8月30日(土)カナダ代表戦(@ユアテックスタジアム仙台)で戦いの幕を開けた「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ(PNC)2025」。
カナダ戦に勝利し、チームとして2戦目となるアメリカ戦、そしてファイナルフェーズの試合に向けてアメリカに遠征を行います。
メンバーはこちらです。
遠征では、昨年は準優勝で終わったパシフィックネーションズカップの優勝を目指します。選手としては、秋に控えているテストマッチや、ヨーロッパ遠征に向けたアピールの舞台ともなることでしょう。
パシフィックネーションズカップ終了まで、合宿の様子をほぼ毎日レポートします。
9月20日
いよいよ約3週間に渡ったアメリカ遠征もこの日が最後。決勝戦の日がやってきました。
スタジアムに到着した選手達。
ロッカールームでレフリーの説明を受けているフロントローと9番、10番の選手達。
こちらはミーティングの様子です。
こちらはスタジアムの様子。
ユタ州ソルトレイクシティ郊外にあるアメリカファーストフィールドです。
ロッカーでジャージーに着替えると、選手達同士で、ハグとハイタッチ。
さあ、試合です!
一方、こちらはハーフタイムのロッカーの様子。修正点について話し合うフォワードの選手達。
こちらはバックスの選手達。
再びフォワード。
バックス。
ロッカーでやるべきことを確認して、後半は、その甲斐あってか、落ち着いて自分達のペースで試合を進めることができたように思います。
結果は、残念ながら勝利とはいきませんでしたが(結果はこちら)、それでもエディーHCのいうスコッドの層の厚さを確認できたことや、アタックやディフェンスで試合ごとに改善が見られたことは収穫でした。
なお、この日、途中から出場した池田 悠希選手が初キャップを手にしました!先週の祝原選手と同じく、事前の登録メンバーには入っていなかったものの、コンディション不良で急遽欠場となったディラン・ライリー選手の代わりに、この日リザーブ入りした形です。
試合後、池田選手は以下のようにコメントしました。
「応援ありがとうございました。試合に関しては勝利が目の前に迫っていただけに残念です。与えたトライが自分たちのミスからのものが多かったので、またここから秋に向けて成長できるよう修正して頑張ります。」
池田選手、おめでとうございます!
そして、秋からのシーズンでも活躍を期待しましょう!
9月19日
いよいよ試合前日になりました。この日は、試合前最後の練習となるキャプテンズランが行われます。
バスから選手達が降りてきました。
グラウンドに到着した選手達。
明日の試合は、先週に続き、いつもの桜ジャージーではなく、オルタナティブジャージー(セカンドジャージー)である濃紺のジャージーを着用します。早速着替えました。
ワーナーキャプテン。
以上、トレーニング中の選手の表情でした。
そして、夕方には前日恒例のジャージープレゼンテーションが行われました。
まず、永友 洋司チームディレクターから挨拶。「ジャージを手渡す前に、日本からの応援メッセージが届いているので、それをみましょう」
画面に映し出されたのは、選手が所属するチームからの応援メッセージ。
ユニークなメッセージもあり、選手達も思わずニッコリ。
そして、先週に続いてジャージを手渡すのはワーナー・ディアンズゲームキャプテン。
前回の試合で急遽、初キャップを獲得した祝原選手には、家族からのメッセージが流されました。
明日の試合への決意を語る祝原選手。
ワーナー選手には、永友ディレクターからジャージーが手渡されました。
さあ、いよいよ明日20日(日本時間21日)に、運命の決勝戦のキックオフです!
総力戦で挑むJAPANが念願のトロフィーを掲げられるよう、皆様の応援、よろしくお願いします!
9月18日
本日はトレーニングはオフです。ただ、明後日の試合の登録メンバーの発表がありました。
メンバー発表を受けて、オンラインで記者会見が行われました。少しその内容をご紹介します。
- エディーHC「ファイナルに向けての準備ができています。今回、非常に強いチームを力強く、層の厚いスコッドから選べたことが非常に嬉しく思います。日々の練習を通して、ジャパンの層の厚さを非常に感じていて、ポジション争いもありました。怪我人が試合やトレーニングから出ていますけれども、非常に自信に満ち溢れたチーム作りができていますし、みんなが連携してコネクトして戦術的にもしっかりと戦えるチームが形成できてるというふうに思います。目的は優勝することなので、しっかりと勝ちに行きたいです。(対戦相手の)フィジーに対してしっかりとプレッシャーをかけたいと思います。土曜日(現地時間)はソルトレイクシティでの試合で、非常に良い経験ができております。20年前を考えると米国のソルトレイクシティでフィジー対日本が決勝で対戦するなんて、誰も信じることができなかったと思います。それが実現できているということで、ラグビー界の発展を感じます。若手主体のチームでこの大きなステージで戦えるということは非常に素晴らしい事でありますし、何人かの選手はアメフトの契約をもらえるかもしれませんね(笑)。」
Q:メンバーの変更について
「ガンターは昨日の練習で頭を打ってしまってHIA(脳震盪の疑い)という風に診断されてしまったので、代わりにファウルアが先発に入ることになりました。彼はフィニッシャーで入ってきて、感心するプレーを見せてくれています。なので、ガンターの欠場を埋めるという意味では全く遜色ないと思っています。ガンターに関してはPNCで非常にいい活躍をしていて、インターナショナルキャリアを積み上げていたところだと思います。石田に関しては、膝を怪我して、百パーセントでプレーできないということなので、木田が代わりに入りました。新しい選手ですけれどもアグレッシブさがあって、フィジーに対しては欠かせない部分なので、このようなセクションになってます。中楠は、非常に良い練習を積み重ねていて、ラグビーに対するアグレッシブなアプローチを持ち始めています。彼はスキルは以前から持っていましたが、テストマッチで活躍するにはスキルだけではなくて、こうしたアグレッシブさが必要で、それが備わってきました。また、残念ながらサム・グリーンがトンガ戦で、ハムストリングを怪我してしまったということもあるので、このような選出になりました。」
Q:PNCでキャプテンを務めて自身が変わってきたという実感はあるのか?
