6月20日(日)、大阪・近鉄花園ラグビー場にて、日本代表候補選手、および一般からのトライアウト、加えて高校1年生からU23を対象としたコルツ選手、そしてユース選手のトライアウトが実施されました。 トライアウト開始前 スタッフ間で進行確認 最多の129名が参加 女子ラグビーの活動は、日本ラグビーフットボール協会で発足した女子委員会を中心に、三地域(関東・関西・九州)でもさらに活発化されています。 「セレクション・トライアウト」は、7人制・15人制を合わせた選手育成・強化を継続的に行い、全国的な女子ラグビー知名度UP、そして競技人口増加へつなげ、能力の高い代表候補選手を選出して世界と戦うために実施されているもので、今回初めて関西地区で行なわれました。 当日は、梅雨空で蒸し暑く、参加者にとってはベストとは言いがたいコンディションでしたが、朝早くから、関西、そして全国各地から多くの挑戦者が集いました。 ユース、コルツ、日本代表とそれぞれのトライアウト参加者は、129名と、今年3月に東京で行われた2回のトライアウト(14日・28日)をしのぐ過去最多の人数が参加。関東から九州まで各地から女子代表を目指し、グラウンドに現れた多くの人々の姿は、現在の女子ラグビーに対する注目度の高さを物語っているようです。 様々な競技から参加いただきました 女子委員会 岸田委員長より冒頭挨拶 思い思いにウォーミングアップ 立ち幅跳び測定 初めて楕円球を蹴ります 「7人制ラグビーが(2016年から)五輪競技に決まりましたが、女子ラグビーが五輪に出場するには、非常に苦戦が予想されます。今回参加していただいている皆さんによって、日本の女子ラグビーを強くしていただくことが、五輪出場へつながっていくのだと思います。今日は皆さん頑張ってください」(女子委員会 岸田委員長) 岸田委員長の挨拶の後、ウォーミングアップを終えた参加者は50m走や立ち幅跳びなど、基礎体力の測定や、ラグビーボールを使ったボール扱いのテスト、スクラムマシンを使用した動きのチェックなどを、午前・午後の2部制で行いました。 スクラムの姿勢をチェック 女子日本代表の、萩本光威ヘッドコーチや、スポットで参加していただいた、元日本代表の中道紀和氏、そして女子ラグビーコーチ陣の指示と指導によって、それぞれのプログラムが消化されていきました。 元女子日本代表の選手も参加したトライアウトですが、様々な競技経験を持ったアスリートが多く集まったことが今回の特徴といえます。女子相撲のチャンピオン、なぎなた、バレーボール、ソフトボール、水泳、バスケットボール、バレーボール、陸上など、その競技歴は多種多様。 「他競技の選手たちが多く参加してくれたことは、タレント発掘も含めて、大きな収穫。今後は継続してプレーしたい選手たちの環境を整えることが大切」(萩本ヘッドコーチ) 天候も、一時の小雨をのぞき、大きな影響はなかった今回のトライアウト。この参加者の中から何人かが、これからの女子ラグビーを支えていく「日本代表選手」として、グラウンドの上で、頼もしい姿を見せてくれることでしょう。 トライアウトの選考結果は、2週間後に発表予定です。 タックル! 中道スポットコーチ 萩本ヘッドコーチも見守ります 新しい才能発掘に目を光らせます 元日本代表選手も参加