関東地方を中心に麻疹(はしか)が流行しています。麻疹は同じ空間を共有することによる「空気感染」によって感染します。感染力が強く、集団感染の危険性があり注意が必要です。
特にラグビーは身体接触を伴う競技であり、この時期の練習・試合・合宿等には、中止・延期等も考え、十分な安全対策を立てるよう、お願い申し上げます。

あわせて、麻疹の予防にはワクチンが有効です。医師に相談の上、接種を受けるようご指導ください。

麻疹とは
ウイルス感染症で、感染力が強く、患者の排泄する分泌物が空気中に飛散し感染します。そのため、感染者と同じ場所にいるだけでも感染する可能性があります。予防接種を行っていれば、多くは予防できますが、中には予防接種で免疫ができにくい場合もあります。

  • 麻疹の症状
    • 感染後、1~2週間(潜伏期間)で発熱・咳・鼻汁・目やに・発疹などがみられます。
    • はじめの3~4日間は38度位の発熱・咳・鼻水・目の結膜充血などがみられ、風邪と似た症状です。その後熱が一時下がって後、口腔内にコプリック斑という白斑の出現とともに、高熱(39~40度)と全身に赤い発疹が見られます。
  • 感染の予防
    • 体力を維持しましょう。規則正しい生活と十分な栄養補給、休養に努め、人ごみへの外出は極力避けましょう。
    • 外出後は、手洗い・うがいをして、清潔を保ちましょう。
  • 麻疹が疑わしい場合
    • 37.5度以上の発熱がある場合は、医師の診察を受けてください。特に、麻疹にかかったことがなく、予防接種を1回または未接種の場合は、集団感染予防のために、ラグビー練習・試合は中止してください。かかりつけの医師の指導を仰いでください。