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9月9日 

 フランスにきて10日目。ついに日本に帰国する日となりました。

 

 今日の朝は、空港へ向かうシャトルバスに乗るため早朝5時40分集合。長い一日が始まります。昨日までの疲労と、気持ちの良いベッドから起きるのは辛かったと思いますが、みんなで声を掛け合って、しっかりと出発することができました。

満員のバスに揺られて、シャルル・ド・ゴール空港に到着。9日ぶりの空港は、ずっと昔に訪れたような気がします。あっと言う間の9日間が、とても長い時間に感じられました。

 

シャルル・ド・ゴール空港で

 

 チェックインカウンターでは係員に「Bonjour」と元気に挨拶する姿が見られました。傍らでスタッフが見守りながら、選手はできる限り自分でチェックイン。ここでも選手の成長を感じます。

 

 保安検査を経てホッとしたのも束の間、玉井コーチとのお別れが待っていました。Ealing Trailfindersでプレーする玉井コーチは現在イングランドに居住中。教員経験を生かし、ちょっとやんちゃな選手たちにいつも笑顔で接してくださった玉井コーチ(南中ソーランの合いの手は神業!!)にお別れすると、いよいよ経由地ヘルシンキに向かう飛行機に搭乗です。

 

パリを離れる飛行機で

 

 ヘルシンキでも思い思いの時間を過ごし、最後は飛行機をバックに記念撮影。この後の長旅に備え、身支度を整えて搭乗します。機内ではぐっすり休む選手もいれば、一生懸命何かの作業をする選手も。一体何をしているのでしょう?

 

ヘルシンキでパチリ

 

 13時間ほどのフライトを終え、羽田空港に降り立つと「電波が通じる!」「明日は学校だ~」と安心した様子が伺える会話が聞かれました。スーツケースをピックアップし、ゲートを出ると保護者の方々がお手製うちわでお迎えしてくださいました。

 

 遠征最後の集合写真を撮影し、いざ、解散。すると選手から「待ってください!!」。

寄せ書きと折り紙で作ったメダルがスタッフ一人ひとりに贈られました。ここで読んだら泣いてしまうので、お家でじっくり拝見しますね。


遠征最後の集合写真

 

 ここで本当の解散となり、飛行機組、新幹線組はスタッフに伴われそれぞれに移動。長かったチーム活動が終わりを迎えました。

 

 8月30日の集合から、あっと言う間に過ぎていった12日間。2023年の晩夏に出会った仲間と過ごしたかけがえのない時間は彼女たちを大きく成長させました。大好きなラグビーを通じて世界を広げ、成長していった選手たち。次に会える日を楽しみにしています。

 

 最後に、本遠征に際し、大会を企画・運営された大会事務局、大会ボランティアはじめ様々なご支援を賜りました皆さまに心より御礼申し上げます。


9月8日 

 フランス滞在9日目となりました。 

 昨日でラグビーヘリテージカップカップを終え、 大会が行われたポンルヴォアからパリへ移動する日です。

 バスの出発時刻は早朝にも関わらず、今日も大会ボランティアの方々がバスの案内や朝食の手配、お見送りをしてくださいました。 

 

 大会期間中リエゾンとして私たちに帯同し、施設案内からスケジュール伝達、なにより一番のサポーターとして声援を送ってくれたAmeliyaもお別れを言いにバス乗り場へ駆けつけてくれました。

 

Ameliyaとの最後の写真

たくさんの朝食を運ぶ様子 

 

 ポンルヴォアの温かい方々に見送られながら、バスが出発 。 

電車に乗り換えパリのオステルリッツ駅に到着すると、大会が用意した特別列車からは各国チームが大きな荷物とともに降りてきます。 

 

 パリに戻った選手たちの顔つきは、パリを発ったときのそれとは大きく変わっていました。 

9日前にここにいた時と今の自分で違いはある?と尋ねると 

「英語で話しかけるのが怖くなくなりました。」 「話していることがなんとなくわかる気がします!」との声も。 

世界中の仲間とのギュッと詰まった9日間の交流で、彼女たちは確実に成長していました。

 

電車でパリへ戻ります! 

