東芝府中ブレイブルーパス、早大破り3冠に王手

=26日、連覇狙うNECと決勝対決=

第43回日本ラグビーフットボール選手権大会第3日は19日、東京・秩父宮、大阪・花園両ラグビー場で準決勝が行われ、トップリーグ(TL)とマイクロソフトカップを制した東芝府中ブレイブルーパスが7トライを奪い、大学選手権2連覇の早稲田大に43-0で圧勝、"3冠"に王手をかけた。前回覇者のNECグリーンロケッツ(TL3位)は三洋電機ワイルドナイツ(TL2位)に24-16で逆転勝ちし、26日の決勝(14時、秩父宮)で2連覇を目指す。決勝進出は東芝府中が2大会ぶり6度目、NECは2大会連続3度目で、両者の対決は初めて。

3冠を狙う東芝府中は、前半こそ早稲田大の激しいディフェンスに攻めあぐみミスを連発。CTBマクラウドの先制など2トライにとどまったが、後半に入って地力を発揮した。5分に得意のモール攻撃からプロップ笠井が右隅に飛び込んだほか、持ち前のパワフルなプレーで次々とトライを重ねる一方、早稲田大の反撃をノートライに封じた。

NECは前半3-13と苦戦しながらも、後半6分、ナンバー8・箕内のトライで3点差に迫ると、14分にはFB武井が押さえて逆転。このあと、三洋電機SOブラウンのDGで17-16と追い上げられたが、ロスタイムにオースティンがトライをあげ、勝負を決定付けた。