~コーチ資格者を対象に、W杯の分析報告からATQの取組、日本代表のフィットネストレーニングまで、最新の情報を提供~ 去る3月1日、「ATQチャレンジシリーズ」三地域対応ラグビー第一戦、九州代表対関西代表の機会を利用し、ATQスタッフ及び日本協会競技力向上委員会情報科学部門、日本代表スタッフにより、第1回目となる「ATQカンファレンス」が実施された。今回は、九州地区の強化コーチ及び、宮崎県所属の育成コーチ以上のJRFUコーチ資格有資格者を対象とし、世界のラグビー及び日本代表強化へ向けた日本協会の取組に対する最新の情報提供を行うと同時に、地元の指導者の方との情報交換、ディスカッションを行う場として実施した。当日のプログラムは以下の通り。 カンファレンスオープニングセッション 上野・競技力向上委員長 日本代表の2007ワールドカップ結果分析 山本・選手発掘統括マネージャー 日本代表チームS&Cトレーニングとテストの現状について 太田・日本代表フィットネス&コンディショニングコーチ 情報科学部門によるワールドカップ分析 佐々木・競技力向上委員会情報科学部門長 ATQプロジェクト概要説明/昨年度活動報告/今後のプラン 薫田コーチングディレクター ワークショップ(グループディスカッション) 九州地区の強み・弱みの分析と、ATQ達成へ向けた九州地区の取り組みについて 当日は、九州各地から20数名の参加者が出席。各講師からの講演に対し熱心に聞き入ると同時に、質疑応答においても積極的な議論が展開された。最後のパートのワークショップでは、九州地区の強みとして、「人材(選手、指導者)」「結束力・繋がり」、などがあげられ、ATQに対しての取組、貢献として「人材の輩出」、「新たな取組へのモデルケースの場」などがあげられた。 今回、初の試みとして、ATQのキャンプにあわせ現地の指導者の皆様と共にこのようなカンファレンスを実施させていただいたが、非常に有意義な取組であったといえる。参加者アンケートからも、 ATQや日本ラグビーの方向性が理解でき有意義であった。 前日に行われたセッションの見学と合わせて参加し非常に理解が深まった。 などの意見が寄せられた。同時に、いくつかの改善点のご指摘もいただき、今後の参考としてゆきたいと考える。今後は指導者だけなく、レフリー、研究者なども対象に、様々な情報提供及び交換の場を持ってゆきたい。 上野委員長よりATQの取組概要が説明された 山本マネージャーからWCの報告 太田コーチよりフィットネステストの現状について 佐々木情報科学部門長より、WCの分析結果の報告 薫田コーチングディレクターより、ATQの取組や方向性などについての報告 熱心に聞き入る参加者 参加者からも様々な意見が出された