 

 オステルリッツ駅からは、今晩宿泊するホテルへバスで移動。 

 久しぶりに目にするふわふわのベッドとお湯の出るシャワーからも大会が終わったことを実感します。 

(テントサイトは途中からお湯の出ないシャワーもちらほら。火照る体を冷やすには持ってこいでしたが、温かいシャワーはやっぱり嬉しい!) 


 午後からは近くのショッピングモールへ。 

まずはお昼ご飯にみんなでガレット(そば粉のクレープ)をいただきました。 

日本では甘いデザートのイメージが強いクレープですが、ガレットはブルターニュ地方の料理で食事としてもいただきます。

初めて見るガレットもナイフとフォークで美味しくいただきました。

 

モールでの食事の様子

 

  その後は安全のためスタッフ1人と選手3人の4人グループを作り、広いショッピングモールでお土産探し。

 モール内で目にするRWCに合わせたディスプレイはとてもおしゃれで、ここでもフランスらしさを発見します。

 

雑貨屋さんでお買い物

 

 最後は大きなスーパーマーケットへ。まさかの全員集合です! 

日本のスーパーマーケットとは違った品揃えに、目を丸くしながら散策。 

日本円だといくらだろう?と計算しながら家族や友人へのお土産を選んでいました。

 

 スーパーで買い物する様子

 

 夕方にホテルへ戻り、この遠征で最後の全員ミーティングです。

 ・自分が成長したこと 

・チームとして成長したこと 

・大会中に出会った世界の友達とのエピソード 

以上について、一人ずつスピーチしました。 

「英語が嫌いだったけど、世界の友達と深い話をするために英語を勉強したいと思いました。」 

「普段の自分よりも強気に思い切りプレーできました」「チームがひとつになっていくのを感じました」 

「大会を支えてくださった方々に感謝を伝えられました」 「こんな人になりたいと思う友達に出会いました」 など、

9日間を振り返りながら、思い思いにチームメイトに伝えました。

2ヶ月前のセレクション合宿で指摘された「自分の言葉で具体的に伝える」ことも、しっかりできています。

 

 多くの大会ボランティアや他国のコーチ、選手から 「日本の選手はいつも元気に挨拶して、グラウンド以外でも規律を守り素晴らしい態度だった」 「プレーも含めてすべてが素晴らしく、ラグビーゲームで絶対優勝すると思っていた」

 と声を掛けられていたことをスタッフが伝えると、目を潤ませる選手の姿も。

もちろんスタッフの目もうるうるです(苦笑)。 たくさんの人に応援していただいたことは彼女たちの財産となり、心の糧になることでしょう。

 

ミーティングでのスピーチの様子

 

 今回の経験は本当に貴重で、人生の中でかけがえのない時間になったに違いありません。

 それぞれが感じたこと、今回の経験から思い描いた夢を思い切り追いかけてほしいと思います。

 そして、一人一人がポンルヴォワから持ち帰った経験の種をそれぞれのチームや仲間に伝え、

より大きな花を咲かせることを願います。 明日はついに日本に帰国する日です! 

みんなでトロフィーを抱えて笑顔で安全に日本に帰りましょう!


9月7日 

 フランスに来て8日目。ついに大会最終日を迎えました。

 

 今日はラグビーセブンスの準決勝オーストラリアSTUART HOLME SCHOOLとの一戦からスタートです。

プール戦総合1位のこのチームはアジリティとオフロードでスペースにボールを運ぶのが上手なチームです。

 

 “オーストラリア”のチームというだけで選手の緊張も増すばかり。そんな緊張をほぐすべく、ウォーミングアップの前にはスタッフも含めたチーム全員でたけのこニョッキ。16回目の挑戦(!)で心を合わせてゴール成功。チーム一丸となって試合に臨みました。

 

試合前ミーティングの様子

 

 試合が始まると、何度か苦戦する場面もありましたが、しつこいタックルと「繋いでトライを取り切る」日本のスタイルで、45-15と点差をつけて勝利することができました。

 

準決勝の試合の様子

試合後にパチリ

 

