日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズによるコラムを、2013年春シーズンから毎月掲載します。
ラグビーワールドカップ2015で世界トップ10を目指す日本代表の指揮官が、自身のラグビー観や代表の現状、そして「JAPAN WAY」とは何か? をファンの皆様に向けて語ります。

テストマッチを14 試合戦い、 9勝した一方で、ウェールズ、スコットランド、 ニュージーランド、フィジー、トンガに敗れました。
私たちは進歩していますか?
その進歩は十分速いものでしょうか?
私たちは確かに進歩しています。問題は、その進歩が十分速いものなのか?という点です。
私たちは2014年を素晴らしい年にし、フィジーやトンガのようなチームに勝たなくてはなりません。そうすれば、2015年にトップ10チームになるという目標に向けて順調に進んでいけるでしょう。
皆様のおかげで、私は先週から仕事を再開しています。皆様から寄せられた温かい言葉にとても感謝しています。 (ヘッドコーチ代行を務めた)ワイズマンテルは素晴らしい仕事をし、日本代表スタッフも良くやってくれました。チームは正しい指導を受けていたといえます。

話をチームに戻すと、スコットランド代表相手に50分間良く戦ったというだけでは、まだまだ不十分です。フィジカル面でのプレッシャーに立ち向かいながら、スキルをより良く遂行できなくてはなりません。日本代表には、浅原や三上、堀江、藤田、松島、福岡ら若手選手が順調に育っています。しかし、彼らは国内レベルの習慣ではなくワールドクラスの習慣を身につけなくてはなりません。
恐らく世界最高の選手だろう(ニュージーランド代表の)キアラン・リードを見て下さい。彼はこの3年間でとてつもなく成長しています。ジャパンの選手たちも、彼のような進化を目指して努力をしなければなりません。
私たちにとってのチャレンジは、速やかに進歩し続けることです。世界のトップ10チームのレベルは急速に成長し続けています。

2014年も前進し続けましょう。

Eddie Jones


- Eddie's "JAPAN WAY"- 2013 December

14 tests, 9 wins, 5 loses to Wales, Scotland, NZ, Fiji and Tonga.
Are we improving?
Are we improving quickly enough?

We are definitely improving. "Quickly enough?" is the problem.
We need to have a good year of 2014, and beat teams like Fiji and Tonga, and we will be on track for 2015 to be a Top 10 team.
I am back on deck last week, thankfully. I appreciate all the well wishes I have received.
Wisemantel did a fantastic job. Well done also to the Japan staff. So the team was in good hands.
Back to the team, a good first 50-minute against Scotland is not good enough. We need to be able to cope with the physical pressure, and then execute our skills much better.
We have some good young players coming through; Asahara, Mikami, Horie, Fujita, Matsushima and Fukuoka, but they must develop world-class habits, not domestic habits. Look at Kieran Read, probably the best player in the world. In the last 3 years, he has improved enormously. Our players must strive for the same. The challenge is to keep getting better and quickly. The top 10 level of world rugby keeps improving rapidly.

Bring on 2014.

Eddie Jones