アジアラグビーへの貢献を目的とし(財)日本ラグビーフットボール協会内に設置されている「アジアン・インスティテュート・オブ・ラグビー」(以下AIR)では、タイ・ラグビー協会からの要請を受け、「泰日交流ラグビーフェスティバル」に、松尾勝博氏をコーチとして派遣いたしました。以下、松尾氏からの報告を掲載します。

ステップ
ステップ

バンコクの中心に位置するロイヤルバンコクスポーツクラブ(RBSC)において、バンコクジャパニーズ(以下BJRFC)主催の泰日交流ラグビーフェスティバルに参加してきました。今回、参加したプルーンパタナ校、キングスカレッジ校は、共にラグビーを教育の一環としてとらえ取り組んでいる、タイ国のラグビーをリードする有名校です。主催者のBJRFCは44年目を迎えるクラブです。そのBJが、キッズラグビーを通じて「健やかな青少年の育成、国際交流、そしてラグビー愛好者を増やす為に」昨年バンコクジャパニーズRFCキッズ(以下BJキッズ)を立ち上げました。3つのクラブから約100人の子供達が参加して、タイ人、日本人入り乱れ楽しいクリニックとゲームになりました。

まさに今回のテーマは、「タイ人、日本人が入り乱れてラグビーを楽しむ」。いつもと違う仲間とチームを組んで、競い合い、助け合うゲームを行いました。最初は手繋ぎ鬼ごっこ。始めのうちは手を繋ぐのを恥ずかしがっていた子供達が、時間と共に積極的に手を引っ張って走り回っていました。次にグラウンドを回りながら人数ゲーム。色々と条件を付けて、最終的には各グループに3チームのメンバーが入るようにグループを作り、ボール集めゲームに突入!ゲームに参加する子供と、指示を出す子供達。日本語、タイ語、が入り混じった応援。タイ人、日本人関係なくチームワークが生まれ、子供達は楽しんでいました。

今回が第2回目になりますが、この様な活動がタイ協会に伝わり、今年の3月に初めてタイ協会主催の第1回タイ・インターナショナル・ミニラグビートーナメントが開催されました。今後、タイ協会も普及活動の一環としてキッズラグビーに力を入れ、U-19の強化に繋げたいと考えているようです。

歓喜
歓喜

集合写真
集合写真

フェスティバル参加団体 BJキッズ、キングスカレッジ校RFC、プルーンパタナ校RFC
成人の部
BJRFC、ロイヤルバンコクRFC、あすなろクラブ(福岡)
フェスティバルスケジュール 15:00 ロイヤルバンコクスポーツクラブ集合
15:30 開会式
16:00 ゲーム&クリニック
18:00 閉会式
18:30 成人の部ゲーム
現在のタイのラグビー事情 代表チームに6ヶ月間NZのコーチ
代表チームの強化の一貫として、オークランド代表の派遣(7月)タイ代表とゲーム
代表チームのオークランド合宿(11月)
ロイヤルバンコクRFCの100周年イベント(7人制)にオークランド代表、タイ代表などが参加予定