り上げました。宮崎最後の練習となりましたが、体がきつい中でも、高い集中力のもと、シャープで切れのある動きを見せ、チーム全体のコミュニケーションもレベルアップしていることが強く実感されました。 宮崎合宿最後の夜には、チームビルディングの一環として、グラント・ドゥーリーアシスタントコーチの呼びかけで、トリビアナイトが開催されました。今回のトリビアナイトは、12チーム(4色チーム×3)に分かれ、トリビアクイズに挑むという企画です。トリビアの内容はというと、日本、世界、スポーツ、地理、ラグビー豆知識など、幅広いジャンルの難しいクイズでした。厳しい練習から離れ、充実した楽しい一時でした。また、トリビアナイトの最後には、いつもお世話になっているジュリアさん(代表チーム通訳)の誕生日を代表スコッドメンバー全員でお祝いしました。ジュリアさん、お誕生日おめでとうございます! レッグドライブの強化 接点でのボール争奪 明るい表情のBKメンバー モールドライブ 密なコミュニケーションを図るFWメンバー 素早い球回しでの展開 円陣を組んで代表強化合宿が切り上げられました ■DAY8:2011年6月8日(水)宮崎(晴れ) ☆☆☆RWC開幕まで93日☆☆☆ 第3クールスタート!!! 朝のチームミーティングでは、宮崎強化合宿・視察中の、矢部達三専務理事から、激励の言葉がありました。 「RWCイヤーに日本代表スコッドに選ばれることは、特別な意味があります。皆さん、強運の持ち主だと思います。まずはおめでとう。これから、6月26日の対トップリーグ選抜とのチャリティマッチを皮切りに、PNC、イタリア戦、アメリカ戦、そしてRWC本番を迎えます。2019年RWC日本開催という大きな目標に向かって、日本の皆さんにラグビーを知ってもらう大きなチャンスでもあります。選手の皆さんが主役であり、日本代表としての責務を全うしてくれることを期待します。ひとつひとつの試合に全力で臨んで頑張ってください」 午前中、シーガイア・リゾート内のグラウンドで約2時間の練習を行い、様々な状況に対応できるキックプランの習得に取り組みました。ピッチ全体でのゲーム形式の練習では、激しいキックディフェンス、アタック、そしてカウンターでの位置取りや動きを入念に確認しました。その後、ユニット別で、FWはラインアウト、スクラムでのセットプレーの確認、BKはスピードあるワイドな攻撃練習を積み重ねていました。激しいリアルラグビーに対して、選手ひとりひとりの意識も高く、非常に緊張感のある充実した練習ができました。午後からは、FW/BK別に分かれ、ウェイトトレーニングで「当たりに強い」身体をつくるべく体幹を鍛えていました。 ◎五郎丸歩選手 「昨日合流したばかりなので、新しいシステムはあまり分かりません。自分ができる事をひとつひとつ達成していきたいです。先を見ず、まずは目先の練習1日1日大事にしていき、得意分野であるキックの精度とアタックの強さをアピールしていきたいと思います」 矢部専務理事より激励の言葉がありました ストレッチタイム チームウォーミングアップでは、激しさが増します パワフルなアリシ選手 走り切るバツベイ選手(左) 左から川俣選手、ウェブ選手、リーチ選手、田中選手 今日から練習に合流した五郎丸選手 グランタコーチによる日本語での熱い指導 ディフェンス練習 GPSシステムを矢部専務理事に説明するヒューメコーチ こちらはHO陣 青木選手、木津選手(左) ラインアウトセットプレー キックプランゲーム スクラム練習 アレジ選手(左)、今村選手 ニコラス選手とアレジ選手(左) ラインアウト ボールコントロールする吉田選手 ウォーターブレイク アタック練習 ドライビングで前へ スクラムのセットプレー キックキャッチ練習 細かなプレーの確認をする遠藤選手(左)と上田選手 ニコラス選手と木村トレーナーの2ショット アレジ選手(左)とバツベイ選手 菊谷キャプテンと上田選手(左) クールダウンする宇薄選手(左) 左から、アイブス選手、トンプソン選手、ロビンス選手 左から、立川選手、吉田選手、田中選手 練習直後のアイスバス ウェイトトレーニング 縄跳びを使ったトレーニング バイクトレーニング 左から、北川(勇)選手、大野選手、眞壁選手 ■DAY7:2011年6月7日(火)宮崎(大雨) ☆☆☆RWC開幕まで94日☆☆☆ 今日は終日オフとしました。