公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長・森重隆、東京都港区)は、日本代表の2020年秋シーズンの国際試合及びそれに伴う代表活動を行わないことを決定いたしましのたで、お知らせいたします。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、当初予定していた時期にトレーニングを開始できなかったことから、選手の安全を守る観点で必要最低限の準備ができないと判断した結果となります。

 

■ 岩渕健輔 専務理事のコメント                                                                                             

「新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、日本ラグビーの各活動が中止を余儀なくされる中で、日本代表チームの活動に関しても、ジョセフHCと何度も検討を重ねてきました。その過程で、6月、7月に予定されていた国内日本代表戦を中止せざるを得なくなりましたが、この秋の代表戦に関しては何とかしたいという前向きな検討をし、スタッフともども様々な選択肢を模索してきました。

 世界トップレベルの代表チームとの試合に向けた準備として選手に課すトレーニングメニューはもちろん、国内のみならず国外での合宿の可否など、ぎりぎりまで検討をしましたが、想定した環境を作りだすことは難しく、必要最低限の準備が整わないことから、秋の代表活動を断念することになりました。

 ファンの皆さまには日本代表の試合を心待ちにされていたと思います。試合そのものは難しくとも、何らかの形での代表チーム、日本ラグビーの姿をお見せできる機会を創出できるよう努めます」

 

■ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチのコメント                                                                                              

「2020年、ラグビーができないことをとても残念に思います。選手たちはコンディションを整える努力をしてきました。ファンの皆さまも、RWC2019以後の日本代表の進む道を楽しみにされていたと思います。

 オータムネーションズカップ2020についても、日本代表の強化や経験を積む機会として大変興味深いものでした。しかしながら、選手たちの中には十分なブレイクが必要な選手もいれば、負傷箇所のケアなどが必要など、いわゆる選手のウェルフェアを考えると、この秋の代表活動を中止と決定したことは間違ってはいないとも言えます。

 コロナ禍ではありますが、RWC2023までの時間はまだあります。1月に開幕予定のジャパンラグビートップリーグ 2021を皮切りに、日本ラグビーが再出発することを楽しみにして頂きたいと思います」