- ワーナー・ディアンズ選手「今は特に何か違いを感じてるというか、多分試合の後とか、まあもう数週間したら振り返ってみて変わったなとか、成長したなと感じるかもしれないですけど、今はとにかく目の前の試合、できるだけ今に集中しています。リーダーシップとしては、自分のプレーでチームを引っ張って、その他のリーダー達とコネクトして試合を勝つためのプレーをしています。」
Q:チームの変化は感じるか?
「ちょっと落ち着いてきたというか、みんな若いので。試合を通して何回かタフな時間帯がありましたが、それを乗り越えて3勝しました。フィジー戦でも、辛い時間帯が来ると思うので、それに対してどれだけ自分たちのラグビーをできるのか、すごく楽しみにしてます。」
Q:フィジー戦はどのように戦う?
「みんな多分知っていると思いますが、フィジーは凄く自由にいろいろなアタックをしてくるチームなので、自分達はディフェンスが大事になってくる試合だと思います。アタックに関しては自分達も自信を持ってプレーできると思いますが、やはりディフェンスでどれだけ相手を止められるかというのが一番の鍵だと思います。」
Q:スコッドの層が厚くなったとはどういうことか?
「昨シーズンは日本代表のヘッドコーチとしても初年度だったのですが、誰が日本代表としてプレーしたいか、意欲を持っているか、熱意を持っているかということを探る期間でした。ジャパンラグビーが成功する時代をまた作る作業に、参加したいと思う人材はどこにいるのか、それを探っていました。なぜなら、日本のラグビーが成功するためには、通常通りの事をやっていてはダメで、ずば抜けた何かをしなければいけないというふうに思っていたからです。そして今年に関してはそれが誰なのかっていうところがはっきりしてきました。今回のパシフィックネーションズカップ大会は、昨年よりもかなりチャレンジングなトーナメントとなってると思います。なぜなら、今年はW杯の出場権を賭けて対戦国が通常よりも長い時間を費やして準備していで、ジャパンはそれに比べると、短かい準備期間で望まなければなりませんでした。
「それでも、この大会を通して、選手たちの練習に対する取り組みはとても良かったので、そこの差は埋められたと思います。
若い選手たちがステップアップをして、成長しているところを見られていますし、特に昨日の練習では非常にいい雰囲気で練習をすることができました。特に平生選手です。彼はリーグワンで10分くらいしか試合に出ていない選手なのに、昨日は、ずば抜けたパフォーマンスをしてくれました。このようにスコッド全体が成長というか、層の厚みができたということを感じています。」
ところで、この日は、前日の奥井選手に続いて、江良 颯選手が24歳の誕生日を迎えました。
前日と同じように”ケーキ”がサプライズプレゼントされました!(もはやサプライズではない?)
江良選手「24歳になりました。フィジー戦、体張り続けます!優勝しましょう!」とスピーチしました。
9月17日
試合まであと3日。ソルトレイクシティに到着してから3日目でもあります。
午前中は、ジムでのトレーニングや、室内でブレイクダウンのトレーニングを行いました。
動画で確認。
一方、こちらはミーティングの様子。アタックの内容について確認するダン・ボーデンコーチ。
続いて、ディフェンスについて確認するギャリー・ゴールドコーチ。
何やら、侍の格好をしたギャリーコーチの姿が!
最後にエディー・ジョーンズHCからも。
続いてこちらは食事の様子です。
午後は、グラウンドでのトレーニングです。
昨日と同じですが、相変わらずの絶景です。
練習後に、エディーHCが選手達に話しかけている様子です。
ワーナー・ディアンズキャプテンからも。充実した練習だったことが、表情から伺えるかと思います。
練習直後の選手の表情。
全体練習後もフォワードはスクラムです。
日が沈んできました。
李 承信選手は、最後までキックの調整を続けていました。
こうしてこの日のトレーニングも終了しました。
明日はリカバリーに専念するため、全体トレーニングはお休みとなります。
一方、この日は、奥井 章仁選手の24歳の誕生日。大学時代のチームメートである津村 大志選手から誕生日”ケーキ”が贈られました。
仲の良い関係性がわかりますね。
「24歳になりました。まだまだ若いのでエナジーを出して頑張っていきたいと思います。今週の試合(フィジー戦)は、全員で戦うべきだと思うので、フィジー戦に向けてもう一度一丸となって頑張っていきましょう!」とスピーチしました。
奥井選手おめでとうございます!
