NZU迎えて国際親善試合
=初戦は24日に日本A代表と=

ニュージーランド学生代表(NZU)を招いての国際親善ラグビーが4月24日の日本A代表戦(14時、大阪・長居第2)を皮切りに、27日の対日本B代表(14時、東京・秩父宮)、5月1日の対学生日本代表(14時、東京・秩父宮)の計3試合が行われる。

NZUと日本との交流の歴史は古く、同チームが昭和11年に初来日して以来、今回で2年ぶり11度目の日本訪問となる。これまで、日本代表や単独チームも含めて、NZUとは60回対戦して日本の5勝53敗2引き分け。最近では日本Aが昨年、1昨年と2年続けて、いずれも100点近い失点を記録した。かつて、NZUはオールブラックス(NZ代表)を何人も擁し、持ち前のスピードとパワーを兼ね備えたプレーで、日本のファンをうならせた。ところが、1976年から始まったNPC(国内州代表選手権)や、96年のプロ化に伴い「スーパー12」などにトップ選手が流れ、現在のメンバーにはオールブラックス勢は入っていない。それでも、日本A代表レベルでは歯が立たなかったのだから、強豪に変わりはない。

迎え撃つ日本Aは、代表入りを狙う若手選手が中心とはいえ、2003年ワールドカップメンバーの木曽、久保(ともにヤマハ発動機)、辻(NEC)ら代表経験組も混じるチーム構成。FW周辺のディフェンスを固め、数少ないチャンスを生かせるか。このNZUシリーズの後に、日本代表は5月の韓国、香港戦、スーパーカップ(日本、米国、カナダ、ルーマニアが参加)、さらに6月のアイルランド戦と大事なテストマッチを控えており、NZU戦出場組にとって存在感をアピールしたいところだろう。