■2015年1月18日(日)

いよいよ合宿最終日。
FWとBKに分かれて、それぞれでもう一度合宿で学んできた事の総復習を行いました。

<FW陣の練習>

ラグビーをまだそんなに見た事がないという方に簡単にご説明します。FW (フォワード)とは15人で行うラグビーにおいて、1番-8番の背番号を背負う選手たちの事。BK(バックス)の選手たちに比べて、体重が重く、力強い選手たちが集まっています。スクラム、ラインアウトなど試合の起点となるセットプレーを含め試合を組み立てる役割を担います。
本日は、スクラムの練習で1対1で基本姿勢を確認した後、8対8で本番形式でのスクラム練習をおこないました。
こうして、大きなFWの選手が並んでいるとかなり迫力がありますね。


<BK陣の練習>

FW同様、BKもご説明します。BKは9番-15番の背番号の選手たちのことを言います。9番、10番は試合を組み立てる司令塔のような役割を持ち、11番-15番は広いスペースを縦横無人に駆け巡りながら前に突破していく機動力が求められます。
本日は、これまで1日目-3日目まで確認してきた基礎を思い出しながら、実践形式のタッチフット(タックル無しの実践形式の練習)を行いました。


<135日>

合宿の最後に、これまでの4日間の合宿を振り返るMTGが行なわれました。

中竹ヘッドコーチからは「今年6月2日からイタリアで行われるWorld Rugby U20 Championship 2015まであと『135日』です。この期間の中でどれだけの準備ができるのか、選手一人一人の日々の過ごし方にかかってきます。"Beat Wales"を目標に良いチームを作っていきましょう」との言葉が選手達にかけられ、選手は真剣な表情で話しを聞いていました。

■2015年1月17日(土)

TIDシニアキャンプ、U20日本代表選考キャンプも3日目を迎えました。

昨日は、エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ、ロブ・ペニーNTTコミュニケーションズシャイニングアークスヘッドコーチ(元U20ニュージーランド代表ヘッドコーチ)もコーチ陣に加わり、アタックやラインディフェンスの基礎作りなどの練習を行いました。
トップコーチ陣との練習にU20代表候補の選手達の士気もかなり上がっていました。また、グラウンド外でも、積極的に教えを乞いに行く選手達の姿が見られました。


ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ(写真左)に質問に行くWTB竹山選手(写真中央)。奥ではペニー氏(写真右奥)も加わって議論をしていました

色々な高校・大学から集まっているということ、更にはセレクションも兼ねた合宿であることもあり、初日、2日目と緊張感を抱えていた選手ですが、3日目ともなるとみんな仲良くなり、練習の間のランチタイムには、かなり笑顔も溢れるようになりました。


昼食をとる選手達


<選手は合宿中何を食べているか?>

ウェブサイトをご覧の皆様の中には、こんなことを気になる方もいるかもしれません。今回合宿が行われた”生命の森リゾート”の昼食は和洋中のビュッフェ形式。練習の合間のランチは特に食べ過ぎには注意しなければいけません。下記、写真はPR金子選手(法政大学)とLO佐藤選手(慶應大学)ですが、サラダ、お寿司、ご飯、しゃぶしゃぶ、野菜スープなどバランスよく食べているようですね。

お茶碗はまさに「山盛りとはこの事か」といった具合に盛られています。これをペロリと食べてしまうわけですから、ラガーマンを育てる親御さんは大変です。


<選手は練習と練習の合間は何をしているか?>

激しい練習と練習の間には十分な休息が必要となります。また、怪我などをしている選手にとっては、次の練習のためのテーピングが必要、ストレッチなど体のケアも必要となります。
下記写真は午前練習と午後練習の間のランチの後の写真ですが、朝6時起床でウェイトトレーニングから始めていることもあり、疲れがたまり、皆「沖にあがったトド」の様に寝ながら休息中です。


昼食後の休憩時の選手

一方で、下記の写真は午後の練習後の風景ですが、トレーナーの方と共にアイシングをしたり、ポールを使って筋肉をほぐしたり、S&Cの奥野コーチにマッサージを受けたりしている姿が見られますね。


夕食後の休憩時の選手

明日はいよいよ合宿最終日。充実した練習をして、合宿を締めくくります。

■2015年1月16日(金)

合宿2日目の今日は、日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチとNTTコミュニケーションズシャイニングアークスのロブ・ペニーヘッドコーチが参加し、セッションを実施しました。


中竹ヘッドコーチと話すエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ

 

午前中はジョーンズヘッドコーチがBKに対して指導しました。

 


BKのセッションが始まりました

 

緊張感のある雰囲気の中、4対4でのアタック&ディフェンスのトレーニングや、最初は縦に5人並んで近い距離に横に広がり、速いスピードで右から左へパスを回していくトレーニングを行いました。

ジョーンズヘッドコーチからは
・(ボールを)キャッチする手の位置の重要性
・流れに任せてパスをしない
・(アタックの際に)真っ直ぐ走りながら加速もする
・コミュニケーションを常にとる。これはラグビーの基本
・実際のスピードでのパスのトレーニングをしないとスキルレベルは上がらない
といった具体的なアドバイスがありました。

お昼の休憩を挟み、全員でのミーティングを行った後は2グループに分かれ、ジョーンズ日本代表ヘッドコーチがアタック、ペニーNTTコムヘッドコーチがディフェンスと交互にセッションを実施しました。


ジョーンズ日本代表ヘッドコーチによるアタックのセッション

ジョーンズヘッドコーチは、笛が鳴るまでとにかくフェイズを重ね、鳴ったらターンオーバーで攻守が入れ替わるといったトレーニングでした。
ペニーヘッドコーチはタックルの入る位置やディフェンスのシェイプについて指導していました。


ペニーNTTコムヘッドコーチによるディフェンスのセッション。タックルの入る位置について指導を受けている様子


初参加の田村エムセン選手(右)。ニュージーランド在住のため、ジョーンズ日本代表ヘッドコーチとも英語で会話していました

両氏によるトップレベルの指導に、選手たちは皆、真剣に取り組んでいた様子でした。

■2015年1月15日(木)

1月15日千葉県生命の森リゾートにてTIDシニアキャンプがスタートしました。来年6月のワールドラグビーU20チャンピオンシップ2015(World Rugby U20 Championship 2015)に向けたU20日本代表選手の選考、さらに長期的にはラグビーワールドカップ2019日本大会に向けた若手の発掘、育成を兼ねたキャンプになります。

初日はあいにくの雨となりましたが、43名の選手が集まり、中竹U20日本代表ヘッドコーチの"Beat Wales"の号令のもと緊張した面持ちで、キャンプ初日を迎えました。
今回のキャンプのテーマ「Mindset Change」のもと、18日までの3泊4日のキャンプに挑みます。
2日目(1月16日)はエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチもキャンプ地に来て、コーチングを行います。