9月16日
決戦まで4日となりました。選手は、この日からトレーニングを再開し、米国遠征最後の試合に臨みます。
ホテルから見えるソルトレイクシティの景色。遠くに見えるのがロッキー山脈です。米国の中でもスケールの大きさを
感じさせる都市です。
グラウンドへと向かう道。およそ車で20分程度の距離ですが、映画で出てきそうな荒野が広がっていました。
グラウンドに到着する選手達。
遠景で見るとこんな感じです。
さあ、トレーニング開始です。
なお、この日から、追加招集として池田 悠希選手が加わりました。到着したばかりですが、すぐにグラウンドに来ています。
時差ボケもあるでしょうが、笑顔です。
試合も近いので、トレーニング内容については、ほとんど分かりづらい形にしてしまいましたが、とにかく限られた日数の中で最高の準備をしようと、選手達は、初日から高い意識を保っていたのではないかと思います。
明日、更に練習の強度を上げて、試合に臨むことになります。
9月15日
いよいよ米国遠征も最終週となりました。
ここからは決勝戦のフィジーとの戦いに向けての準備が始まります。
この日は、デンバーから飛行機で次戦の開催地であるユタ州ソルトレイクシティへと移動しました。
地図上では隣の州ですが、さすがに米国は広いです。
飛行機で1時間30分程度、距離にして約600キロ余り。東京から神戸と同じくらいの距離のようです。(大雑把な計算です)
時系列は遡りますが、ここではデンバーで一日空けた後のミーティングの様子です。試合のよかった点、改善すべき点について
コーチと共に考えます。これはバックス。
一方、こちらはフォワードです。
大事なことはきちんとメモ。
オーウェンコーチからはスクラムについてのレビュー。
最後に全体でのレビュー。エディーHCから前の試合の課題、そして次の試合への改善点について語られました。
3人のグループに分かれて話し合っている様子です。
もちろん、具体的なことはここでは言えませんが、次戦に向けて何をフォーカスすべきなのか、クリアーになっています。
夕方までにはホテルに到着し、この日は、ミーティングをしてリカバリーに専念しました。
明日からトレーニングを再開し、週末のフィジー戦に向けた準備がスタートします。
9月14日
試合当日になりました。
この投稿は、試合翌日にしていますので、こちらをご覧になっている皆さんは、結果を既にご存知のことかと思います!
詳しくはこちらをご覧ください!
さて、ここでは、試合前のロッカールームの様子をお届けします。こちらは試合前にフロントローの選手がレフリーから説明を受けている様子です。
冒頭、軽い冗談から始まったコミュニケーションですが、試合のルールとなると当然ながら選手は真剣な表情です。
試合前に各選手、それぞれの準備のやり方があります。
前回のレポートでも説明した通り、一旦紫のウォームアップジャージーでスタジアムから離れた場所にバスで移動してウォームアップを行います。
こちらはウォームアップを終えて、試合ジャージーに着替えたところ。ウォームアップ中にアクシデントがあり、先発で出場予定だった木村 星南選手に代わり、小林 賢太選手が先発出場。祝原 涼介選手がメンバー入りとなりました。
試合前にロッカーから出て行く選手達です。
急遽先発となりエディーHCと固い握手を交わす小林選手。決意の程が伺えます。
同じくエディーHCと握手を交わす石田選手。
急遽、出場することとなり、ティエナン・コストリー選手から肩を揉まれる祝原選手。まさに緊張をほぐす、ということですね。
祝原選手。色々な思いが交錯したことと思います。
無念の欠場となった木村選手は、一人一人と握手を交わしていました。
一方、こちらはハーフタイムの様子です。リーダー陣でチームの戦況について分析をしています。
チームの先陣を切って、グラウンドへと向かうワーナーキャプテン。まさにパフォーマンスでこの日もチームを引っ張ってくれました。
プレーヤーオブザマッチとなった竹内選手。こちらもハーフタイム後の表情です。
さあ、ここからは一転して、試合後。初出場、初キャップを獲得した祝原選手。
以下、コメントです。
「日本代表として試合に臨むチャンスをいただけたことを、心から光栄に思います。ここまで来るまでに、多くの壁や困難がありましたが、その度に家族、仲間、そしてクラブやファンの皆さんの支えに力をもらいました。日本代表のジャージーを着ることは、ずっと目標にしてきた大きな夢のひとつであり、今こうしてその舞台に立てることに強い責任と誇りを感じています。自分にできる最大限のプレーでチームに貢献し、日本のために体を張ります。応援してくださるすべての方に感謝し、結果で恩返しできるようこれからも全力を尽くします。」
これからの活躍も期待しましょう!
さあ、明日は移動日。来週はいよいよ決勝戦、対戦相手も昨年同様フィジーと決まりました。
今日の快勝を祝うのも今晩まで。明日からは、次の戦いに向けた準備が始まります。
皆様、どうぞ引き続き応援よろしくお願いします!
9月13日
いよいよ準決勝トンガ戦の前日になりました!
今回の試合前日練習(キャプテンズラン)は、スタジアムではなく、普段使っているトレーニンググラウンドで行われました。
トレーニング前に、ミーティング。明日、ロッカールームで行う試合前のミーティングのシミュレーションです。
さあ、トレーニングです。
そろそろ、お気づきの方も多いかと思いますが、明日の試合は、普段の桜ジャージではなく、濃紺の新ジャージー(オルタネイトジャージー)を公式試合で初めて着用することになります。
ウォームアップの後は、ワーナーゲームキャプテンを中心に円陣を組んで、本格的なトレーニングを開始しました。
さあ、良い準備ができました。後は、明日試合会場で全てをぶつけるだけです!
