クラブ委員会では15歳から18歳までの世代を対象とした「クラブユース」の設立、発展を本年度事業計画の中で積極的に支援する活動を実施しています。高校に部活動がない高校生を中心として「クラブユース」チームが彼らの受け皿となり、ラグビーの草の根の普及・発展に資することを目指しています。このたび、既に活動中のユースチームの交流試合が、トップリーグ試合の前座として試験的に実施されることになりました。
<対戦>
福岡ユース vs 神戸SCIXユース
*クラブユース交流試合(トライアルマッチ)
<期日>
10月23日(日)、10:00KO(30分H)予定
<会場>
近鉄花園ラグビー場
<試合>
ジャパンラグビー トップリーグ2005-2006
神戸製鋼コベルコスティーラーズ vs 福岡サニックスブルース(12:00KO)の前座試合
<開催趣旨>
各地で設立が続く高校生世代の「クラブユース」チームのうち、運営・組織力・監督制度等がしっかりした福岡ユースと神戸SCIXをモデルケースとし、両チームが高校生憧れの花園ラグビー場で試合をすることによってクラブユースの発展を計るとともに、地域に根ざしたユースチームの設立を広くラグビー界にアピールする。また、単に選手やチーム関係者ばかりでなく、一般のラグビーファンの方々にもクラブユースの存在を認知していただき、その認知度をよりいっそう高めるためにトップリーグの前座試合を絶好の機会としてとらえ、一人でも多くの高校生がラグビーの世界に飛び込んでくる機会を拡大することで草の根からトップチームまで一体となったラグビー文化の普及と振興に資することを目的とする。アフターマッチファンクションも開催し、小さな紳士たちにラグビーの神髄を体験してもらう。
<主催>
財団法人日本ラグビーフットボール協会
<主管>
関西ラグビーフットボール協会
<クラブユース紹介>

(1)クラブユースは、現在3チームが活動中です

●福岡ユース
福岡県のラグビースクールの老舗/かしいヤングラガーズの高校生の部として発足。ジュニアまでスクールでラグビーをやっていたが、入学した高校にラグビー部がない、ラグビー部には入っていない、そんな高校生たちが毎週日曜日に集まって練習や試合を楽しんでいる。現在では、かしいYR出身の高校生以外も幅広く参加。コーチ陣は、かしいYRとコカコーラ・ウエストジャパン(CCWJ)ラグビー部OBが担当する。CCWJの芝生グラウンドで活動中。
毎年春・冬には、地元福岡の高校と「飛び梅リーグ」を結成し、恒常的な試合の場が提供されている(これらの高校には「かしいYR」出身の顧問教諭がいる)。また、九州協会主催の7人制大会などへも出場するなど幅広い活動を行っている。夢は、公式戦出場!!
<かしいヤングラガーズのホームページ>

●神戸SCIX・ユース
SCIXラグビークラブは、中学・高校・一般からなるNPO法人のクラブ組織。神戸製鋼灘浜グラウンドで活動している。コーチ陣は、神戸製鋼ラグビー部出身者が担当する。高校生チームは、(1)高校にラグビー部がないがラグビーをしたい者、(2)ラグビー部に入ったがなじめなく退部した者、(3)在籍している高校にラグビー部があるが将来ラグビー以外に進みたいという目標があり、制限された時間内でラグビーを楽しみたい者、(4)ラグビーが上手くなりプロを目指す者、などを対象としている。
試合は地元兵庫の高校との練習マッチ、県民大会への参加などが中心だが、2005年夏には北海道夕張で開催された<KOBELCOジャパンユースラグビードリームトーナメント2005>に初参加。札幌山の手高校と対戦する歴史的第一歩を踏み出した。
<SCIXのホームページ>


●北海道バーバリアンズ・ユース

ゆりかごから墓場までを合言葉にするNPO北海道バーバリアンズの高校生チーム(U19)。バーバリアンズは、幼・小学生(ジュニア)、中学生(ジュニア)、高校生(ユース)、大人(A、B、C、コルツ)、35歳以上(シニア)からなる総合型スタイルのクラブ組織。高校生チームは、初年度は札幌厚別高校と、2年目は手稲高校と合同チームを組んで市民大会、選抜大会を中心に活動している。コーチ陣はバーバリアンズ・メンバーの中の公認コーチ・ライセンス保持者、高校教員などが担当する。
バーバリアンズ・ユースは、単に高校生をターゲットとしたチームにとどまるのではなく、欧米型の生涯スポーツクラブの観点からのユースクラブ作りを目指している。
<北海道バーバリアンズのホームページ>


(2)首都圏クラブユースがスタートしています

この10月から、首都圏クラブユースが関東協会クラブ委員会の直轄事業でスタートしている。首都圏クラブユースは、秩父宮ラグビー場での有料試合開催日(土曜日午前/月2回)を中心に、選手が試合前にアップする人工芝グランドで活動中。対象となる現役高校生だけでなく、ユースの育成やクラブ運営に経験や能力および興味のある大人の方々も広く募集している。

<対象>
・高校生会員・・・現役の高校生
・パートナー会員・・・練習、試合を指導・サポートする個人・団体
・スタッフ会員・・・運営を担う個人(パートナー会員との兼任可)
<活動場所>
・秩父宮ラグビー場・アップ会場(人工芝)
・その他のグラウンド(対外試合等)
<活動日時>
・月2回程度(秩父宮でのラグビー開催日)
土曜日/午前9:00~(2時間程度)*開催試合により変動あり。
<首都圏クラブユースのホームページ>

(3)クラブチーム主導型(高校生へのラグビー教室等を開催中)

クラブチームが実施する「高校生への普及活動」の一環として、以下のクラブが高校生を対象としたラグビー講習会・教室等々を定期的に開催しており、クラブユース化を視野に入れて活動している。
・庄内ノースウインズ(山形県)
・NPO曼荼羅クラブ(東京都)
・三鷹オールカマーズ(東京都) *再開準備中
・タマリバクラブ(神奈川県)
・ピッグノーズ(茨城県)
・NPO静岡東部ラグビーコミュニテイ(静岡県)
・NPO六甲クラブ(兵庫県)