多くのメンバーは、睡眠を取り、ジムやプールで体を動かし、宿泊施設内の温泉や釣りを楽しむなど、それぞれにリフレッシュを図り、各自コンディションを整えました。 ■DAY6:2011年6月6日(月)宮崎(晴れ時々曇り) ☆☆☆RWC開幕まで95日☆☆☆ 昨日の大雨が上がって穏やかな一日となりました。午前中、ユニット別ミーティングを実施した後、施設内に隣接されたコンベンションセンターにてチームウォークを行い、細かいサインプレーや動きを入念に確認しました。その後、10:30から練習会場にて、ウォーミングアップでは、フィールド半面を利用して、ミニゲーム。キックキャッチ、パススキル、ビジョンドリル(*ディフェンスの状況に適応したアタック攻撃における判断力や視覚を磨く)やYライン(ディフェンダーの動きを止めてからスペースにアプローチするスキル)などのローテンションメニューで、精度を高めていました。 本格的な実戦形式でのチームアタック・ディフェンスでは、キレのある激しいプレーを見せていました。練習最後には、ユニット別でBKはワイドな攻撃練習、FWはスクラムを中心とした練習に取り組みました。 午後は完全オフとなり、ゆっくり身体を休めていました。明日は、終日オフとなります。 目標はひとつに。DAY6練習がスタートです ミニゲームでウォーミングアップ 厳しい練習メニューが続きます ビジョンドリル 今村選手(右) こちらは、ニコラス選手と西原選手 遠藤選手と畠山選手 ハイスピードでボールをGETする眞壁選手と山下選手 的確にボールパスをする川俣選手 ディフェンスラインを突破するウェブ選手 黙々と練習メニューをこなすFW陣 ホラニ選手とリーチ選手 スクラム時にボールを入れるタイミングを確認する吉田選手 下半身強化に励みます こちらは、有賀選手とアレジ選手 チームメイトを見守る大野選手、トンプソン選手 ロビンス選手 ミック、ドゥーリーコーチから指導を受けるリーチ選手 左から山下選手、木津選手、畠山選手 スクラム練習で細かな動きを確認 SHを加えたスクラム練習 チームディフェンス チームアタック 本格的なスクラム強化 別メニューで調整中の平選手、和田選手 ■DAY5:2011年6月5日(日)宮崎(雨) ☆☆☆RWC開幕まで96日☆☆☆ 朝から大雨に見舞われた中、第2クールがスタートしました。今回の強化合宿の課題としている激しいディフェンスをテーマに猛練習を行い、悪天候に関係なく、本番をにらんだ実戦形式中心の厳しい練習に取り組みました。コーチ陣からも細かい檄が飛ぶ中、選手たちは、最後まで集中力を切らすことなく、運動量の高いメニューをこなしていました。午後からも、ウェイト練習、ATSを取り入れたローイング運動、スピードランの繰り返しでフィジカル強化に努めました。 ◎J SPORTS「口だけJAPAN」ラグビー日本代表応援番組ロケ撮影が行われました。人気お笑いコンビ ジャルジャル(関大一高ラグビー部出身)のお二方が登場し、今回も代表スコッドメンバーに突撃取材が行われました。詳しくは、番組を乞うご期待です! 