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1月19日 7回目

TID女子15人制ユースチーム 第7回オンラインセッション(全7回)。

今回のセッションは、(公財)日本ラグビーフットボール協会アンチ・ドーピング委員会の関水康成先生による講義を行いました。

 

講義タイトルは“アンチドーピング研修会・ドーピングコントロールの注意点”です。

代表チームに選出されたことのある選手であれば馴染みのある内容ですが、初めて聞く選手が多かったようで真剣に聞き入る様子が見られました。

 

まず始めに、ラグビーの価値を高める5つの要素が“ラグビー憲章”で述べられていること、そしてその中でも“品位(Integrity)”を脅かす要因の一つにドーピングがあるというお話がありました。ドーピングは健康に害があるだけではなく、スポーツが価値のあるクリーンなものであるために、決して許されるものではありません。

 

10のアンチドーピング規則違反や、ドーピング検査の説明があり、実際の流れをイメージすることができました。どういう手順で行われるか、どんな権利を与えられているかを予め知っておくことで、いざ自分が検査対象者となった時に慌てずに済むことができます。

 

セッション途中にはいくつかクイズがあり、ドーピング検査対象者と伝えたうえで処方してもらった薬にも禁止物質が含まれる可能性があることや、漢方・サプリメントにもリスクがあることを学び、驚きを見せる選手がいました。

 

関水先生が強調されていたのは、“身体に取り入れるものには責任を持つ。体内に摂取するものはすべてアスリートの責任であるから、日常から意識を高く持つこと”です。情報は毎年更新されるので、継続した学習によって知識不足によるドーピング違反を起こさないこと、社会のロールモデルとなれるような選手になることを心に誓いました。

 

最後はアンチドーピングの“D”で恒例の写真撮影をしました。

 

今回で全7回のオンラインセッションは終了となりました。セッションで学んだことをしっかりと行動に移し、生活が変わった選手もたくさんいます。これからも学びを続けてもらえればうれしく思います。

 

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1月5日 6回目

TID女子15人制ユースチーム 第6回オンラインセッション(全7回)。

新年最初のセッションは“栄養”をテーマに、池澤大輔S&Cコーチによる講義を行いました。

 


講義タイトルは“ここが知りたい!世界で勝ち抜く体作り”です。体作りがとても大切なラグビー選手。栄養について勉強ができるということで、選手たちは前のめりになっている様子が画面から伝わりました。

 


まず始めに、ブレイクアウトルームで3人1組に分かれて、「心・技・体」のそれぞれにどれくらい重きを置いているかどうか、について各自の考えを話し合いました。ほかの選手の意見を聞くことで、自分の考えを改めて強く持った、新しい考えができるようになった、などのフィードバックがありました。

 

そして、オンラインセッションの前に実施された、食に関するアンケートの集計結果を聞き、選手から実際にあがってきた質問、不安に対し、質問件数が多く・すぐに実施できて・知っておくべきことにフォーカスして解説しました。

 


まず、「脂肪・体脂肪を落としたい」「脂肪を増やさずに体重を増やしたい」という多くの選手の声に対し、食事だけで脂肪量を減らすことのリスク、脂肪摂取を極端に制限することでパフォーマンスが上がることはなく、タンパク質・脂質・炭水化物のバランス(PFCバランス)を守ることが大事であると説明されました。そのうえで、脂質を減らしたい場合の、最適な肉の部位の選び方と、調理方法についてお話がありました。

 


サプリメントに関しては、効果を得るためには十分なトレーニングと摂取するタイミングが重要であることや、アンチドーピングの観点から、国内産で“Informed choice“もしくは“Informed sport“のマークが記載されている商品を選ぶことが望ましいと解説がありました。次回のセッション(1/19)のテーマはドーピングなので、そこで詳しく勉強することになります。

 


リカバリー食については、“Food First”(トレーニング“直後”の栄養補給)を共通用語にしようとのお話がありました。これは、女子15人制日本代表サクラフィフティーンでも実践されていることであり、具体的に何を摂るのが良いか、という紹介もあったため、選手たちも一生懸命メモを取っている様子がうかがえました。

 


最後に、現在イングランドのエクスター・チーフスに在籍している、加藤幸子選手と小林花奈子選手からのコメントが紹介されました。食文化の違う国でどのような工夫をしているか、コンディションを整えるために食事で気を付けていることなど、実践的なお話を聞くことができました。「3食しっかり食べること」「間食をして空腹を感じる時間をなくすこと」とメッセージをもらい、選手の心にしっかり響いたようでした。

 

冒頭に記載した通り、世界で勝ち抜くための“栄養”について学びました。

今回は年明けということで鏡もちのポーズで恒例の写真撮影をしました。いつも選手がお題を考えてくれています。

 

 

次回は、1月19日に「アンチドーピング」をテーマとしたセッションが予定されています。


12月22日 5回目

TID女子15人制ユースチーム 第5回オンラインセッション。今回は「睡眠」をテーマに平井晴子トレーナーによる講義を行いました。

 


