首都圏と近畿圏に建学された大規模な大学には、体育会ラグビー部の他に、学部ごとのラグビー部やクラブ組織の学生クラブチームが活動している。なかには80年以上の伝統を誇る老舗チームもあり、卒業生の多くが日本の政財界の中枢で活躍している。そんな学生クラブの大会は従来、関東と関西で自己完結する大会に終始してきたが、2002年から東西の学生クラブの覇者を決める「東西学生クラブ対抗試合」が発足した。当初は花園ラグビー場で実施されてきたが、今年から心機一転関東エリアで実施されることになった。大会は全国クラブ大会(1回戦)と同時開催で、熊谷ラグビー場での開催となる。
出場チームは関東、関西の秋季公式戦である「学生クラブ選手権大会」の優勝チームで、関東は明治大学MRC、関西は関西学院大上ヶ原クラブが代表権を得た。どちらも初出場のチーム同士の対戦でフレッシュな対戦が期待される。

<出場チーム紹介> *参加申込書の記載による
●関西学院大上ヶ原クラブ
創立/1969年、会員数/40名、ホームページ=http://homepage2.nifty.com/kg-uegahara-rfc/
部長/原田知比古、 主将/寺澤大祐、 副将/野中史也、青山佳揮

今年は上ヶ原創立40周年記念であり、初めての東西対抗戦に出場できることをとても光栄に思います。現在、我がクラブは週2回火曜日と土曜日に練習しています。数少ない練習ですが、メリハリのある練習をするように心がけています。突出した選手はいませんが、組織に関しては他のチームに負けないと自負しております。夏合宿では明治大MRCさんと二度試合させてもらったのですが、両試合ともに完敗でした。今回の大会では、夏からどれだけチームが成長したかを試したいと思っています。チャレンジャーとして関西代表として名の恥じないよう、皆さんの心に残るような試合をしたいと思います。この場を借りて、支援してくださったOB、OGに御礼申し上げます。これからも上ヶ原ラグビークラブをよろしくお願いします。

●明治大学MRC
創立/1951年、会員数/58名、ホームページ= http://www.kisc.meiji.ac.jp/~mrc/
部長/村田 潔、 主将/大坪大起、 副将/越部 瑛、中江賢士朗

明治大学MRCは創部58年を誇る伝統のあるチームです。今年は8年ぶりに悲願の関東学生クラブ選手権1部優勝を果たしました。この勢いを大切にし、東西対抗でも優勝できるように選手一同、全力で試合に臨みたいと思います。

大会概要

1.名 称 第8回東西学生クラブ対抗試合
2.主 催 財団法人日本ラグビーフットボール協会
3.主 管 関東ラグビーフットボール協会、埼玉県ラグビーフットボール協会
4.日 程 2009年12月26日(土)、埼玉県営熊谷ラグビー場(11:00キックオフ)
5.参加資格 (1) 2009年4月1日現在、各都道県ラグビーフットボール協会に「チーム登録」された学生チームとし、メンバー全員が学生(大学院生含む)で構成されていること。但し、コンバインドチームは認めない。
(2) 昨年度及び本年度の全ての公式大会で、棄権、不戦敗もしくは失格したチームの参加は認めない。
(3) 過去に未登録の選手を偽って出場させたチームないし選手も同様とする。
(4) 各クラブとも社会人の監督ないしコーチ(学生不可)が統率しているチームであること。
(5) 関東ないし関西学生クラブ選手権大会の優勝チームとし、かつ地域協会クラブ委員長の推薦を受けたチームであること。
6.選手資格 (1) 本大会の選手資格は、財団法人日本ラグビーフットボール協会「日本協会規約」、及び、その他の施行細則に抵触しない者とする他、以下の特則に服する。
(2) 選手は満18歳以上の学生とし、高等学校在学中(定時制を含む)の者の参加は認めない。
(3) 2009年8月31日までに本大会へ出場する所属チームから日本協会へ競技者個人登録を完了した者に限る。
(4) 本年度の日本選手権大会(大学・社会人・クラブ等全てのジャンルを含む)につながる都道府県大会ないし地域大会で、既に一つのチームから選手登録された者は、前項の登録期限に関わらず、移籍して他のチームから本大会へ選手登録することは出来ない。
(5) 他のチームとの二重登録は認めない。
(6) 財団法人スポーツ安全協会の「スポーツ安全保険」に加入していること。
(7) 本大会の選手資格に疑義がある場合には、日本ラグビーフットボール協会に於いて裁定する。
7.競技規則 (1) 2009年度財団法人日本ラグビーフットボール協会制定の「競技規則」による。
(2) 試合時間は40分ハーフとする。
(3) 試合中ノンコンテストスクラムが発生した場合、勝敗は得点どおりとする。
(4) 同点の場合には両チーム優勝とする。
8.賞 罰 (1) 優勝および準優勝チームを表彰する。優勝チームには、賞状、日本ラグビーフットボール協会長杯、ニュージーランド航空盾を授与する。
(2) 参加資格を偽った場合、選手資格のない者が出場した場合には、その時点で失格とし、本年度及び次年度のすべての公式大会への出場を認めない。不戦敗ないし棄権したチームも同様とする。
(3) 未登録の選手ないし他チームに登録された選手を偽って出場させた場合(いわゆる替え玉等)には、以後すべての公式大会から排除する。
(4) その他、スポーツマンシップに反する行為があった場合は上記(2)を適用する。
(5) (1)(2)(3)いずれの場合にも事実発生時の相手方チームを勝者とし、それ以前のものには触れない。
(6) 出場チームはその所属するチームの応援団の行為についても責任を負うものとする、
(7) 本大会で生じた不規律に関しては、チームないし選手に告知聴聞の機会を与えた上で、大会規律委員会で処分を決する。

歴代の対戦結果

回数 日時&Ref 対戦結果
第1回(2002年) 12.22(10:00KO) 横山孝司(関西) 慶應BYB 12-34 立命館大グラスルーツ
第2回(2003年) 12.14(10:00KO) 横山孝司(関西) 早大リスの会 15-24 同志社大H&T
第3回(2004年) 12.19(10:00KO) 織田信次(関西) 慶應BYB 36-19 立命館大グラスルーツ
第4回(2005年) 12.18(10:00KO) 久保修平(関西) くるみクラブ 64-33 同志社大H&T
第5回(2006年) 12.17(10:00KO) 久保修平(関西) 慶應BYB 35-34 立命館大グラスルーツ
第6回(2007年) 12.16(10:00KO) 田中利昇(関西) 早大こんぷれっくす 48-12 近大ドルフィンズ
第7回(2008年) 12.22(10:00KO) 真継丈友紀(関西) 早大こんぷれっくす 65-38 近大ドルフィンズ
第8回(2009年) 12.26(11:00KO) 永田 瞬(関東) 明大MRC  -  関西学院大上ヶ原