・・・と終わってしまいそうですが、もちろん、試合前日といえば、そうです。恒例のジャージープレゼンテーションが待っています。
この日は、男女のセブンスデベロップメントスコッドから激励メッセージがチームに送られました。写真は男子セブンスの選手達。
続いて永友洋司チームディレクターによるスピーチ。SNSでも紹介したので、ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、
日本ラグビー界にとって歴代のトンガ出身選手による献身的なプレーがいかに重要だったか、ということを伝えるために以下の様に訴えました。
「日本にはトンガ出身の仲間が沢山います。皆さんがラグビーを始める前から彼らは日本で努力をして共に戦ってくれました。今の日本ラグビーがあるのも彼らのお陰だと思います。だからこそ、明日は彼らにリスペクトを持って全力でぶつからないといけない。仲間を信じて、仲間を支えて、それが日本の力です」
そして、濃紺のジャージーが、ゲームキャプテンのワーナー・ディアンズ選手から選手一人一人に手渡されました。心なしか、レジェンド選手から受け取る時よりも、リラックスした笑顔が目立つかもしれません。
ジャック・コーネルセン選手。(すいません。この写真、動画撮りながらなので、失敗してます・・・)
そして、ワーナー選手には、永友ディレクターから。
最後はキャプテンとしてワーナー選手からチーム全員に「明日はみんなわかっている通り大事な試合で、準決勝で、ビッグゲームになります。トンガはタフで、強いチームだし、4週間前から合宿して準備しているのでベストな状態で来ることを覚悟しないといけません。洋司さんも仰ったように、全力で戦う必要があります。初めからいいパフォーマンスを見せていきましょう」
と呼びかけました。
明日は、いよいよ試合当日です。皆様、応援よろしくお願いします!
9月12日
滞在13日目、そして試合まであと2日です。
本日はトレーニングはオフとなりますので、これまで紹介できなかったいくつかのイベントをご紹介します。
まずはインスタグラムでは投稿されていましたが、今大会の出場チームが一同に会しての撮影会(地元メディア向け)が11月8日に行われました。
日本代表からは下川 甲嗣選手が出席。次戦対戦相手のトンガ代表と一緒に写真を撮影しました。
地元メディアのリクエストに応じて、ボールを持ってのポーズ。
トロフィーと共に記念撮影。
ちなみに、会場はデンバーの有名観光地でもある自然科学博物館の前でしたので、入り口にあった恐竜とも記念撮影。
一方、こちらは11日の練習後に行われたチーム全員で夕食に行った時の写真です。乾杯ですが、選手達の
手には、水やソフトドリンク。
乾杯の音頭を取るのは、竹内選手。
歓談の様子です。
また、報道でも目にした方もいられると思いますが、9日に行われたオンライン記者会見の様子も少し紹介します。
まずは奥井 章仁選手から。
Q:初キャップを獲得して。
「メンバーに選ばれた時は凄く嬉しかったですし、試合前にチームのみんなにも話したことですけれど、本当に家族がいろんな犠牲を払ってくれて、他にも色々な人のサポートがあって、今こうやってここに立てています。支えてきてもらった人のためにもですし、このチームのために、自分のできることをやろうと思いました。僕みたいなサイズの日本人が代表で頑張り続けるということは、僕以外にもすごい勇気づけられることもある、と僕は思っているので、頑張っていきたいと思っています。」
Q:家族のどういう人の顔が浮かぶ?
「特に親もそうですけど、時間だったり、中学校とかで、ラグビーのスパイクだったり、欲しいものが増えてくる中で文句言わずに買ってくれたり、自分の買い物にも付き合ってくれたりですとか、食事についても、高校三年生の時に結構こだわってやってきたのですが、そういうところでも、家族にサポートしてもらったりとか。一つ上のお姉ちゃんが優しく僕がわからないことをやってくれたりですとか、親、お姉ちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんとかも、いろんな人が僕のこと助けてくれたから、こう今ここに立てていると思います。」
Q:アメリカ戦では途中出場だったが、自分のパフォーマンスをどう感じていたか?
「実際リザーブでプレーすることはあまりないので、なかなか難しいところもあったのですが、10分だろうが40分だろうが、何分出ようが自分のパフォーマンスをするということにフォーカスしていました。国際試合、初めての代表キャップの試合だったので、まずはそうした自分を見せることが次にも繋がると思っていましたので、出られたのは10分だけでしたが、その中で自分をどう出せるかと考えてやりました。僕自身の感触はすごい良かったと思っています。タックルも決まりましたし、ただ、ジャッカルのところがもうちょっと、あと一つで取れそうなところが取り切れなかった。自分のサイズで生き残るところでは、その数少ないチャンスをものにできるかを自分自身も大切にしているところです。そこはもうちょっと頑張りたいと思いました。リーグワンでもすごいレベルの高い中でできているので、リーグワンと変わらず強度が高い中で、自分自身いいチャレンジができたかなと思っています。」
続いて木田 晴斗選手。木田選手も前回の試合で初キャップを獲得しています。
Q:初キャップの感想は?