 この勝利をもって決勝進出が決定。

 決勝戦が始まる夕方まではしっかりとリカバリーをしました。

 この日も最高気温は37度と体温超えの厳しい暑さとなり、水分をこまめに摂り続けること、日焼け止めを塗ることがエネルギー消費を抑えられることなど、コーチの声がけに積極的に取り組む選手たちの姿がありました。

 

 そして迎えた決勝戦。

 試合フィールドは決勝戦用に作り直され、多くの観客が集まる素晴らしい舞台が整いました。小出コーチから伝えられたこの試合のテーマは「ENJOY」。最後の14分間を思い切り、世界一楽しもうと選手がピッチに向かいます。

 対戦相手は数々の熱戦を繰り広げる中でも圧倒的な強さと上手さを兼ね揃えたニュージーランドのEASTERN BAY OF PLENTY。試合開始前には両国の国家斉唱に続き、ニュージーランドの女子・男子選手が一緒にハカを披露。肩を組みハカを受ける選手の表情は緊張と興奮が入り混じったように見えました。

 

 試合は開始早々にボールをスペースに運ばれトライされる少し不安な展開からのスタートになりましたが、こだわった「低く、しつこいディフェンス」で相手の攻撃を止め、チャンスにボールを繋いで日本チームがトライすると会場からは大歓声が!!トライを取る度に湧き上がる大きな歓声に後押しされ、緊張が自信に変わり、思い切りENJOYする選手たちの姿がありました。

 

試合中の様子。

 

 その後も14分間シーソーゲームが続きます。

 そんな日本チームを勇気づける各国の選手や大会ボランティアの「JAPON!JAPON!」のコール。日本チームは強烈なタックルを受けても強く前に進み続けトライをもぎ取り、25-20でノーサイド!!ラグビー・ヘリテージカップの初代ラグビーセブンスチャンピオンに輝きました。

 

優勝の瞬間

 

 試合が終わってもジャパンコールが続き、表彰式を終えると日本チームに真っ先に駆け寄ったのはオーストラリアチームとトンガチーム。なかには涙を浮かべお祝いしてくれる選手の姿もありました。その中心で日本チームは泣いて笑って。各国の選手と喜びを分かち合いました。


表彰式の様子

 

 試合会場から宿泊先(全チームの選手とスタッフは寝袋を持参し巨大なテントサイトで共に1週間を過ごしました)まで向かう道中も多くの方々から写真を求められたり、「おめでとう!」「素晴らしい試合だったよ!」と次々に声をかけられ、選手たちの一度止まった涙は何度も何度も溢れていました。

 

応援してくれたサポーターと

 

 その後はラグビー・ヘリテージカップの盛大な閉会セレモニー。

 大聖堂の中庭に設置されたステージで全ての種目の結果発表が行われました。

 ラグビー・ヘリテージカップはラグビーゲームとシェフ(料理対決)、ショート(映像制作)の総合得点で順位を競います。

その結果、総合得点でマダガスカルのチームが優勝を勝ち取りました。

 マダガスカルのチームは国際NGOがラグビーを通じた教育に取り組んでおり、その一貫でこの大会に参加。大会期間中いつも笑顔で歌って踊って、ムードメーカーだったマダガスカルは優勝カップを手に涙を浮かべダンスを披露してくれました。

 

閉会セレモニーの様子

 

JAPAN RUGBY ACADEMYの結果は以下となりました。

 

ラグビーセブンス 1位

ラグビーショート 3位

ラグビーシェフ  4位以下

全体順位 9位(40チーム中)

 

 このセレモニーが他国の選手と交流する最後の機会です。

心を通わせた他国の選手に、思い思いのアプローチでコミュニケーションを取り、最後の時間を楽しみました。

 

 選手の口からポロッと漏れる「さよならって悲しいね」の言葉。

この1週間でどれだけの出会いに恵まれたのかが伝わってきます。

2023年の夏に出会った世界中のラグビー仲間と一生の友達になり、人生のどこかで再会することを願っています。

 

 明日は早朝にポンルヴォアを出発します。

日本チームのリエゾンとして毎日お世話してくれたAmeliya、この大会を支えてくださったポンルヴォアの皆さんに感謝を伝え、パリへ向かいましょう。


9月6日 

 フランスに来てあっという間に1週間が経ちました。 

 

 7日目の今日は、1日「フレンチデー」というテーマで、 会場の大聖堂内の至るところに用意されたアクティビティを体験します。

 

 まずはフレンチガーデンの綱引きからスタート。 「せーの、よいしょ!せーの、よいしょ!」とみんな息を合わせて綱を引きます。 何度か勝つことができたのは、チームが一つになってきた証拠かな?