大雨の中、ランニングする統悦選手 念入りにストレッチをする谷口選手 パンチパスの練習をするアイブス選手 大雨の中、本格的な練習がスタートです ミック・バーンコーチによるアタック練習 遠藤選手とウィリアムス選手 BKのワイド攻撃 ドライブモールでアタック ラインアウトの確認 激しい本格的なリアルラグビー 練習も雨も激しさを増します 先日結婚を発表した後藤さんに、チームを代表して菊谷キャプテンより、代表ジャージとサイン入りラグビーボールをプレゼント 突撃インタビューに応じるホラニ選手 期待の星、上田選手と宇薄選手 こちらは堀江選手 平選手のお部屋訪問 お揃いのチャリティTシャツを着用して FW陣ウェイト練習 ダンベルをあげる北川(勇)選手 ウェイトメニューに取り組むアレジ選手 ■DAY4:2011年6月4日(土)宮崎(晴れ) ☆☆☆RWC開幕まで97日☆☆☆ 本日は完全休養日としました。選手の大半が十分な睡眠を取り、ジムやプールで体を動かすなどそれぞれの方法で英気を養っていました。 この日の夕方、日本代表スタッフは、赤と緑チームに分かれガチンコ勝負でサッカーの試合を行いました。コーチ陣、メディカル陣、マネージメント陣、そして今回お世話になっているシェラトン・グランデ・オーシャン・リゾートのご担当者の方々と、約1時間汗を流しました。珍プレーあり、好プレーありと、スタッフみんな楽しいひと時を過ごしました。試合は5対2で緑チームの勝利。また試合後、本日4日、代表チーム総務の大村さんの誕生日で、スタッフ全員でお祝いをしました。 こんにちは。 ラグビーを愛し、子どもを愛し、お酒を愛するラガーマンのジャックです。 今日のオフは、宮崎県総合運動公園ラグビー場で開催された「親善試合 九州電力キューデンヴォルテクス対東芝ブレイブルーパス戦」を観戦に行きました。 そして、その会場にて、菊谷キャプテン(キクさん)を始め数人の選手たちで、3月11日に起こった東日本大震災並びに、宮崎県にて発生した口蹄疫被害、また新燃岳噴火被害に対する募金活動のサポートを実施する事になりました。 内容は、サイン会&募金箱を持ってグラウンドを歩き回り寄付を募りました。 2つのグループに分かれたのですが、僕はサイン会に参加させてもらいました。 色々な年齢層の方に来て頂いて、楽しい時間を過ごさせてもらいましたし、特に日本代表を志す子ども達の目は、とてもキラめいていて、「僕達もこんな時代があったんだなぁ」と思い出させてくれました。 これだけたくさんの人達に応援してもらっていると思うと、さらに責任感が強くなったので、良い刺激をもらうことができました。 そしてもっとファンの方々に楽しんでもらえるプレーをしたいと思いました!! 皆さん、誠に申し訳ありませんがもう1つのグループの事は分からないので、無視することにします(笑)。 ちょっと待った~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!! どうも、ジャックとライバルで同部屋の日和佐篤(ワサ)です。 僕達がもう1つのグループで募金活動を行ったので、飛び入り参加させてもらいます。 僕達のグループは2人で1つの組を作り、その組を3組作って1人がボードを持ち1人が募金箱を持って、グラウンドを一周しました。 3組とも大きな選手が一周したので、少し強引な募金活動になったかもしれません(笑)。 今回の募金活動は試合前のわずかな時間でしたが、来場された方々からのたくさんの温かい支援に感謝いたします。 被災された東北の方々、宮崎県での口蹄疫被害、新燃岳噴火被害の少しでも早い復興に僕達だからできることを今後も続けて行きたいと思います。 さすがに僕のライバルのワサは良い事を言いますね(笑)!! この様に、これからも自分達のできる事を少しでも増やして、日本に明るい未来をもたらせればなと思います。 サイン会&募金活動が終わった後は、いよいよ試合観戦です。 どちらのチームも迫力があり、今年のシーズンが楽しみになる一戦でした!! 特に両チームともオフロードパス(相手に掴まれながらのパス)が多かったので、これからのラグビー人生の参考にさせてもらいます(笑)。 試合の詳細は2チームのホームページをご覧下さい。 