マッチリポート 第50回 全国大学選手権大会

早稲田大学 46-12 大阪体育大学
【セカンドステージ 2013年12月8日(日) /東京都・駒沢陸上競技場】
東京・駒沢陸上競技場で行われた全国大学ラグビーフットボール選手権大会セカンドステージ第1戦、関東大学対抗戦Aグループ2位の早稲田大学と関西大学Aリーグ5位の大阪体育大学の試合は、46-12で早稲田大学が勝利。早稲田は4トライ以上のボーナスポイントを獲得しアドバンテージポイントと合わせ、総勝点を8とした。一方の大阪体育大学はこれで4大会連続で早稲田に敗れ、勝点を獲得することはできなかった。しかし残りのセカンドステージ2試合につながる2本のトライを後半に挙げた。

前半3分、ファーストスクラムで大体大が反則を犯し、早稲田がSO間島陸のPGで先制する。その後大体大もキックを織り交ぜながら積極的にボール展開し両校一進一退となるが、ノッコンなどミスでどちらも得点まで至らない。
前半14分、早稲田は自陣からボールを展開しラックを重ね、大体大陣右10mライン付近から左に展開。キャプテンPR垣永真之介がラインに入り、WTB深津健吾へパス。深津がライン際を走り大きくゲインしたところに、パスをした垣永が内側をフォローし再びボールを受け取り、この試合最初のトライを挙げる。垣永は24分にも大体大陣22mライン付近ラック周辺の空いたスペースをつき連続トライ。フィールドプレーでキャプテン自らがチームを引っ張り、早稲田が15-0とリードを広げる。早稲田はその後もCTB飯野恭史がトライし、前半を22-0とリードして折り返す。
後半に入り、最初の得点を挙げたのも早稲田。後半10分に途中出場のFL植田耕平が縦に走り込んで大体大のディフェンスを突破、トライを決めた。後半17分、大体大も早稲田陣に入りインゴール前でディフェンスに止められ続けながらも粘り強くボールを保持し、ペナルティーからの速攻でFL川崎大翔がインゴールに飛び込み、大体大がこの試合初の得点を挙げた。
その後早稲田の攻撃を力強いタックルで止め、セットプレーでも互角に対峙した大体大だったが、後半27分にスクラムの反則を犯し、早稲田がペナルティーキックからボールを展開、最後は今季U20日本代表にも選ばれた早稲田WTB荻野岳志がディフェンスラインのギャップをスピードよく抜けてトライを決める。

後半32分、大体大は、素早し球出しはブレイクダウンの絡みで早稲田に阻まられながらもボールをキープし続け徐々に前進、最後はHO長崎健太郎が力強い突破で密集内から飛出し、トライを決めた。

試合はこの後、37分、39分と早稲田23番のCTB藤近鉱二郎が連続トライを決め、最終スコアは46-12でノーサイドを迎えた。

大体大は個々のタックルでは前に出る意識高く、スクラムなどセットプレーでも健闘したが、早稲田を慌てさせる段階までには至らなかった。早稲田は危なげない試合展開だったが、後半2トライを奪われるなど課題を残した試合となった。

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会見リポート
 

監督・キャプテン
早稲田大学の後藤監督と垣永キャプテン

早稲田大学

○後藤禎和監督

「関西リーグの試合を見て、スクラムに自信を持っていると感じていた。なのでスクラムで優位に立ち、相手の大きくて強いプレーヤーを止めていこうと試合に臨んだが、大体大の気迫に試合を通じてタックルやブレイクダウンで受けてしまった。その部分を反省して、来週以降の試合に臨んでいきたい」

○垣永真之介キャプテン

「自分たちのペースに持って行きたかったが、強いフィジカルと粘り強いディフェンスに苦戦をした。根本的なところをしっかり見直してこの後やって行きたい」

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監督・キャプテン
大阪体育大学の中谷監督と竹内キャプテン

大阪体育大学

○中谷誠監督

「キックを使って攻め込み、敵陣での展開を目論んでいたが思うようにボールキープをすることができなかった。また、ディフェンスが遅れてしまう場面が多かったのが今日の敗因、大きな要素だと思う」

○竹内擁騎キャプテン

「自分たちがやりたいラグビーができなかった。こちらのアタックはしっかり止められて、相手のアタックには振り回された。
前半は受けに回ってしまったが、後半はディフェンスもアタックも前に出ようと意識をすることができた」