 

 綱引きの様子 

 

 次に、ダンスコーナーでは音楽の先生や他国の選手たちと手を繋ぎ、輪になって音楽に合わせてステップをしました。  日本のテンポ良い音楽と違い、民謡のような、懐かしい気持ちにさせる音楽に文化の違いも感じます。 

 

ダンスコーナーでの様子

 

 続けて向かったのは香水作り体験と、コーラ作り体験。  香水ではベース、ミドルノート、トップノートの3種類の香りを自分好みにアレンジしたり、 コーラも8種類のフレーバーを丁寧にスポイトで混ぜ合わせて味をつけて行きます。 選手たちは説明を聞きながら、真剣に丁寧に作っている様子でした。 

香水とコーラはそれぞれ持ち帰ります。良いお土産になりますね! 

 

香水作りの様子


コーラ作りの様子


作ったものとパチリ!

 

 その後は西洋の書道とも言われるカリグラフィーに挑戦。 自分の名前の頭文字のアルファベットをポストカードにデコレーションしました。 

制作の合間には、交流の証に他国選手からポストカードに漢字でサインを求められる場面も見られました。 

 

 

ポストカード作成!

 

  お昼を挟んで、次のアクティビティでは大昔の大聖堂の写真を再現する形でブレザーやベレー帽を被って写真撮影。 

 

衣装を身につける様子

 

 ぶかぶかの衣装にですがしっかりと着こなし、表情もばしっときまっています。 

 

撮影した写真がこちら

 

 また、この撮影前の待ち時間には現地ポンルヴォアの学生が教えてくれた「忍者ゲーム」で大盛り上がり。 隣にいたフランスチームのコーチも興味津々にその様子を動画に収め、 日本チームのスタッフがルール解説を求められ囲まれるシーンも。 少しの隙間時間も色んなアイデアで楽しい時間となりました。

 

忍者ゲームの様子

 

 夕方には、今回のヘリテーカップYouTubeライブ番組に出演しました。 英語でのインタビューにも挑戦!司会の方にリクエストされ、2019年W杯の際に男子ラグビー日本代表が歌っていた 「ビクトリーロード」を披露しました。番組内のVTRには前日に披露したソーラン節の映像や、 車いすラグビー体験に参加する様子が映し出されていました。 

 

YouTubeライブ番組の様子

 

夜の交流会では今回参加の全選手が、今大会用に作られた振り付きの歌「It’s rugby time」に合わせて踊りました。 フランス国旗トリコロールに照らし出された壮大な大聖堂の前で、掛け声をかけながらの盛大な踊りに、会場は大盛り上がり。 500人が、そして会場にいる全員が一つになった瞬間でした。

 

会場のライトアップの様子

 

 1日中様々なアクティビティを通してフランスの文化を経験。会場内を歩き回っていると、 すでに仲良くなった海外の選手と親しく挨拶をしたりハグをしている姿も。 ラグビーを通じて世界中に友達ができ、本当に貴重な時間ですね。

 

 明日はいよいよヘリテージカップ最終日となります。まずはラグビーセブンスのカップトーナメント準決勝、そして閉会セレモニーも盛大に用意されています。しっかりと体を休めて、チーム心を一つにまずは試合に勝利しましょう。


9月5日 

 6日目の朝を迎えました。 

朝は涼しいのですが、日中は青空でとても強い日差しが続いています。


 現地の方が「こんなに天気が良くて暑いのは珍しい!」と話していました。 この大会では各自ウォーターボトルを持参したりゴミ削減を徹底するなど 地球温暖化対策に取り組んでいますが 、世界中から太陽が集まってきたようなお天気です。  