講義タイトルは「良質な睡眠のススメ」です。睡眠は日常生活習慣ひとつで、とても身近なもので、近年はスポーツ界でもその重要性が取り上げられています。選手たちにとっても興味深いテーマのようです。

 


理想的な睡眠は“量”ではなく“質”というお話からスタートしました。

 

理想的な睡眠と競技パフォーマンスや精神健康面、体調管理の関連については様々な研究結果の紹介を挟んで「なぜ、そうするべきなのか」理解が伴った上で実践につながることが解説されました。


 

突然のクイズでは、睡眠の取り方や眠れない時の対処方法から出題されました。

中には“良い方に作用する”と思われていた行動も、実は眠りを妨げる作用であることが化学的なデータや根拠をもとに共有され、納得の上に理解が深まる表情の選手たちが印象的でした。



ここでは良い睡眠を獲得する方法と理論、睡眠を阻害する行動や日常的な習慣の具体例が説明されました。

良い睡眠の獲得では体温のスイッチ・脳スイッチ、またそれぞれの関連性について。睡眠を阻害する行動ではつい無意識にやってしまうことがそれにつながるというお話でした。

 

これらを踏まえて自分の「睡眠を評価する」提案が平井トレーナーからありました。

良い睡眠を獲得するための寝る前の習慣、例えばストレッチング、水分補給などと、起床時のコンディションを評価し、記録することです。また、スマートフォンのアプリケーションを利用して自分の睡眠データの分析結果とコンディションを照らし合わせて睡眠状態を「見える化」することで良い睡眠を獲得する方法も解説されました。

 

最後に平井トレーナーから宿題として、2月に予定されているキャンプでチームとして“良い睡眠を獲得するために”取り組んでみたいことをミニグループで話し合いました。この報告は後日集計して選手たちに発表されます。

 

 

冒頭に記載した通り、身近で重要なことは認識している“睡眠”について学びました。

今回の撮影は眠りのポーズで、皆さんおやすみなさい。

 

次回は年明け、1月5日に「栄養」をテーマとしたセッションが予定されています。


12月9日 4回目

TID女子15人制ユースチーム 第4回オンラインセッション。今回のテーマは「分析」です。

講師に竹内佳乃さん[女子15人制代表アナリストエデュケーター・三重ホンダヒートアナリスト]をお迎えして60分のオンラインセッションを実施しました。



竹内さんは冒頭「選手個々の見方、それぞれの生活環境にあった方法で見る」ことが大切であることと、このセッションで積極的にメモを取るよう促しました。メモを取る理由は終盤に選手へ伝えられました。 



続いて“他者と自分の考え・捉え方”について触れました。これを踏まえて「共感・反感・心変わり」をキーワードにミニグループに分かれ、事前課題に関する意見交換を繰り返し行いました。早速「共感・反感・心変わり」実践し、“人の話を聞く”ことで気付くこと、自分自身の考え方の変化など体感したことを全員で共有し、物事の捉え方の違いや聞く(受け入れる)ことの大切さを改めて認識する機会となりました。



この画像(サクラフィフティーンの紅白戦)を例に、選手たちそれぞれ“物事を見る視点”の違いから様々な情報が集まりました。集めた情報を整理し“具体的に説明をして情報を活かすこと”が「分析」になるというお話です。



 “タックルの成功率”を例に“感覚的な情報”と“分析から数値化”した情報の違いについて伝えられると、多くの選手が頷いており、“集めた情報を具体的に説明する”ことを共感できたようです。



こちらは事前課題の解答結果を基にした内容で、日頃選手たちがどのように、どれくらいラグビーの映像を見るのか?というアンケート結果の分析を解説して頂きました。竹内さんが気になった解答に「(ラグビーの)映像を見る時間がない」という回答が多かったそうです。「時間は“ある・ない”ではなく自分で作るもの!」という言葉の後に自己分析からセルフタイムマネジメントの方法についてお話しされました。



 自己分析とタイムスケジュール作成し、行動する。ラグビーの勉強をする時間の作り方を学びました。ここでのキーワードは“コントロールとアンコントロール”です。当オンラインセッション第1回、2回の講師、藤澤先生(慶應大学病院)の講義内容と関連付けて説明され、振り返りつつ新しい内容に触れる環境が設定されました。


1日24時間→アンコントロール

24時間をどう使うか→コントロール


選手たちは日常生活をメモに書き出し、どこでどれくらい時間が作り出せるか。改めて自己分析をして具体的に可視化することで有効に使える時間が見つかる選手が多くいました。



最後に今日の学んだことを全員で共有しました。ある選手から「分析は次への準備」というコメントがあがり、この気付きはセッションの成果だったとスタッフ間でも良い気付きになりました。ここでメモを取ることに触れ、何においても記録があることで振り返りをする準備になるとご指導いただきました。