試合が終わって、みんな帰る準備をしていると、突然「日本代表プレゼント企画ジャンケン大会」が始まりました。 勝ち残りルールで、日本代表キャプテンのキクさんとジャンケンをして、最後の10人になるまでジャンケンは続けられました。 僕も参加しましたがあえなく一回戦で敗退してしまいました(笑)。 最後まで残ってプレゼントを勝ち取ったファンの方々の笑顔は、いつまでも忘れられないでしょう。 ファンの皆さん、僕達に出来ることがあれば何でも言って下さい!! 出来る限りの事はさせてもらいます!! でも無理な事は言わないで下さいね(笑)。 それでは皆さんごきげんよう♪ 快くサインに応じる青木選手(真ん中) 大盛況のサイン会 女の子たちにも大人気でした 地元宮崎の高校生の皆さん 未来の日本代表(?) 募金活動を行う、左から西原選手、畠山選手、日和佐選手 募金活動にご協力ありがとうございました 木津選手、地元高校ラガーマンと こちらは東芝組。左から立川選手、吉田選手、湯原選手 小学生に絶大な人気のあるジャックこと田中選手 地元テレビ局(UMK)の取材を受ける畠山選手 九州電力キューデンヴォルテクス対東芝ブレイブルーパス戦。試合前、東日本大震災犠牲者の方への黙祷 ジャンケン大会プレゼント いつもお世話になっている山口マサさん ジャンケンをする菊谷キャプテン 大勢の方に参加いただきました 地元ラグビースクールの皆さんも参加 サインに応じる平島選手、今村選手 菊谷キャプテンと北川(勇)選手 きんちゃんこと大野選手 ラグビースクールの子どもたちと。リーチ選手 ■DAY3:2011年6月3日(金)宮崎(曇り) ☆☆☆RWC開幕まで98日☆☆☆ 練習前のチームミーティングにおいて、カーワンHCより「敵を知ること」の大切さについて話がありました。武士道で知られる宮本武蔵の巌流島の戦いを例としてあげ、代表チームとの共通点、つまり戦う姿勢について次のように語りました。 「試合時間に2時間ほど遅れた武蔵は舟の櫓を削って木刀を作り、長刀使いの小次郎と試合し、上から木刀を振り下ろし小次郎の頭を打ち勝利した。相手の性格を知り、短所を理解することで、技が巧みな相手にも勝つことができる」 選手たちにも、分析ソフトを通して、相手チーム、選手の動きやプレーパターンを徹底的に学ぶことが、チーム力の向上、そして勝利に繋がるということを強調していました。 さて、午前中の練習では、個人ウォーミングアップ、サッカー形式のボールゲームを行い、汗を流していました。その後、グループ別ローテンションで、ジャックナイフ、ラックドリル、コンタクトからレッグドライブなどといったメニューを中心にこなしていました。細かいプレーの精度を高めるため、何度も確認に時間を割き、細かい指導が見られました。FW/BK別のユニット練習に続いて、キックプランやラインアウトからのアタック&デフェンスを取り入れた本格的な実戦形式(リアルラグビー)で、選手たちは、集中力をキープし、強度の高い練習に挑んでいました。 午後の練習オフを利用して、菊谷キャプテンが、チームビルディング活動のひとつとして、プレーヤー・ミーティングを開いていました。 明日4日は、完全オフで各自リラックスして、ハードな練習からの疲労をとります。 こんにちは。 皆さんお久しぶりです。 道を歩いていて小学生に「お前どこ小?(どこの小学校?)」と聞かれてもへこたれないジャックです(笑)。 今回はチームビルディングとして、世界的にも有名で、JKジャパンのチームソング(チーム内でのモチベーションアップに唄っています)でもある「上を向いて歩こう」の歌の練習を選手達で行いました。 ポジション別の6チーム(PR+HO・LO・FL+No8・SH+SO・CTB・WTB+FB)を作り、そのチームで20分ほど練習をしてからみんなの前で発表するというものでした。 