 

 そんな今日はラグビーセブンスの試合の日。ここからはトーナメント戦です。

 プールCを1位(全体3位)で通過した日本が準々決勝で対戦したのはニューカレドニアのUNION RUGBY CLUB DUMBEA。

 体が大きくフィジカルを活かしたプレーと俊敏なステップが特徴のチームです。 

 

 試合前の円陣の様子

 

 先制トライを取られるなど、試合の立ち上がりに少し苦戦しましたが、 後半は自分たちのパスやキックを活かした試合運びで40-5で勝利することができました。 明後日7日(木)の準決勝進出が決定しました! 


試合中の様子 

 

ニューカレドニアの選手と試合後にパチリ

 

 ニューカレドニアの選手はとてもフレンドリーで、日本語を知っている数人の選手は積極的に話しかけてくれます。 また、「日本はタックルが良くてパスが上手ですごい!」と、試合後に相手を称える、抜群のラグビーの精神を持っていました。

 

 今日の試合は1つだけ。 

昼からは交流や会場内のたくさんのアクテビティを自由に楽しみました。 海外の選手に声をかけバトミントンをする様子や、フランスの男子チームと車いすラグビーで対戦したり。

 貴重な機会を存分に活かし一人ひとりが成長しています。

 広大な敷地のごみ拾いを自発的に行う姿に、大会運営のボランティアの方が「日本チームのこういう姿勢が素晴らしい」と感心するシーンもありました。

 

バトミントンをする様子 

 

車いすラグビー体験にて 

 

 夕食後は、地域のコーラス隊の方々と一緒にオー・シャンゼリゼを合唱。 年配のマダムが「日本の女の子たちと歌うなんて考えたこともなかった」の声に この大会は地域が一体となっての国際交流なのだと実感します。  

 その後は昨日に引き続き、「南中ソーラン」を披露しました。 昨日は選手やボランティアの生徒のみでしたが、今日はコーラス隊の方々をはじめ 大会運営に関わる多くのボランティアの方にもご覧いただき、終わった後は大きな拍手に包まれとても素敵な空間となりました。

 

たくさんの観客の前で南中ソーランを披露する様子

 

 大会も残すところあと2日。全てのアクテビティを最後まで楽しんで自分自身の成長に繋げられるように頑張りましょう!


9月4日 

フランスに来て5日目、ついに折り返しの朝です。

 

 今日は午前中から、バスでシャンボール城の見学に。

シャンボール城は美女と野獣に登場するお城のモデルと言われており、その大きさと美しさは圧巻。お城の塔が遠くから見えた瞬間に選手たちは「わぁ!」と目を輝かせていました。

 

シャンボール城に到着

 

 まずはシャンボール城の中をガイドの方に案内してもらいながら見学。

ヘリテージカップの企画で、城内に隠されたラグビーボールやヘッドキャップを探すというチャレンジもありました。

 

ラグビーショーツを発見!


 見学後にはお城の前の芝生にて記念撮影をパチリ。

シャンボール城の前で記念撮影

 

続いて、ラグビーゴルフに挑戦!

ラグビーゴルフはその名の通り、ラグビー×ゴルフのアクティビティ。ラグビーボールをキックして、なるべく少ない回数でゴールに入れるという競技です。ペアで協力し、シャンボール城の綺麗な景色の前で海外の選手と競い合いながら楽しみました。

 

ラグビーゴルフの様子

 

 ランチタイムはこの芝生でピクニック。

トンガの選手が声をかけてくれ、そこにニューカレドニアの選手も入り、身を寄せ合いながら一緒にご飯を食べました。交流の輪が自然と広がっていきます。

 海外の選手とランチを共に

 

 シャンベール城を後にし、バスで帰る際にはプチハプニング発生。お迎えのバスを待つことに!

