●12月5日(日) DAY3

アカデミー最終日は、早朝にハンドボール協会のU14-U22の選抜選手とともに合同トレーニングを行いました。20分間走を行った後、800m走、400m走、最後に傾斜路で上りと下りのダッシュを実施。オリンピックという同じ目標を持った他競技の選手とこういった機会を持つことは、お互いに刺激になり、貴重な時間となりました。

今回のアカデミー最後となる午前のトレーニングでは、選手主導でウォーミングアップを行い、その後2チームに分かれホールドでのゲームを行いました。
岩渕ダイレクターが笛を吹き、スタートの条件を変えながらゲームは行われました。
15人制以上に運動量を求められることは頭では理解していても、実際にプレーして分かることは多くあったようです。しかし、そんな中でも選手それぞれに自分の持ち味を出しながらプレーしていました。

最後のミーティングで、岩渕ダイレクターは、「このアカデミーはオリンピックを目標にしていること、また、今の選手たちが18歳以上になった時には、日本代表として選ばれる可能性が十分にあるので、いっそう努力をしてほしい」と、オリンピック、そして、2019年、日本で開催されるワールドカップを強く意識して自覚を持つよう、強く選手たちに伝えていました。また、松尾コーチからは、「このアカデミーで学んだことはここで終わりではない。オリンピックを意識するのであれば、それぞれのチームに帰ってからも意識して過ごしていってほしい」との話がありました。

以上をもって今回のセブンズアカデミーは終了いたしました。

最後になりましたが今回のアカデミーにご協力頂きました、(財)日本陸上競技連盟様、(財)日本ハンドボール協会様、流通経済大学様にお礼を申し上げます。

ゲーム前、チーム確認   学生トレーナーの方々にも3日間ご協力頂きました
ゲーム前、チーム確認 学生トレーナーの方々にも3日間ご協力頂きました

今回サポートしてくれた流通経済大学 前田君   今回のアカデミーを振り返って   岩渕ダイレクターより、日の丸をかかげた日本代表の写真を指して「次は君たちがこの写真のようになります」
今回サポートしてくれた流通経済大学 前田君 今回のアカデミーを振り返って   岩渕ダイレクターより、日の丸をかかげた日本代表の写真を指して「次は君たちがこの写真のようになります」

●12月4日(土) DAY2

2日目は前回同様早朝フィットネスから始まりました。下農コーチの指導の下、昨日陸上トレーニングで学んだ動きを取り入れてのウォーミングアップがはじめに行われました。フィットネスではボールをバトン代わりにリレー形式で2人1組のグラウンド一周走などが行われました。

午前中のトレーニングではワンハンドキャッチ&パスなどのスキル練習を行った後、1対1、3対2といった対人ドリルなどを行い、最後は人数条件を付けたゲームを実施。

「アカデミーも同じ目標に集まったのだからチームとして動くように。年齢や地域の異なった仲間が集まっているのだからもっと、コミュニケーションをとって多くのことを今回のアカデミーで吸収していくように」
松尾コーチからの、この話から午後のトレーニングは始まりました。
DFをテーマに行われ、2対3など少ない人数でどうDFするのか、コミュニケーションの重要性を交えて進められました。最後に前投げタッチフットを行い、終了しました。

夜は日本ラグビー協会・広報委員会の腰塚委員長を講師に、「スポーツと報道」をテーマに、報道との関わりや、各代表やアカデミーに選ばれることは『公人』であることを意識しなければならないといった内容を選手たちに話して頂きました。
次に下農コーチより今回のフィットネステストのフィードバックが行われました。
明日は最終日となり、本日同様フィットネストレーニングから練習は始まります。

朝のフィットネス   昨日の練習を取り入れたW-UP   切り返しからのパス
朝のフィットネス 昨日の練習を取り入れたW-UP   切り返しからのパス

1対1   1対1でDFがスペースの中を追い続ける   2対3でのDF
1対1 1対1でDFがスペースの中を追い続ける   2対3でのDF

中学生・高校生関係なく練習は行われます   今回のテストのFEEDBACKとこれからの取り組み   腰塚広報委員長の講義
中学生・高校生関係なく練習は行われます 今回のテストのFEEDBACKとこれからの取り組み   腰塚広報委員長の講義

●12月3日(金) DAY1

本日より第4回セブンズアカデミー(男子)が味の素ナショナルトレーニングセンター・陸上トレーニング場にて開催されました。

アカデミーの選手集合後、まずオリエンテーションから始まりました。
オリエンテーションでは、日本ラグビー協会ハイパフォーマンスマネージャー及びセブンズアカデミーダイレクターの岩渕氏からの「なんでここにいますか?」との質問から。このアカデミーが行われることの意味、選手に求められるものについて、先月行われたアジア大会の映像を交えながら話がありました。厳しいトレーニングを積むことにより、アジア大会の金メダルという結果がついてきたこと。そして、この3日間のトレーニングで自分自身が学び、なぜここにいるのかを理解しながら、トレーニングを行って欲しいことを伝えました。

次に松尾コーチからも、このアカデミーに選ばれたこと、今回のアカデミーのテーマ、トレーニング内容について説明があった最後に「Discipline」(規律)、「Preparing」(意識して準備する)、「Understanding」(トレーニングやその他、やっていることすべてを理解しながら行う)、という3つのキーワードが与えられました。

そして、下農ストレングス&コンディショニングコーチからは「なぜ、フィットネスが必要なのか?」という話からはじまり、本日行われるフィットネステストに関する取り組み方の説明が行われました。

選手たちはそれぞれのコーチ陣の話を聞き、「オリンピック選手になること」に対し、それぞれが意識を持って、トレーニングに取り組まなくてはいけないことを感じとってくれているはずです。

オリエンテーション終了後は早速、陸上トレーニング場へ場所を移し、フィットネステストが行われました。本日は「マルチテスト、60m走、立ち幅跳び、5段跳び」。
集合日ということで移動をしてからのテストになりましたが、セブンズは1日に数試合行われます。移動日と試合の間隔があまりない中で試合を行うなど、厳しい条件の下、戦っていかなければなりません。そんなこともトレーニングの合間に感じ取ることで、実際の試合で活かされてきます。

テスト終了後、今回は日本陸上競技連盟のご協力を頂き、専任コーチダイレクターの小林敬和氏よりランニングスキルについてのトレーニングを行って頂きました。
ラグビー選手と陸上選手の走り方の違いなどの話をして頂き、脚の使い方や、股関節を大きく使うためのトレーニングを行って頂きました。
選手たちは、いつもと違う動きに最初は戸惑いを見せ、ぎこちない動きをしていましたが、徐々に体が慣れてきたのか、うまく脚を使いながら、楽しみながら、学んでいました。
最後はスタビリティーのトレーニングで終わりました。こういった他競技のトップコーチの指導を受けるのは選手にとって非常に貴重な時間となり、また、アカデミースタッフにとっても大変勉強になるものでした。

夕食後には、ファンクショナルテストを行い、下農コーチより、体幹についての説明及び体幹トレーニングの紹介が行われ本日のアカデミーは終了となりました。

松尾コーチよりこのアカデミーについて   岩渕HPMからの挨拶   セブンズアカデミーのキーワード
松尾コーチよりこのアカデミーについて 岩渕HPMからの挨拶   セブンズアカデミーのキーワード

フィットネステストへの取り組み方   ランニングトレーニング   小林先生から指導
フィットネステストへの取り組み方 ランニングトレーニング   小林先生から指導

下農コーチから体幹に関する説明   体幹トレーニングの紹介  
下農コーチから体幹に関する説明 体幹トレーニングの紹介