日本人選手には慣れ親しんだ歌で一度は歌ったことがあると思いますが、外国人選手は、メロディーは知っていても、日本語で歌ったことはなかったみたいです(笑)。 しかしそこは仲の良いJKジャパンなので、各チーム分からない選手には、優しく、温かく、包み込むように指導をしていました(笑)。 いよいよ、発表! みんなの素晴らしい指導のおかげで全員がしっかりと理解をして歌うことができました。 練習をしないと忘れる選手も出てくると思うので、継続的に練習していきたいと思います。 歌で盛り上がったところで、次はスタッフを交えてのチームビルディングがありました。 今回のチームビルディングは、チームビルディングイベントのチーム分けと、チャリティーTシャツの配布。 チームビルディングイベントとは、練習が休みの時などに4チームに分かれてボーリングやソフトボールなど様々な事を行うイベントです。 チャリティーTシャツとは、日本代表オフィシャルサプライヤーであるカンタベリーの協力のもと、4色(赤・緑・紫・青)のTシャツを作ってもらい、このTシャツの売り上げの一部収益を東北の被災地の方々に寄附をしようという考えで作られました。 そしてこのチャリティーTシャツをデザインしたのが・・・・・ 体を張って被災地に元気や勇気を届け続ける男、畠山健介選手です!! ハタケのひたむきなプレーは、いつ見ても人を感動の渦に巻き込みます。 皆さん、被災地出身のハタケの想いが詰まったTシャツをどうぞよろしくお願いします。 ちなみに僕は緑チームなので特に緑のTシャツをよろしくお願いします(笑)。 僕達の力と皆さんの力でラグビー界や日本全体を盛り上げていきましょう。 ※Tシャツの販売方法につきましては、追って日本協会ホームページにてお知らせいたします。 武士道を語るカーワンHC サッカー形式のボールゲーム ドリブルで攻め上がるニコラス選手 細かな指導をするグランタ アシスタントコーチ 絶妙のタイミングでボールをもらう上田選手 フィニッシュする遠藤選手 ゲームプランの確認です 素早く、正確なアタックプラン アタックプレーをスタンバイする畠山選手、今村選手 激しいヒットをうける有賀選手 アタックからレッグドライブへ ディフェンスのタイミングを図ります ドライビングそしてモールへ 激しいプレッシャー下で反応する眞壁選手 ゲーム形式の練習では激しいプレーが見られました モールからの展開プレー 22m自陣から攻める田中フミ選手 ワイドに攻めるBK陣 ■DAY2:2011年6月2日(木)宮崎(曇り) ☆☆☆RWC開幕まで99日☆☆☆ 午前中の練習前、代表メンバー・スタッフが集まり、チームミーティングを実施。マリー・ウィリアムスなど新しい選手紹介の後、カーワンHCが今回の強化合宿に向けての意気込みを語りました。 「第1ステージであるアジア五カ国対抗は、新しいシステムの理解から実践の場でした。この強化合宿は第2ステージ。トップリーグXVとのチャリティーマッチ勝利、PNC(IRBパシフィック・ネーションズカップ)で優勝するための準備期間です。第3ステージは、イタリア遠征、アメリカ戦を通じて、RWC(ラグビーワールドカップ)に向けた完成形を目指します。今回の強化合宿の大きな目標は、ゲームプランの微修正と試合中の強度を高めることです。アジア五カ国対抗では、試すことのできなかったディフェンスプラン、アタックプラン、そしてキッキングプランを厳しいプレッシャーの下、レベルアップを図ることです」 今日の練習の課題は、キック戦術をチーム全体で徹底的に理解すること。これは、今後強豪国を相手にしたPNCやRWC本番を見据えたものを意識づけたものです。梅雨独特の気候のなか、約2時間半、各自ウォーミングアップ、ボールゲーム形式の練習後、様々なキック戦術を有効活用するため、攻守それぞれのポジショニングを確認しながら、繰り返し練習が行われました。 