◎ニューカッスル・ファルコンズ○ロブ・アンドリュー監督「トヨタには祝杯を挙げたい。今日の試合はトヨタがすべてにおいて優れていた。これは大変価値のあることだ」 ○コリン・チャービス キャプテン「ロブと同じだ。80分間、トヨタが圧倒した。トヨタがチャンピオンだ」 ――今日のトヨタのパフォーマンスはどうだったか、また、印象に残った選手は? ○ロブ・アンドリュー監督「NEC戦とは比較できない。今日の試合は肉体的にも精神的にもタフな試合だった。コンディションも違う。第1戦からのスタメンを8人使ったがコンディショニングがうまくいかなかった。環境がまったく違っていた。トヨタのパフォーマンスはとてもフィジカルだった。80分間コミットしていた。ディフェンス、アタックともに勢いがあった。タックル、ブレイクダウンは特に厳しかった。プレミアシップレベルのチームカラーだ。印象に残った選手はNo8、SO、総合的によかった。両ウィング、FBもいい。今日はどの選手というよりチーム一丸となっていたし、チームにパワーがあった」 ――トヨタとNECの違いは? ○コリン・チャービス キャプテン「NECはあまりプレッシャーを感じなかった。トヨタはプレッシャーがきつかった。ボールを生かせなかった。明日帰るが、日曜日にも試合がある。これら3ゲームで課題を修復し、シーズンに臨みたい」 ニューカッスル・ファルコンズのロブ・アンドリュー監督(左)、コリン・チャービス キャプテン ◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ○朽木英二監督「トップリーグの開幕を控え、この試合はウォーミングアップゲームの位置づけだった。今週末も近鉄、クボタと試合が組んである。トヨタの春からのチーム作りがファルコンズに通用するのかどうかという気持ちだった。NECであの試合。ディフェンスの強化を考えた。(NEC戦を見て)ディフェンスで受けてはだめだと思った。ディフェンスで早くセットして前へ、というトヨタらしい形で臨んだ。アタックに関しては早い展開スタイルがファルコンズに通用するかどうかを見たかった。ウェットな状況でボールキープがしにくかった。ここのところが課題だ。ウォーミングアップゲームとしてはタフな試合ができた」 ○北川俊澄キャプテン「今日の目標は80分間戦い続けることだった。全員が前に出ることができた。合宿で70分間は戦い続けることができていたが、最後の10分でいかれることがあって、その課題を今日は克服できた」 ――アイイは(途中交替したが)もう少しいけたのではないか?日本人だけでリスクを感じなかったか? ○朽木監督「あくまでウォーミングアップゲームという位置づけ。ファルコンズとの勝負ということでもあったが、水野、久住を入れた日本人バックスリーでいきたかった。アイイは2、3本長い距離を走って足が疲れていた」 ――(終盤は)日本人15人で守りきったが、そこのところはどうだったか? ○北川キャプテン「点数もリードしていたし、喝を入れて15人がまとまった。相手もイージーミスが多く、お互いに疲れていた。ファルコンズはあまりゲインできず、イラついていた。その分こちらは気持ちでリードできた」 ――今日一番のトライは?センターの赤沼選手についてはどうか? ○朽木監督 「今日の一番は赤沼の後ろを通したパスでとったトライ。思わずインカムで叫んだ(笑)。外国人相手によくやった。が、まだまだおっちょこちょい(笑)。好不調の波が大きい。それがなくなればいい」 ――アイイは国内デビュー戦だったが、合宿などではどうだったか? ○朽木監督 「合宿一週間前にチームに合流した。すぐに溶け込んだ。サインプレーなどすぐに理解し、リーダーシップも発揮していた。やはり世界的なプレーヤーであり、いい選手だ。スピードも非凡だが、グラウンドレベルでのスペース感覚が優れている。チャンスがあればSOとしても試したい。トヨタに来て非常にきつい練習をさせたから疲れがたまっていて、ほかのポジションにはチャレンジさせていない。SHとしても考えている。9から15すべていけるのではないか」 ――今後の抱負は? ○朽木監督 「合宿でノースハーバーともやったが、格上のチームとタフな試合ができればチーム、選手は伸びてくる。格上のチームに食い下がり、タフな試合ができたことは大変収穫だった。がんばります」 トヨタ自動車ヴェルブリッツの朽木英二監督(右)、北川俊澄キャプテン