東芝府中の3冠か、NECの2連覇か

=26日に日本選手権決勝=

第43回日本ラグビーフットボール選手権最終日は26日、東京・秩父宮ラグビー場で東芝府中ブレイブルーパス(トップリーグ=TL=1位)-NECグリーンロケッツ(TL3位)の決勝が行われる。東芝府中は2大会ぶり5回目、NECは2大会連続3回目の頂点を目指す。

TL、マイクロソフトカップ制覇に続いて、"3冠"を狙う東芝府中は準決勝で早稲田大に43-0で完勝、王者の貫録を示した。大野、渡辺、ホルテンら経験豊富なFW陣はパワフルで巧み。バックスもCTBマクラウドの突破力が光り、迫力十分の攻め。ここにNECが気を取られすぎると、冨岡らに走られる。東芝府中は得意のモールなどポイントとなるFW戦で優位に立てば、目標の"3冠"にぐっと近づく。慎重な薫田監督も「次も必ず勝って3冠を取る」と自信をみなぎらせている。

前回優勝のNECは準決勝で三洋電機に逆転勝ち、2連覇へ向けてチームのムードは盛り上がっている。箕内、マーシュらFW第3列の突進を武器に、FW戦で主導権を握れるかどうか。厳しいディフェンスで相手の分厚い攻撃を寸断し、ロースコアの展開に持ちこめば勝機も十分だ。東芝府中とは今季1勝1敗。シーズン最後を締めくくるにふさわしい好ゲームが期待される。