ひと口に「分析」と言っても専門的な方法や技術指導ではなく、今の生活環境や自身の状況を把握するところから取り組める、まさに[今日から活かせるラグビー分析]というタイトル通りの分析方法を学びました。


次回は12月22日(水) 20時から実施予定です。


11月24日 3回目

女子15人制TIDユースチームの全7回オンラインセッションの、第3回が実施されました。

今回は「月経周期とコンディショニング」のテーマで、チームスタッフの平井晴子ATがセッションを行いました。



選手たちにとって身近な現象である月経をテーマにしたセッションであり、終始真剣な様子で受講している様子が印象的でした。

今回は事前アンケートが実施され、その回答を共有しつつ講義か行われました。なぜ月経が起こるのか?体内でどのような変化が起きているのか?など、月経にまつわる基本的なことから、受診が必要となる身体症状の判断基準といった専門的な内容まで幅広く講義が行われました。



競技のために行われる過度なコンディショニング、例えば極端な食事摂取制限から月経や低骨密度、いわゆる“女性アスリート諸症状”につながることが説明されました。



月経と月経困難症(生理痛)に関する講義では、体の正常機能と病的症状の違い、痛みの原因と鎮痛剤を使用するタイミングが解説されました。誤った情報を信じていた選手も一部おり、正しい知識を認識する機会になりました。


ブレイクアウトルームでは月経について困っていることや、今回のセッションを受けて変えられること・変えたいことをミニテーマとし、今後のコンディショニングに活かす方法など選手間で発表されました。

男性スタッフも共に学び、チーム全員で正しい知識を共有することができました。



次回は12月8日(水) 20時からの予定です。



11月10日 2回目

女子15人制 TIDユースチームの全7回のオンラインでの2回目の活動が実施されました。1回目と2回目は、慶應義塾大学医学部准教授・慶應義塾大学病院院長補佐で、精神科医・公認心理師の藤澤大介先生による「しなやかな心の作り方」についてのセッションでした。

テキスト

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これから世界で戦っていく為に、体の準備だけではなく、心の準備とケアをしていく大切さを藤澤先生の5つのメソッド(5C)を使い、1回目のセッションのレビューと、「5つのC」についてのお話とグループワーク・ディスカッションが行われました。

 

テキスト

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5つのCのうちの一つである、「Communication」では、サポートマップについて学び、事前課題をもとに、自分のサポート体制の理解を深めながら、過去の自分と現在の自分を比べ、色々な変化に気づく事の大切さを学びました。また、「上手なコミュニケーションのコツ」というのも藤澤先生から伝授された選手達でした。

 

ダイアグラム

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グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

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 また、物事の受け取り方・考え方として、「白黒思考」は、あまり良い考え方ではなく、

自分をネガティブにしてしまう傾向もあるという学びも得ることができました。

 

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト

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色々な学びがあった時間でしたが、特に印象深かったのが、「未来の事を考えると不安になる」、過去の事を考えると「抑うつ」になってしまう事もあるので、「今」に一生懸命になる大切さという事と、「しなやかな心」は1回、2回のチャレンジだけでは作れないので、やり続ける事が大切であるという事も教えて頂きました。

 

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セッションの最後には、選手達と藤澤先生の写真を撮りました。


男性の写真のコラージュ

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男性の写真のコラージュ

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男性の写真のコラージュ

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次回のセッションは、11月24日(水)の20時から21時で実施予定です。


10月27日 1回目

女子15人制TIDユースチームの全7回のオンラインでの1回目の活動が実施されました。


1回目と2回目は、慶應義塾大学医学部准教授・慶應義塾大学病院院長補佐で、精神科医・公認心理師の藤澤大介先生による「しなやかな心の作り方」についてのセッションでした。

テキスト

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これから世界で戦っていく為に、体の準備だけではなく、心の準備とケアをしていく大切さを藤澤先生の5つのメソッド(5C)を使い、第一ステップとして、目標設定の作り方と、そのレビューの仕方を心の視点から学びました。

 

テキスト

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セッションの中で、事前課題として出されていた、「自分の10個の目標」を小グループで話し合い、「コミュニケーション」を取る大切さと「意識と気付き」にフォーカスをした話し合いが行われ、選手達は積極的に発言をしてくれました。


グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション

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また、選手達が話しあい後に挙げてくれた具体的な課題と質問を「問題解決シート」を使い、藤澤先生より、課題への取り組み方もお話しして頂きました。

ダイアグラム

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第2回のセッションに向け、藤澤先生より次回の課題を頂き、自分達の掲げた目標を見直しながら次の2週間を過ごして頂きたいという事と、「成功のコツは、小分けにすること。1段目から10段目に飛ぶ事は大変だが、小さな1段は上がれるはず。小さな努力をしていく事が、何よりも大事」というお言葉を頂きセッションを終えました。

 

男性の写真のコラージュ

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男性の写真のコラージュ

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男性の写真のコラージュ

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次回のセッションは、11月10日(水)の19時30分から21時で実施予定です。