このほど文部科学省から発表された、新学習指導要領・小学校学習指導要領解説「体育」の中で、「タグラグビー」が教科として正式に採用されました。我が国の教育課程の制度が確立した明治政府制定後、小学校の教科書に初めて「ラグビー」の文字が公式に掲載されます。民間レベルでの活動が評価されたことに喜びを感じるとともに、タグラグビー導入から15年余に渉りご協力を賜った各地域協会の方々に改めて御礼申し上げます。

日本ラグビーフットボール協会 普及育成委員会担当の「小学生ラグビー」「中学生ラグビー」の両部門では、近年、大きな成果を着実に伸ばし、11年間平均、前年比4.6%増の競技人口登録を達成。加えて、「タグラグビー」部門では「小学校の体育教科の現場にラグビー導入計画」を5年前より実施し、その結果が前項の競技人口増に寄与するものと考えます。
既に、タグラグビー出身者が花園、秩父宮ラグビー場、そして今年は国立競技場へと活躍の場を広げております。将来、日本代表選手に加わるのも時間の問題と思われ、少子化等の問題はあろうかと存じますが、普及育成委員会の「ミッション=競技人口の増」はゆるぎないものと信じております。

しかしながら委員会としては、これからが本番と理解しております。多くの学校関係者、教育関係者より各地ラグビー協会に対して指導に関する多くの要望が出てくると考えております。普及育成委員会としても、この日を想定して積み上げてきた計画を実施に移して参りますので、更なるご理解、ご協力をお願いする次第です。
今後とも宜しくお願いいたします。

【ご参考】

文部科学省ホーム・ページ
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syokaisetsu/index.htm
文部科学省 小学校学習指導要領解説「体育編」
50ページ:3~4年生で行うゲーム例示に「タグラグビーやフラッグフットボールを基にした易しいゲーム」
72ページ:5~6年生で行うボール運動の例示に「タグラグビー、フラッグフットボール」が明示されました。

(財)日本ラグビーフットボール協会
会長 森 喜朗
副会長 真下 昇
普及育成委員会担当理事 水谷 眞
普及育成委員会担当理事 森 重隆
普及育成委員会委員長 武田 守久