「まあリザーブから10分ぐらいの出場で、今まで多分ほぼ経験したことがない形だったんですが、ファーストキャップというのもあって、ちょっと前のめりになりすぎたところもありました。ただ、勝っている状況だったので、強気に行こうというのはずっと決めていて、その中で、まだまだ自分の力で言うと、自分の中では全然半分ぐらいしか多分出せていないと思います。そこをしっかり出していけるようにやっていきたいですね。」
Q:テストマッチで、通用したとか、何か感じたことは?
「フィジカルは強いな、というのは感じたところもありますが、自分が納得するような動きができなかったので、それができていれば感じるところもあると思うのですが、今回は、(相手の強さで)自分の力が出せなかったというわけでもないので、感覚としてはテストマッチだから、という特別な発見はなかったですね。」
Q:準備していたことを試合で出せたか?
「ハイパンドキャッチのチェイスであったり、競り合いなどは結構練習していて、自分の中でもいい感覚。練習でも掴めていたのですけれど、(試合では)その場面がなかったので、次あればチャレンジしていきたいです。」
9月11日
滞在12日目です。次戦も刻一刻と迫ってきました。
選手達がグラウンドに到着しました。(なお、この日もこの前にジムワークと、ブレイクダウンのトレーニングを行っております)
デンバーは日差しが強い印象ですが、この日は曇り模様。日が照っていないと、意外に涼しいです。
円陣を組んでウォームアップ開始です。
日が照っていないとはいえ、乾燥しているので水分補給は欠かせません。
さて、ウォームアップを終了すると、選手達は、一旦グラウンドを立ち去りました。
これはいつもとは違う光景です。
というのも、次戦では、ウォームアップ会場と、スタジアムが違うので、バスで移動の必要があり、この日のトレーニングで
それをシミュレーションしてみた、というわけでした。
数分のバス乗車を経て、戻ってきた選手達。
トレーニング再開です。
練習内容について細かく触れられないのが残念ですが、とにかくもこの日もハードに非常に良い準備ができたことは間違いありません。
全体練習の後は、バックスとフォワードに分かれてのユニット練習。
フォワードはスクラム。
竹内選手のルーティン。
こうして11日のトレーニングも終了しました。明日はリカバリーに専念するため、練習はお休みとなります。
13日に試合前の最後の練習、キャプテンズランを経て、日曜日(日本時間月曜日)の試合に臨みます。
皆様、応援よろしくお願いします!
9月10日
米国滞在11日目。セミファイナルトンガ戦も近づいてきました。今日も朝からトレーニングです。
(こちらは宿舎から移動中に見えた朝日。)
グラウンドに到着しました。これは米国に限ったことではないのかもしれませんが・・・
月がよく見えます。
選手たちも到着しました。
今日も張り切ってトレーニングです。
まずはウォームアップから。
試合も迫ってきて、コンタクトの量やレベルが上がってきました。
フィジカルの強いトンガに負けない素早く、強いブレークダウンがやはり重要な鍵を握ることになります。
暑さ、乾燥、そして高地という条件の中で、ハードなトレーニングは続きました。
ワーナー共同キャプテンの掛け声で、全体練習は終了です。
フォワードはスクラム。
バックスはハイボールキャッチなどの個人練習です。
フッカーはスローイングの個人練習も。
「ナイスボール!」
既にてんこ盛りですが、上記までが午前中の練習。午後は、3つのグループに分かれてウェイトトレーニングを行いました。
更には、ブレークダウンの練習も行っています。(こちらは掲載していない日もほぼ毎日)
ただやっているのではなく、何が改善点なのか、チーム内での話し合いも行っています。
映像での確認。良かったプレーと良くなかったプレー両方を確認しています。
・・・と、このような感じでこの日も過ぎていきました。
次戦で、こうした努力(エフォート)が反映されてくることと思います。
次戦トンガ戦もぜひ、ご注目ください!
9月9日
滞在10日目です。本日も、地元の大学に場所を借りて、トレーニングを行います。
キャンパスに到着した選手たち。
昨日はフォワードの写真だったので、本日はバックスです。(実際は両日、すべての選手がウェイトを行っております)
本日のメニューについて説明を受ける選手たち。
一方、フォワードは体育館の中で・・・
ストレッチをして・・・
体をぶつけ合い・・・
やはり、ブレークダウンのトレーニングです。
写真をみているだけでも、迫力が伝わってくるのではないかと思います。
改善点について指摘する江良選手。
同じくコストリー選手。
実りの多いトレーニングだったようです。
バックスも同様のトレーニングを行いました。
ハードなトレーニングの後は、選手同士で握手。
その後もフィットネスをあげるトレーニングが続きます。
バックスも素晴らしいトレーニングができたようです。
オマケ:こちらはトレーニングで使用したマットを宿舎に持って帰る様子。選手も一緒に行います。
こうして10日目も終了しました。明日からも、週末の試合に向けた準備が続きます。
9月8日
滞在9日目。いよいよこの日から準決勝トンガ戦にフォーカスした準備がスタートします。
(※以前の投稿でサモアと誤表記がありました。お詫びして訂正させていただきます)
バックス選手が集まってミーティング。
こちらはフォワードのミーティング。それぞれに課題、フォーカスすべき修正点がコーチ陣から説明されました。
宿泊地から練習場へと移動。
まずはジムへ。
こちらはフォワード選手の様子。ジムでリカバリーを兼ねて、しっかり汗をかきます。
一方、ノンメンバー(前回の試合に出場しなかった選手)と、試合出場時間が少なかった選手が早速グラウンドでもトレーニングを
行いました。
高度が高く息切れしやすいのと、乾燥している為、いつもより更に喉が渇くようです。
最後はハイタッチ。
いいトレーニングができました!
