5月10日、愛知・瑞穂公園ラグビー場にて行われたアジア五カ国対抗(A5N)2014 第2戦 スリランカ代表戦後に行われた記者会見の様子です。

スリランカ代表からはナマル・ラジャパクサキャプテン、レナード・デ・シルバヘッドコーチが、日本代表からはリーチマイケルキャプテン、エディー・ジョーンズヘッドコーチが登壇しました。


スリランカ代表 ナマル・ラジャパクサキャプテン、レナード・デ・シルバヘッドコーチ

■スリランカ代表

◎レナード・デ・シルバヘッドコーチ

「とても速いゲームで苦労した。大量失点はとても残念であったが、ボールを活用できた場面もあった。もっと努力をして若いチームを強化したい。特に、セットピースを強化する必要がある」

◎ナマル・ラジャパクサキャプテン

「とても速く、フィジカルなゲームであった。スリランカのラグビーはまだまだこれからであり、差を感じた。若いチームであるが、ゲームプランで良い部分が出せた。全員あきらめない気持ちで最後までプレーができ、良い経験になった」

■日本代表

◎エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ

「2ゲームを終えたが、よいパフォーマンスであった。またスリランカも、点差は開いたが良いファイトを見せてくれて、アジアラグビーの発展を感じた。ラグビーはフィジカルなスポーツであるが、日本はさらに速いラグビーを目指す」

◎リーチマイケルキャプテン

「会場に足を運んでくれたファンに感謝している。最初の20分をタイトにプレーして勝敗を決めるというゲームプランができた。
また、ボールやスクラムへのプレッシャーやラインブレイク後のサポートなどの課題を克服して韓国戦に臨みたい」


日本代表 リーチマイケルキャプテン、エディー・ジョーンズヘッドコーチ
マッチレポート

厳粛な国歌演奏の余韻が残る中,スリランカボールのキックオフで試合開始。日本は前半3分のトライを皮切りに,20分までに6トライをあげる。日本の個々の強さと速い展開に,スリランカがついていけない場面が多くみられる。しかし20分過ぎから日本のプレーにも軽さが目立ち,思うようにトライをあげることができず,残り20分で4トライを追加するにとどまり,68対0の日本リードで前半終了。
後半も序盤から日本のトライラッシュ。21分までに6トライをあげ,いよいよ3桁の得点に。このあたりから日本は次々と選手を入れ替えるが,なかなかコンビネーションが合わず,ミスが目立つようになる。このミスに乗じて,スリランカの攻撃回数が増え,少しずつリズムが出てくる。そして,24分にPGで初めてのスコアをあげ,勢いがつく。その後日本に1トライを追加されるも,その直後にラックサイドの鋭い突破の繰り返しから初トライをあげ,選手・観客も大いに盛り上がりを見せた。最後は日本が地力の差から3トライを加え,132対10の大差で勝利をあげたが,スリランカの最後まで戦い抜く姿勢も素晴らしいものがあった。これで日本はこの大会2勝目をあげ,2015年のワールドカップ出場にまた一つ大きく前進した。

(大林直之)