日本チームとフランスの男女チームがバスを待っている中、選手が持参した折り紙でフランスの選手やコーチに折り紙を教える「折り紙講座」が始まりました。知っている英語を駆使し、それでもダメなら日本語と身振り手振りで折り方を教える日本の選手。自分で作った折り鶴を手にしたフランスチームは笑顔が溢れていました。予想外の時間でしたが、選手同士の提案や発信で、日本の文化を通じて交流を深める素敵な時間となりました。

折り紙をフランスの選手に教える様子

 

 最後には、バスを手配してくれたボランティアの2人にも折り紙で作ったメダルをプレゼントしました。

 

 無事にポンルヴォアに戻った後は、ヘリテージカップのロゴを色ペンで装飾するアクティビティへ。

それぞれが自由に想像を膨らませながら楽しみました。こちらはタイルになっており、今回の大会会場の階段に全員分が飾られるそうです。

完成したものがこちら!

 

 ディナー後には、それぞれのチームで用意したダンスを披露する場が。法被を着て元気な掛け声と共に「南中ソーラン」を踊りました。一度では物足りず、2回目の披露は選手が直接運営担当者にお願いし実現しました。自分たちで積極的に行動する様子から、選手の成長を感じます。

練習時間は少ないものの、選手が全力で踊っていると海外の選手も一緒に踊り、「Dokkoisho!Dokkoisho!」のコールも!とても楽しく温かい空間となりました。

ソーラン節を踊る様子

 

 

 2日間たくさんのアクティビティが続きました。選手たちはその一つ一つを楽しみながら 全力で取り組んでいました。

 

 明日はラグビーセブンスの試合があります。 気持ちを切り替え、良い準備をし明日に備えたいと思います。


9月3日 

 フランスについて4日目を迎えました。 

 昨晩は試合の疲れもありぐっすりと眠れた様子でスタート。 

 

 今日は午前中、バスでシュベルニー城の見学へ。

 17世紀に建てられた歴史的なお城の中には 当時を再現した部屋や鎧などが飾られており、みんな興味津々に見学しました。

 

シュベルニー城を見学している様子

 

 その後は公園でランチタイムと他国の選手とダンスセッション。一緒に体を動かし、短時間でも一体感のある空間になりました。

 

ダンスセッションの様子

 

  午後は、チームが6人ずつ2つに分かれてラグビーシェフとラグビーショートのプログラムに入ります。 

 

  ラグビーシェフは、各国の選手が自分の国の料理を作り、審査員のシェフによって順位が決まります。 日本は変わり種のたこ焼きを作りましたが、くるくると鉄板で転がしながら焼く工程に、シェフが「初めて見たよ!」と動画を撮る姿も見られました。 

  

 ラグビーシェフの様子

 

 ラグビーショートでは、今朝行われたドローで引き当てたラグビーのコアバリュー「Solidarity (結束)」について45秒の動画を制作し英語でプレゼンテーションを行いました。 RHCに参加した記念にもなるこの動画は12人全員が出演することがルールに定められています。 

 

 ラグビーシェフに分かれる6人も登場すべく、午前中のシュベルニー城で撮影し、編集。音楽やエフェクトをつける過程で色んな意見を交換している様子がありました。 

 

ラグビーショート撮影の様子

 

ラグビーショート発表の様子

 

 それぞれの結果は後日発表されます! 

 

 ラグビーヘリテージカップはラグビーの競技だけでなく世界中から来た仲間と各国の文化を共有し、ラグビーのコアバリューを様々な活動を通して実際に体感する大会です。 今回のアクティビティの中でもたこ焼きを焼くテントの装飾を分け合ったり、海外の選手に動画撮影を依頼されることもあり、結果を競い合ってはいてもなお、国の垣根を超えて一緒に課題を作り上げる「結束」が見られました。


 この日は現地の方から取材される様子も。

 

 明日もたくさんのアクテビティが用意されています。 それぞれの活動を通して自分自身の成長に繋げられると良いですね!