疲れが残る中ですが、リカバリーを兼ねながら、選手たちの次なる準備は始まっています。
週末のトンガ戦は、負けられない戦いです。
これからの調整具合にもご注目ください。
9月7日
米国戦も終わり、疲れの残る中ですが、この日は移動日。カリフォルニア州サクラメントから、次戦の会場があるコロラド州デンバーへと移動します。
カリフォルニア州からコロラド州への移動といっても、なかなかピンとこないと思いますが、約1800キロほど離れているので、東京から沖縄(1600キロ程度)よりも遠い距離です。
長旅の末に、デンバーに到着しました。
本日は移動だけで1日が過ぎました。
デンバーは、標高が1600メートル(1マイル)に達することから、マイルハイシティーとも言われています。
奇しくも縦横にマイル近く移動したことになりますね。
明日からは、徐々にリカバリーしながら、高地に合わせるトレーニングも再開します。
9月6日
いよいよ米国戦当日です。
会場に到着した選手達。若い選手達が主体なので、「初めてのアウェー」体験の選手も多く、心なしか緊張しているように見えます。
こちらは、フォワード、スクラムハーフがレフリーとミーティングをしている様子です。ロッカールームが狭いので、こうして外でやることになりました。これもアウェーならではです。
ゲーム・キャプテンを務めるワーナー選手がレフリーとコミュニケーション。
エディー・ジョーンズHCもレフリーに何やら注文しています。
米国チームとコイントス。前回は、初めてのキャプテンで緊張していたものの、コイントスで勝ってから緊張がとけた、ということですが、この日はそれほど緊張していなかったのに、コイントスで負けてから、少し緊張してしまったものの、この後のウォームアップでチームメートの溌剌とした表情を見て、いい準備ができているということで自信を取り戻し落ち着くことができたそうです。
こちらがウォームアップの選手達の表情です。
確かに自信が満ち溢れた良い表情に見えます。
ロッカールームに戻っていく選手達。今回もしっかりと準備ができました。あとは練習通り、きっちり自分たちの役目を果たすだけです!
ロッカーから出てきた選手達。
米国の選手達と並んで入場です。
国歌斉唱の様子。
試合については、47-21で見事勝利しました。
ギャラリーもぜひご覧ください!
そして、試合後には初キャップを獲得した選手へのセレモニーも行われました。司会は、原田 衛共同キャプテン。
奥井 章仁選手へのプレゼンターは、高校、大学と同じ大親友だと語る江良 颯選手。
改めて家族への感謝、チームについての感謝について語る奥井 章仁選手。
続いてもう一人の初キャップである木田 晴斗選手。こちらは出身地が同じで、同じ塾に通っていたと語る原田共同キャプテンがプレゼンターとなりました。
木田 晴斗選手からは、怪我を乗り越えたこと、そしてこれがスタートであることなどが語られました。
初キャップをかぶって喜びの表情。
2ショット。
喜びの表情です。
さあ、勝利への喜びもこの日まで。明日からは移動、そして次戦、トンガ戦への準備が始まります。
引き続き応援をよろしくお願いします!
9月5日
さあ、アメリカ戦まであと1日となりました。
今日は、試合会場で最後の練習、キャプテンズランを行いました。
グラウンドに姿を現した選手達。アウェーの洗礼というべきか、いつもよりもスタジアムに滞在できる時間が短く、ロッカーにいる時間もほとんどないままに、トレーニングを開始する必要がありました。
日差しもなかなかの暑さです。
何やらふざけ合う藤原選手と木田選手。
限られた時間でしたが、選手達は集中して良い準備ができたようです。
フォワードは最後に短いながらもスクラムも組みました。明日もスクラムに注目です!
そして、本日夕方には、恒例のジャージープレゼンテーションが行われました。
永友 洋司ディレクターから本日は海外なので、特別ゲストはいないものの、この日の為のスペシャルメッセージがあります、と発表されました。
スクリーンに映し出されたのは、「女子ラグビーワールドカップ2025イングランド大会」で奮闘を続ける桜フィフティーン(女子日本代表)の皆様。自身もスペイン戦を控える中、男子チームに応援のメッセージを送ってくれました。
この日のジャージを手渡すプレゼンターは、ワーナー・ディアンズゲームキャプテン。選手一人一人にジャージを手渡していきます。
今回の試合で、初選出された奥井 章仁選手。名前を呼ばれる前にご家族からの激励コメントが上映されました。
奥井選手「僕自身も色々な犠牲を払ってきましたが、それ以上に家族が僕の為に時間やお金など色々な犠牲を払ってきてくれたお陰で今、自分がここに立てていると思います。明日はしっかり家族のために、ここにいる仲間のために自分の力をしっかり出して頑張りたいと思います」
以下公式HPでも紹介されている奥井選手のコメントです。「アメリカ代表戦の試合登録メンバーに選出いただき、日本代表として出場できることを大変光栄に思います。これまで支えてくださったすべての方々のおかげで、このような機会をいただくことができ、心から感謝しています。自分らしいプレーを全力でやり切りたいと思いますので、応援よろしくお願いします」
こちらも初選出の木田 晴斗選手。家族の激励コメントを見ての表情です。
木田選手「日本代表ジャージーを着れる事をとても光栄に思います。ここ数年、怪我で悔しい思いをしてきましたが、ここまで辿り着くことができました。支えてくださった多くの方々に感謝します。全てをかけて戦います。応援よろしくお願いします」
最後はワーナー・ディアンズゲームキャプテンから一言「明日の試合はJAPANのラグビーを見せる絶好の機会だと思います。
女子チームを含め、多くの人をインスパイアするような試合をしましょう」
さあ、いよいよ明日は試合です。
米国で開催される為、現地での応援をできるファンの方はあまり多くないと思いますが、テレビなどでの観戦等、是非チームへの応援よろしくお願いします!
