ラグビーの価値とインテグリティ

日本ラグビーフットボール協会は、ラグビーワールドカップ2019日本大会、2020年東京オリンピックに向けて策定した戦略計画の重要な柱として「Keep Integrity」を加えています。

JRFU戦略計画2016-2020行動指針

Be Open・・・人々とつながり、社会に役立とう。

Play Globally・・・世界視点で考え、実行しよう。

Keep Integrity・・・常に真摯であり、誠実でいよう。

インテグリティ追求に向けて、以下に日本ラグビーフットボール協会の方針等をお伝えします。

①“インテグリティ”への方針

　ラグビーというスポーツが人々にもたらす価値は多様であり、プレーヤーだけでなく、関わる全ての人々の人生を豊かにしてくれるものと信じています。ラグビーがその価値を損なうことなく、さらに、その価値を高められるように、インテグリティを追求すること、高いレベルのインテグリティを実現することを最重要課題とします。インテグリティへの取り組みは、コンプライアンス遵守(法令順守)を大きな要素としますが、インテグリティに取組むということは、より積極的にラグビーの価値を高めることと考えます。

ラグビーの価値を高める5つの要素が「ラグビー憲章」の中で述べられています。

ひとつひとつがとても重要な意味を持っていますが、インテグリティは、すべての土台になる基本の姿勢・精神と言えます。

・品位　INTEGRITY

・情熱　PASSION

・結束　SOLIDARITY

・規律　DISCIPLINE

・尊重　RESPECT

ラグビーに関わる人々(選手、指導者、観客、選手の家族、協会関係者など)には、ラグビーの場だけでなく日常生活や社会生活の場において、インテグリティという言葉が意味するところの「品位」「高潔さ」「健全性」を実現するための行動が求められます。
インテグリティ追求のためには、「暴力行為」「アンチドーピング」「賭博」「反社会勢力との接触」などのコンプライアンス違反や、「ガバナンスの欠如」などを排除することが必須とされます(参照 : 日本スポーツ振興センターが提唱の「Integrity of Sports」)。

日本スポーツ振興センター提唱の「Integrity of Sports」の説明資料より

https://www.jpnsport.go.jp/corp/gyoumu/tabid/516/Default.aspx

②インテグリティ追求のための仕組みとコンプライアンス学習情報

日本ラグビーフットボール協会はインテグリティ追求のために相談窓口を２０１８年4月より開設しました。World Rugbyからはコンプライアンスについて学習できるe-Learningが提供されています。また、インテグリティ追求の中核となるコンプライアンス遵守についての学習資料として、「コンプライアンスハンドブック」と「コンプライアンスマンガ」を紹介します。

・日本ラグビーフットボール協会相談窓口

ラグビーにおけるインテグリティに反する行為に対応するための「相談窓口」を設置

https://www.rugby-japan.jp/support_center/

・World Rugby e-Learning

World Rugbyとしてコンプライアンス遵守のためのe-Learningを提供

「Keep Rugby Onside」(日本語訳で受講可)

http://integrity.worldrugby.org/?language=EN&language=ja

「Keep Rugby Clean」(英語のみ)

http://keeprugbyclean.worldrugby.org/?language=en

・コンプライアンス学習資料

コンプライアンスについて最新の情報を学ぶことのできる学習資料2点を紹介。

(どちらもPDFでダウンロード可)

　-平成29年度スポーツ庁スポーツ界のコンプライアンス強化事業