公益財団法人日本ラグビーフットボール協会は、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)から認定通知を受け取り、富士北麓エリア、及び北海道バーバリアンズラグビーアンドスポーツクラブ定山渓ラグビーグラウンドを、男女セブンズ日本代表のJOC認定競技別強化センター(※)に指定しましたので、お知らせします。

 

(※)JOC認定競技別強化センター

国際競技力の向上を目的に、国はナショナルトレーニングセンター(NTC)及びNTC競技別強化拠点施設(以下「NTC等」)を設置し、トップレベル競技者の育成・強化、タレント発掘の中心的な拠点として位置づけている。

一方、1か所での集中的なトレーニングに偏らず、異なった環境でもトレーニングが必要であり、その効果も期待できることから、JOCはNTC及びNTC等以外の国内既存トレーニング施設を「JOC認定競技別強化センター」に認定し、各競技団体の選手強化活動が円滑に行えるよう、施設活用を支援している。

 

■JOC認定競技別強化センター

①富士北麓エリア(山梨県、富士河口湖町)

②北海道バーバリアンズラグビーアンドスポーツクラブ定山渓ラグビーグラウンド

 

■NTC競技別強化拠点施設

①熊谷スポーツ文化公園(埼玉県)

 

※認定期間 平成29年5月22日から第32回オリンピック競技大会(2020/東京)終了まで。

 

◇コメント

 

■公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 坂本 典幸 専務理事

 

「この度、富士北麓エリア及び北海道バーバリアンズラグビーアンドスポーツクラブ定山渓ラグビーグラウンドがJOC認定競技別強化センターに認定されたことについて、大変喜ばしく思っています。この認定に基づき、各施設と協力して、男女セブンズ日本代表の強化を図り、第32回オリンピック競技大会(2020/東京)でのメダル獲得を目指して参ります」

 

 

■後藤 斎 山梨県知事

 

「富士北麓エリアが、ラグビー競技のJOC認定競技別強化センターに決定したとの連絡がございました。

ラグビーの競技別強化センターは、東京オリンピックに向けた選手強化を目的に、日本オリンピック委員会(JOC)が全国のスポーツ施設の中から3施設を決定するものです。

富士北麓エリアが選定された理由としては、既存の施設に加え、現在、フリーウエイトトレーニング室、屋内練習走路、夜間照明やラグビーゴールを整備しており、完成後は、トップレベルの選手の練習に適していると評価されたものであり、大変喜ばしいことであります。

加えて、東京から1時間半で移動できるアクセスの良さ、冷涼な気候、県、市町や県ラグビー協会の連携やホスピタリティーの良さなどが評価されたものと思います。

この決定は、現在、富士吉田市と富士河口湖町が誘致を進めているラグビーワールドカップ2019日本大会の公認キャンプ地の選定にも、弾みになるものと考えております。

なお、富士北麓エリアでは、今年の5月から日本代表チームの強化合宿が実施されておりますが、今後も、定期的に強化合宿が実施されることにより、富士北麓地域の振興やラグビーの競技力の向上などにも良い影響があると考えております」

 

■北海道バーバリアンズラグビーアンドスポーツクラブ 上坂 弘文 クラブキャプテン

 

「私たち北海道バーバリアンズスポーツクラブの施設が、JOC認定競技別強化センターとして認定されたことは大変名誉なことであり、感謝申し上げます。

札幌市長杯ピリカモシリセブンズ大会や北海道知事杯という大会を通じ、多くのラグビー選手にグラウンドのみならず、それを取り巻く宿泊施設やトレーニングジムといった環境の良さをご理解いただいたのが認定のベースになったものと思います。 また、定山渓というラグビーに集中できる環境もそれを後押ししたものと考えています。 私たちの目的は、国を代表するチームのレベルアップや選手個々の強化だけではなく、この地、このラグビー環境のもと、ラグビーを愛し、次の世代へ繋ぐ人達が生まれ育つことと強く思っています。

これを機会に日本協会と協調した取組が一層進むことと信じています」