以下、番外。
なお、キャプテンズランが終わってからは、室内で登録メンバー以外で追加トレーニング。
きっとこの中から、次の試合以降に出場する選手も出てくることでしょう。こうした選手の頑張りにもご注目ください。
9月4日
滞在5日目。本日は、トレーニングはお休みして、リカバリーに専念する日です。
こうした中で、アメリカ戦に臨む登録メンバー23人が発表されました。
午後にはエディー・ジョーンズHCとワーナー・ディアンズ、原田 衛共同キャプテンによるオンライン記者会見も行われました。
今回はその様子を少しだけご紹介します。
エディー・ジョーンズHC「次はアメリカ戦ですが、パシフィックネーションズカップを通じて、チームが成長していくというチャレンジを楽しみにしています。選手達はアメリカの環境に慣れてきていて、暑さの問題はあるとは思いますが、それはお互い様です。
本当に大事な一戦だと考えていますし、パシフィックネーションズカップで優勝したいと思っています。昨年はファイナルで負けて残念な思いをしました。今回は若手中心のチームで優勝して大きなステップにしていきたいと思っています」
Q:(初出場が期待される奥井選手と木田選手について)
「チームにエネルギーを与えてくれる選手だと思いますし、奥井はボール争奪に力強く、木田に関しては、バック3にパワーを与えてくれると思っています。彼らのこれまでの頑張りをみて出場に値すると思いました」
Q:(過去米国での米国戦は苦戦しているが?)
- 「過去の成績、ジャパン対アメリカの歴史に関しては気にしていません。現在自分達が置かれている立場を最も重視しています。特に今回のメンバーに関しては(苦戦した)過去の成績には全く携わっていない人たちなのであまり関連性がないと思っています。唯一我々がこだわるところはしっかりとした準備を行うことです。もちろん、試合の中でタフな時間帯もあると思いますが、その時こそしっかりと冷静さを保ちながら、次に何をするべきなのか考えながら戦い続ける。そしてジャパンらしくプレーをすることが大事だと思っていて、実際のトレーニングの中でも訓練しています。タフな時にこそ自分たちで打開しながら、自分達の形に戻すことを意識しながらやっていきたいと思います。」
Q:ゲームキャプテンとして意識することは?
ワーナー選手「(前の試合は)良いリーダーグループがいるので、アタックやディフェンスはそれらの担当リーダーに任せていいくらいの選手がいるので、自分としてはそんなに意識しないですみました。(今回の試合でも)自分のキャプテンとしての仕事は結構簡単で、自分のパフォーマンスに集中して、チームに貢献したいと思います」
Q:共同キャプテンとして今回メンバー入らない中でどういう活動をしているのか?
原田選手「メンバー外でもできることはいろいろあって、フロントローのメンバーやゲームリーダーと話したり、準備のところでフッカーの速さについて話したり、といった会話などをしています。アメリカに来て環境も変わりいつものことができない状態で、オンザフィールドだけではなく、オフザフィールドで整理整頓したりだとか、時間を守ったりとか、みんなに共有するようにしています」
ワーナー選手「オフザフィールドの部分は全部衛さん(原田選手)に任せています。フロントローの中心で衛さんが凄くリードしていて、フォワードがよりタイトなパックになってきているように思います」
「(米国は)フィジカルにプレーしてくると思うし、バックス9、10番はキックが得意なので、エリアを取ってプレーしてくると思います。自分たちはフォワードがセットピースでしっかり戦って、しっかりとフィジカルで戦えるようにしたいと思います」
9月3日
滞在4日目。そして次戦の米国戦の3日前となりました。試合前に十分なリカバリーが必要なことを考えると、この日が試合前に行う練習の中で、最もハードな練習を行う一日となります。そんなわけで、いつもよりレポートもボリューム多めとなっております!
