2016年1月18日付で契約を締結し、日本代表の新ヘッドコーチとしてジェイミー・ジョセフ氏の就任を決定した日本ラグビーフットボール協会は、2月1日に記者会見を開き、日本ラグビーフットボール協会坂本典幸専務理事、土田雅人理事、そして新しく男子15人制ディレクター・オブ・ラグビーに就任した薫田真広特任理事が出席し、今後の強化方針について説明を行いました。
(※ジェイミー・ジョセフ氏の日本代表ヘッドコーチ就任は、今シーズンのスーパーラグビー終了後を予定)


■坂本典幸専務理事

「ラグビーワールドカップ2015で日本代表が世界への新しい扉を開き、2019年にラグビーワールドカップが日本で、そして2020年には東京でオリンピックが開かれるという未来に向かい、これから新しい日本代表が新しいステージ、世界を舞台にした戦いに入ることになる。ラグビーワールドカップ2015以上の結果、ベスト8、ベスト4を視野にいれて戦いを進めていきたい。そのためには世界と戦うためのプランニングと準備が必要であり、その強化体制の準備を進めてきた。2019年、2020年ホスト国として、また2019年ラグビーワールドカップを開催する国の競技団体として、日本、アジア、世界の中で、スポーツ界、ラグビー界、そして社会的にも『リーダーシップ』をとった戦いを行うための強化体制を作る」

■土田雅人理事(強化担当理事)

「代表チームは監督だけでは勝てない。どういう組織を作るかが大切。企業の組織を運営している経験をいかしたい。2019年のラグビーワールドカップがベスト8以上、ベスト4を狙っていけるように全力で取り組んでいく。前ヘッドコーチのエディー・ジョーンズとも話をしたが、彼が残してくれた、どんな時、どんな相手でも勝つ姿勢を持つというマインドセット。勝つための徹底した準備。規律とハードワークなどを継承し次の日本代表を作っていきたい。
日本代表ヘッドコーチ選定にあたっては、ワールドカップの実績や代表選手としての経験、スーパーラグビーなどの海外指導の実績があるか。海外へのネットワークがあるか。そして日本代表強化に対する強い意志があるか。この3つを持っているヘッドコーチを、日本人も含めて60名程度をリストアップし、最終的にはジョセフ氏に決定した。GMには世界トップを争う戦いに勝つために必要な国際戦略、情報に長けていて、前回の日本代表の経験をいかしてもらうために、岩渕氏に就任してもらった。ディレクター・オブ・ラグビーには、2019年の目標達成のための責任者として薫田氏にお願いをした。サンウルブズやトップリーグチーム、大学などのチームとの連携も担っていく。
皆と協力して、日本代表が強くなるためにオールジャパン体制を整えていく」

■薫田真広 男子15人制 ディレクター・オブ・ラグビー

「ジョセフ氏の選考に至るまで、5名ほど面接を行いリストの絞り込みを行った。ジョセフ氏からは日本ラグビーへの思いやロイヤリティーを感じた。2019年のホスト国を率いることに対する責任感も強く感じた。スーパーラグビーを制したコーチングの能力と、海外のネットワークも持ち、日本人と日本のラグビーのことをよく知っていることも大きなアドバンテージとなった。ジョセフ氏とミーティングを重ねる中で、ペナルティーの少ない日本人らしい規律のあるチームを作っていくことなど、今後の日本代表をどのように作っていくかについてジョセフ氏とも話を重ねてきた」