報告: 九州ラグビーフットボール協会 普及育成委員会
ミニラグビー部門担当 岩永 昭博

 

事業名:ラグビーマガジン杯 第39回九州少年ラグビー交歓会報告
主 催:九州ラグビーフットボール協会
共 催:(株)ベースボール・マガジン社「ラグビーマガジン」、BBMスポーツ・コミッション
日 時:平成24年8月24-26日
会 場:国立阿蘇青少年交流の家
参 加:選手・指導者541名(43スクール)

 

 

平成24年8月24日(金)-26日(日)にかけ、熊本県阿蘇市一の宮町の「国立阿蘇青少年交流の家」に於いて、ラグビーマガジン杯第39回九州少年ラグビー交歓会を実施いたしましたのでご報告いたします。

7月中旬に九州北部を襲った集中豪雨により、開催地の阿蘇市一の宮町でも甚大な被害を受けており、町の至る所に被災のつめ跡が残っていました。しかし、大会会場の「交流の家」は大きな被害も無く、無事に大会を開催することができました。
交通機関の混乱が心配されましたが、九州各地から43スクールの選手437名(うち女子選手21名)、指導者104名の総勢541名が無事に阿蘇の地に集結し、Aブロック16チーム、Bブロック8チーム、Cブロック8チーム、Dブロック4チームの全36チームが2日間にわたって熱戦を繰り広げました。

 

 

昨年の大雨と雷から一転、今年は天候に恵まれ最高のコンディションとなり、今大会に照準を合わせてきた選手達には最高の舞台が準備できたものと思います。試合については随所に切れのあるランニング、果敢なタックルのパフォーマンスに会場で応援する指導者・保護者の方々の声援が響き渡る二日間となりました。

また、プレーのレベルアップとトップリーグを身近に感じて欲しいという願いを込めて、トップリーグ連携事業を実施しました。
この事業では福岡サニックスブルース様・九州電力キューデンヴォルテクス様のご協力を得て、コーチ・選手による移動クリニックと、午後の試合開始前に全選手を対象にワンポイントクリニックを実施しました。多くのチームから移動クリニックの要請を受け、福岡サニックスブルース・九州電力キューデンヴォルテクスの皆さんには休憩時間も無く奔走していただくこととなり、予定した時間ギリギリまでクリニックをしていただきました。子どもたちだけではなく指導者にとってもよい刺激となりました。また、トップリーグ運営機構・福岡サニックスブルース・九州電力キューデンヴォルテクスより選手全員に観戦チケットのプレゼントをいただきました。ありがとうございました。

 

 

大会を通して気になったのは「怪我」に関してです。良いプレーも数多く見られる反面、ラックでのシールド(頭を下げるプレー)、タックルの場面でのディフェンス側の振回し、無理な体勢からのパスが散見され、このことにより骨折・脳振盪といった事故につながっているように思われました。普及育成エリアに限りませんが、とりわけ小学生期の子どもたちの「安全性が最優先」ということについて再度確認をする必要を感じました。そのため、レフリー部門長との協議の上、危険性が予見される場合の判断をより速く行い、安全優先を意識したレフリングに努めるという共通理解を持ち、最終日の代表者打ち合わせにおいて指導者にも再度確認と事故防止に努めるようお願いを致しました。その結果、最終ゲームでは目立った事故も無く大会を終えることができました。

また、大会期間中に「九州北部豪雨災害義援金」へのご協力を呼びかけましたところ、63,044円のご協力を得ることができました。お預かりした義援金は、平成24年8月27日に「阿蘇市九州北部豪雨災害義援金」の口座に振り込みをさせていただきました。ご協力いただいた皆様には心より感謝を申し上げたいと思います。

最後に本交歓会の開催運営にあたりご協力頂いた(株)ベースボール・マガジン社をはじめ、関係各位、指導者・保護者の皆様はもとより、本大会の主役である参加してくれた選手の皆さんに感謝申し上げるとともに、この中から日本代表のジャージを着る選手が一人でも多く育つことを期待したいと思います。