報告: 片島久平(鯉城ジュニアラグビースクール) 新宅龍明(鯉城ジュニアラグビースクール) 中山伸之(安芸府中ブルーズーマーズ少年ラグビースクール) 大杉克彦(安芸府中ブルーズーマーズ少年ラグビースクール) マッコーリー銀行(オーストラリア)主催による広島ラグビークリニック 練習前のタッチフット 世界遺産の原爆ドームと厳島神社で知られる広島県で、ブレディスローカップの日本開催より一足早い10月29日(木)に、同試合の為に来日したオーストラリアチームの関係者による小学生・中学生・高校生を対象とした、ラグビークリニックが開催されました。 1996年から始まった同プログラムは、前回はトンガで開催され、今年で13年目を数える息の長い活動となっております。 会場となった安芸郡坂町にある中国電力(株)坂グランドは手入れの行き届いた芝生が生える絶好のコンディション。平日の夕方にもかかわらず小・中・高生約130名、関係者約80名、総勢約210名で賑わい、参加者達は世界トップレベルのチームから直接指導を受け、滅多に無い貴重なこの機会を楽しんでおりました。 秋を感じさせる澄んだ空気の中で、午後5時からの1時間は小・中学生、午後6時からの1時間は高校生を対象として、ワラビーズの元代表選手であった「マシュー・バークさん」を中心に、パス、キック、トラッキング、ラッキング、モール、タックル等の技術指導が各学年のレベルに合わせて行われました。 指導における特徴・基本的なことは、元気よく声を出してコミュニケーションを図り、楽しみながら学ぶといったスタイルでの指導が進むにつれ、参加した子供達の生き生きとした表情・姿が印象的で、かつ、普段より子供達の指導に携わっている私達にも、初心に帰った気持ちにさせられ大変参考になるクリニックでした。 スポーツの原点は楽しむことであり、そのスタイルは指導者として謙虚に見習うべき内容と痛感し、最後にプログラムのスポンサーであるマッコーリー銀行殿から、ボールやフリース等、参加者全員に記念品が贈られ歓声が上がっておりました。 ラグビーの普及活動において、広島県ではトップキュウシュウAリーグで活躍中のマツダブルーズーマーズが3年前より、地域普及委員会を組織し継続的な活動を開始しております。小・中学生のスクール生を集め現役選手や監督が子供達を直接指導する等で、県内の各地において盛り上がりを見せ始めております。 当クリニックのプログラムを13年前から実行・継続しているオーストラリアチームの関係者や、その活動を支援している「マッコーリー銀行」のスピリッツを見習い、我々も自分にできる事は何かを考え、実行に移しそれを継続しなくてはと強く感じた次第です。 今回のラグビークリニックによって、参加した選手・関係者に刺激を与えていただいた事に感謝し、より一層の普及に繋がればと願い、報告を終わります。 【オーストラリア 参加メンバー】 Anthony Boydさん/ Mark Whiteさん/ Matthew Burkeさん/他(10名) 【参加スクール】 ■小学生: 広島少年ラグビースクール/坂ジュニアラグビーフットボールクラブ/竹原ラグビースクール/安芸府中ブルーズーマーズ少年ラグビースクール ■中学生: 鯉城ジュニアラグビースクール/崇徳中学校ラグビー部 ■高校生: 石見智翠館高校ラグビー部(島根県) 全員で記念写真