午後からは、FW/BK別に分かれ、ウェイトトレイニング、体幹・持久力強化を行いました。また、予告なしのフィットネステストが実施され、特にスピードラン(7分間)、ATSマスク着用でのローイング運動の繰り返しは、強い日差しのもと、練習初日としては、きつく、激しい練習となりました。 強化合宿は、10日までで、代表チームは26日の対トップリーグXVとのチャリティマッチに臨みます。 ◎ジョン・カーワンHC 「今回の合宿では、新しい代表メンバーを加え、試合を見据え、厳しいプレッシャーの下でも、高い集中力と激しさを意識づけた、ゲームプランを目指していきたいと思います。今日の練習テーマは、キッキングプランを理解することでした。今後、強豪チームと戦ううえで、大変重要な戦術のひとつです。明日からは、キッキング戦略を実践練習で活用し、レベルアップを図りたいと思います。この強化合宿後には、PNCの30名のメンバーが発表されますので、参加しているメンバーには、この10日間の合宿でレベルの高いパフォーマンスを見せて欲しい」 ◎菊谷崇キャプテン 「新しくやってきた戦術はA5Nのレベルではあまり出すことが出来なかったので、PNCという高いレベルの中で、やってきたことをしっかり出し切り、通用するか試したいです。そのためにも、この宮崎での10日間でしっかりと作り上げていきたいと思います。また今回新たなメンバーでのスタートとなるので、コミュニケーションのレベルアップと、自信を持ってPNCに臨めるよう準備していきたいです」 ◎マリー・ウィリアムス選手 「日本代表スコッドに初招集されことは、個人的に名誉なことです。この強化合宿で、代表メンバーとともに練習できることを楽しみにしています。また、同時にPNC・RWCのメンバーに残れるようベストを尽くしたいと思います」 強化合宿初のチームミーティング 目標はひとつ。本格的な練習が開始されました ウォーミングアップをする吉田選手(手前) 欠かすことのできないストレッチ運動 初召集のウィリアムス選手(右)とウェブ選手 サインプレイの確認をする山下選手とロビンス選手 キックプラン練習 キックプランを理解するまで何度も繰りかえしていました 熱心に指導するバーンコーチ ラインアウトキャッチング練習 ラインアウトコールの確認をするFW陣 スクラム練習をする藤田選手 ワンオンワンでのアタック&デフェンスを行う谷口選手とリーチ選手 パンチパスの指導を西原選手する菊谷キャプテン 囲み取材を受けるカーワンHC 囲み取材を受ける菊谷キャプテン TV取材を受けるホラニ選手 7分間のスピードランを行なうFW陣 ATSマスク着用でのローイング運動をするFWチーム ATSマスク着用でのローイング運動をするBKチーム スピードランをするウェブ選手、宇薄選手 練習後、厳しい表情の大野選手、バツベイ選手、ホラニ選手 元気いっぱい田中選手、堀江選手 ■DAY1:2011年6月1日(水)宮崎 ☆☆☆RWC開幕まで100日☆☆☆ RWC開幕までちょうど100日となった今日、ラグビー日本代表スコッドは、今年2度目となる宮崎で強化合宿を開始するため、本日午後に代表メンバー・スタッフが、宮崎市内のホテル(フェニックス・シーガイア・リゾート)に到着・合流しました。 本合宿は、カーワンHCがこのキャンプを7月2日東京・秩父宮から始まる、「IRBパシフィック・ネーションズカップ」優勝・更にはRWC(ラグビーワールドカップ)選考合宿と位置づけているように、参加メンバーがレベルアップを目指し、激しく、厳しい10日間の合宿となります。 ◎菊谷崇キャプテン 「前回のRWCから4年経ちました。まだ100日あるというイメージもありますが、このチームにとっては、日本代表に生き残るための大事な合宿となります。一日一日を大切に、残り100日間、悔いのないよう、それぞれが課題に立ち向かい、気を引き締めて、このハードな強化合宿を乗り越えていきたいと思います」