ラトゥ監督(左)、戸嶋キャブテン 大東文化大学 17-29 明治大学(12月17日) ◎大東文化大学 ○シナリ・ラトゥ監督 「FWはスクラム以外はモールも、そんなに負けていなかったと思う。ボールが出ればBKで何とかなったのでは、と思う。反則数については、スクラムでやられた。そのFWはモールとスクラムだけだが、学生達は、いろいろと試みたのだが、パニックになったようだ」 ○戸嶋良太キャブテン 「試合を通して反則が多く、そこを修正できなかったこと、セットプレーの安定、敵陣でプレーできなかったことが、ひとつ大きな原因だった。自陣からも後半どんどん振っていってチャンスを掴めたので前半から気づいて調整できなかったことが敗因だったと思います。最初はハイパントなどで敵の裏に出て、そこからプレーしていくつもりでしたが、どうしてもマイボールになかなかならなくて‥‥。BKで散らして敵のFWを疲れさせるような戦いにしようと思っていた。その修正ができたのが前半の終わり頃だった」 ――敵陣でゲームがなかなかできなかったが、明治のFWに対してゲームのキックを含めた攻撃バリエーションについて考えていたのか? ○戸嶋キャプテン 「スクラムが安定しなかった。パターンを持っていたがキッカー(12番 高木)が怪我で蹴れずバリエーションを失ってしまった」 ――試合前にイメージした明治大と比較してどうでしたか? ○戸嶋キャプテン 「帝京戦のモール、早稲田戦もビデオで見て、明治は相当、強いのだと判っていたので、低く入るように努めた。普通に押し合ったら負けると思っていた。なので低く入り止めるつもりでした」 藤田ヘッドコーチ(左)、日和佐キャプテン ◎明治大学 ○藤田剛ヘッドコーチ 「前半はスクラムが少なく、ペースがうまく掴めるかと思った時にトンガの選手(4番エモシ・カウヘンガ/11番レプハ・ラトゥイラ)が個人技で突破してきてうまかった。やられたと思った。 (スクラムが少ない要因は?)両チームともハンドリングが良くなっており、ターンオーバーという形でどのプレーヤーも訓練されているので、その展開につながった。今日の試合は相手も大型FWで、選手達は『ブロー・ジャブが、どれだけ効いて足が止まるか』と言うことを言っていた。最後の最後は認定トライになったが真正面から突いてスクラムトライしたかった」 ――相手が前半のスクラムでペナルティ3個でしたが、早稲田ー明治戦ようにラインアウトからモールへの展開は考えなかったのか? ○日和佐豊キャプテン 「フロント1列の意見を聞いてスクラムを組みたいとの意見を尊重した」 ――大東大のFWの印象は? ○日和佐キャプテン 「対戦するまでは、大きいイメージがあったが、我々はFW戦で負けることは許されず、それを意識せずに挑んだ」 ――ラインのFW参加していましたが? ○藤田ヘッドコーチ 「前からのフォーメイションであります。8人でドライブモールもあればいろいろな展開がありオプションの1つです」 ――ウイングで先発出場した1年生、山口真澄(11)選手について。 ○藤田ヘッドコーチ 「評価で勝ち上がった選手で、そのポジションで1年でも3年でも、一番ベストの人間を選択している。早稲田ー明治戦後に彼はそれなりの事をしてきたということです。スピードがあり安定しているが自分でゲーム感覚を掴めていないのかウロウロする感じはありますが(笑)。慣れてきたら大きなプレーヤーになると思いますし、これから伸びていくと思う」 ――2回戦の大阪体育大について ○藤田ヘッドコーチ 「去年はやられた。『去年の忘れ物を花園に取りに行こうか?』と選手達に話しています。関西独特のアウェーの雰囲気あろうかと思います。選手には結構いろいろなプレッシャーがあると思いますが、明治のラグビーの"前へ"を志して驀進中ですので花園でも"前へ"ということを皆さんに見せたいと思っております。勝負はFW戦が鍵で、FW戦は相手のSHが動いてくることが予想されますので、皆で前に出て、"いかにどうプレッシャーをかけられるか"だと思います」 ○日和佐キャプテン 「自分達は2年生の時に勝っているので特別な苦手意識は無い。"どこまででも明治のスタイルを貫くことができれば負けはしない"と思っています。これから先がんばって練習して大体大の試合に臨みたいと思います」