9月2日

 フランス、ポンルヴァアに来て3日目。 今日は待ちに待ったラグビーセブンスの試合が行われました。
 初戦前のウォームアップではみんな緊張の面持ちで、少し固さがありましたが、試合が始まれば海外の選手相手に力強く戦う姿がありました。トライを重ねるごとに自信が顔に見え、声も出てきたように感じました。 
初戦の相手はフランスのチーム、College la Garenne。 ホームフランスの盛大な応援もあり、プレッシャーも感じる中、35-0で勝利することができました。

 1試合目College la Garenne戦の様子


 2戦目はトンガのTONGA U15 FILLES。 トンガの選手はフィジカルを使ったパワフルなプレーが特徴。低くタックルに入り続け、最後まで走り切り25-10で勝利しました。

2試合目TONGA U15 FILLES戦後の集合写真


 円陣での掛け声で気持ちを一つにします(写真)


 3試合目はウェールズのFYGOL GYFUN GWYRのチームと。 キレのあるステップに苦戦する場面もありましたが、スペースに積極的にアタックし続け、50-0と勝利! 3戦3勝で1日を終えることができました。

3試合目FYGOL GYFUN GWYR戦後の集合写真


 試合後の表情はとても晴れやかで、個人やチームとしての良かった点や課題についてチームメイト同士で話し合う様子も見られました。
 他国のコーチから「日本のラグビーよかったね!」と声をかけていただいたり、対戦相手とも試合について称え合い、心の距離もぎゅっと縮まった選手たち。 日本の旗を持った小さなサポーターも現れ、交流の輪も広がります。

手作りの日本の旗を持ったサポーターと(写真)  
 

 明日はシュベルニー城見学や、各国の料理を作ったり、ラグビーのバリューを伝える映像制作などのイベントがあり、ヘリテージカップの魅力が詰まった一日になる予感 。


9月1日

 フランス2日目を迎えました。旅の疲れからか、ぐっすりと眠れた様子で元気いっぱいに1日をスタート。
 午前中は明日から始まるラグビー7人制の試合に向けて、前日練習。ボールゲームやパス練習、海外の選手を想定してコーチを相手にしたコンタクト練習などを行いました。

前日練習の様子


 午後からは大会の開会セレモニーに参加。
 大会が準備してくださった日本のジャージを着てボンルヴォアの街をパレードし、沿道の方や学生ボランティアの方々と交流しました。街中の方々が私たちを歓迎し笑顔で話しかけてくださり、選手の表情はどんどん明るくなっていきました。

出発前の集合写真


パレードの様子


 続く開会式では優勝トロフィーも登場。開会式後にトロフィーと共に写真を撮りました。明日はフランスの学校とトンガと試合をします。このトロフィーをもって帰れるように、明日の試合も頑張りましょう!


トロフィーと共に


 夕方まで、各国の選手とタオル交換をするアクティビティもあり他国の選手と交流する場がたくさん。  「何度か話した友達もできた!」「日本語で話してくれた!」と、交流を楽しむ様子が見られました。


タオルを交換し、記念撮影する様子


 今日の締めくくりは明日の試合に向けたジャージプレゼンテーション。ジャージを受け取り、一人一人が明日の意気込みを発表しました。海外の選手を相手に試合をするのは初めての選手も多い中、自身の目標や思いを口にし、共有する良い時間となりました。


8月31日

 日本を出発しヘルシンキを経由して無事にフランスのシャルル・ド・ゴール空港に到着しました。

 

 その後、電車とバスを乗り継ぎ大会が開催されるポンルヴォアへ。バスの車内では、アイルランドやマダガスカルのチームとさっそく交流がスタートしました。

 

オステルリッツ駅の前で 


移動中のバスにて


  会場ポンルヴォアに到着してからは、会場や宿泊テント、修道院をボランティアの方に案内していただきました。日本チームをアテンドするのは高校生!今大会がたくさんのボランティアの方々に支えられていることを再確認し感謝しながら、見学しました。

 

見学する様子


  会場内では世界中から集まるラグビー選手と積極的に交流し、自ら話しかける姿もありました。「Bonjour!」と フランス語で挨拶をしたり、「Konnichiha」と日本の挨拶を紹介したり。

「世界に友達ができたらまたそこに旅行いけるかな!」と話す姿が印象的でした。

 

晩ごはんの様子


 フランスパンやチーズなどのフランス色豊かなご飯をしっかり食べて、明日から本格的に始まる大会に向けて良い準備をします!