この日は、午前中はインドアでのトレーニング。
体を当てて十分にウォームアップすると・・・
まさに定番と言っていい、ブレークダウンの練習です。
闇雲に激しいコンタクトを行っているわけではなく、スキルを磨く為、動画でも確認しながら行なっています。
選手同士で改善点について話し合っています。
こちら別グループでも同じトレーニング。
写真ではフォワードだけですが、バックスでも同様のトレーニングを別の部屋で行なっています。
試合も迫ってきているので全体での戦略ミーティングも。内容はここでは書けません。
午後はグラウンドでのトレーニング。試合開始時刻(現地時間午後6時5分)に近づけて開始時刻を5時にしましたが、ご覧の通り、日差しはほとんど変わらず。試合当日も、暑い気候を想定しておいた方が良さそうです。
円陣を組んでトレーニングをスタート。冒頭でも書いた通り、この日のトレーニングは負荷高めというか米国到着後、最もハードなものになります。
バックスによるタックル練習。
ここから全体練習のスタートです。ここに来てコンタクトも100%のレベルに。
以上、選手達の表情でした。充実した練習の様子が伝わってくるのではないでしょうか。
ここからは練習後の様子。
選手同士でハイタッチ。
フロントローはスクラム。
練習後も、居残りで個人練習は続きます。
チームの用具を運ぶ選手達。スタッフだけではなく、選手自身も用具の運搬を手伝っています。
本日のトレーニングも充実した形で終了しました。明日はリカバリーに当てて、前日のトレーニング(キャプテンズラン)に臨みます。
(オマケ)
なお、最後に練習場を提供していただいたサクラメントのジェスイット(JESUIT)ハイスクールについても少しだけご紹介します。
この高校は、米国では珍しくラグビーが盛んな高校で、部員が100人以上(大半はアメリカンフットボールとの兼部だそうですが)、高校全国大会優勝10回を誇る名門で、昨年は日本で行われたユース大会にも参加しています。ラグビーの米国代表も多数輩出しており、高校で専用の天然芝グラウンドを持っているのは米国でも非常に珍しいそうです。(大体の高校はアメリカンフットボールとの兼用グラウンドだそうです)日本の高校チームと戦った時も感じたそうですが、日本代表の印象について「ハンドリングが素晴らしい。素早いパス回しを見習いたい」と話していました。
9月2日
滞在3日目です。昨日の「慣らし」を終え、この日から本格的なトレーニングを再開します。
まずは、バックスとフォワードに別れてミーティング。やるべきことを確認します。
続いてジムに移動して、ウォームアップ。
続いてグラウンドでのトレーニング。
コンタクトの強度も上がってきました。
暑さは日本と変わらずなので、こまめな水分補給が欠かせません。
アメリカ遠征に追加招集で参加した唯一の大学生、竹之下 仁吾選手。
同じく追加招集で、アメリカ遠征に参加している中楠 一期選手。
コンディションの都合で、プール戦には登録されていなかったジャック・コーネルセン選手も米国遠征メンバーに入っています。
そしてこの日もフォワードは全体トレーニングの後、スクラム練習です。
スクラム練習後も、選手同士で修正点を話し合っていました。
バックローの選手(奥井選手、下川選手)はタックルの個人練習。
昼食後、選手はジムでトレーニングを行いました。
練習の締めは、こちらも恒例となっているブレークダウンのトレーニング。
最後はやっぱりハイタッチ。今日も良い準備ができました。
明日も強度強目のトレーニングが待っています。米国戦に向けた準備が続きます。次戦も皆様の注目と応援をよろしくお願いします!
9月1日
米国に到着してから最初の練習が始まります。
この日のサクラメントの気温は、30度以上、湿度は高くないのでカラッとしているものの、日差しは非常に強く、日本よりも暑さがダイレクトに感じられる気候です。
まずは、ジムで体をほぐす軽いトレーニングから。
ウェイトトレーニングを終えると、グラウンドに移ってトレーニングです。
ボールを持ってゲーム形式の練習も。初日なので、6割くらい、ということでスピード、力は抑えめ、とは言いつつ、初日から
見応えのあるトレーニングが行われました。
フォワードはやはりスクラム。毎日欠かせない練習の一つです。前の試合ではスクラムで何度かペナルティをとるなど終始優勢でしたが、オーウェンコーチからは、前回のスクラムは40%以上改善の余地がある、とアドバイスがあったということです。
初日から良い練習ができました。なお、こちらはプール戦にはコンディションの都合で登録されていませんでしたが、ファイナルの30名には登録されているジャック・コーネルセン選手。
グラウンドでの練習の後も、トレーニングは続きます。こちらは今シーズン一貫して最重要強化項目となっているブレークダウンの練習です。
こちらも非常に良いトレーニングができました。
・・・と初日からなかなか充実した練習となりましたが、まだまだ選手としてみれば、時差ボケも解消しておらず、少しづつ体を慣らしながらの状態です。
明日以降、少しづつ強度を上げていき、週末の試合に備えていきます。
8月31日
この日、チームは試合会場のあった仙台市(宮城県)から、新幹線で東京に移動。
そこから二手に分かれて空港(成田、羽田)へと移動し、飛行機で米国へと向かいました。
目的地は、試合会場のあるサクラメントの最寄りの空港であるサンフランシスコ国際空港。
チームはそこから、バスでサクラメントへと向かいました。こちらサクラメントへと向かう道路です。
休憩のため、バスから降りてきた選手たち。時差ボケで少し眠たそうです。
ここで選手たちは、体をほぐすストレッチを行いました。
夕方までには、選手・スタッフ全員がホテルに到着。最初のミーティングを行いました。
3人のグループに分かれて、この遠征で気をつけるべきこと、目標などについて話し合っている様子です。
初日は、時差の問題もあり、この後、食事をとってすぐに解散(睡眠時間)となりました。1日からトレーニングを再開します。