2019629

 

日本ラグビー協会会長就任にあたり

 

 この度、日本ラグビーフットボール協会の会長職を拝命しました森重隆です。これから日本のラグビーを引っ張っていく覚悟でおります。

 

日本のラグビーは、良きアマチュアリズムを発揮しながら、これまで素晴らしい人材を世に送り出してきました。また、自己犠牲の精神で個々がチームや地域に貢献してきました。これらを踏まえ、日本ラグビー協会の使命は競技人口を増やし、ファンを増やし、ラグビースピリッツを多くの人々にご共有していただくことであり、その結果日本が素晴らしい国になっていくことを思い描いています。目前に迫ったラグビーワールドカップ2019日本大会はその大きなチャンスでもあります。森喜朗前名誉会長をはじめ多くの方々の想いを受け止め、私は大会開催前に自らその伝道師になるべく全国の開催地に足を運び、地域の方たちとの交流を図っていきたいと考えています。

 

良きアマチュアリズムを育んで、良き仲間に恵まれてきたこれまでの日本ラグビー界をひとつの成果・至宝としつつも、これからはプロの洗礼を受けながら、日本代表が世界ランクをひとつひとつ登ってもらいたい。そして数十年後には、また母国日本でのワールドカップで日本代表がニュージーランドほか、世界の強豪国たちと優勝を競って欲しい。逞しく輝かしいそのラグビー選手を見て、僕も日本代表になりたい!と思う子供たちが増えて欲しい。そんな未来予想図に協会スタッフをはじめ関係者が私に付いて来てくれるよう、私も日々精進していくつもりです。そして今回のワールドカップ日本開催を機会に、たくさんの国民の皆様にラグビーのファンになっていただき、ラグビースピリッツが益々多くの人々に浸透することで、日本が素晴らしい国になっていくことを信じています。

 

 日本ラグビー協会は、これまでのレガシーを継続することに加え、将来の日本のラグビーの進むべき正しい方向を導き出し、変革しながら進化し続けます。ラグビーワールドカップ2019日本大会を皆様と一緒になって成功させ、東京2020に繋げていきたいと思いますので、ご支援ご協力を宜しくお願い申し上げます。

 

(公財)日本ラグビーフットボール協会会長

森 重隆