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サントリーサンゴリアスの大久保監督(左)と真壁キャプテン |
サントリーサンゴリアス
○大久保直弥監督
「ありがとうございました。言葉はあまりないです。本当に内容はともかく、勝って終われる幸せを感じています。ゲームメンバー以外のメンバー、チームをサポートするスタッフ、クラブの力が結実した証だと思います」
──就任以来のチームの成長は?
「今日の出来では、リーグ戦なら怒鳴り散らすと思います。昨日、ノンメンバーが11人、ウェイトトレで自己ベストを出しました。そこまで、ノンメンバーがチャレンジするチームがあるでしょうか。メンバーを勇気づけてくれたと思います。チームとして去年のチームと勝負はできませんが、ウェイトもゲーム理解も、一人ひとりが去年を間違いなく超えていると感じます」
──これからどうチームを高めるのか?
「サントリーのラグビーは一人ひとりの仕事量とチーム力です。もっとフィジカルもスキルもアタックのシェイプもブレイクダウンのコンテスト力も改善していくことが必要です。エディさんが、日本代表はアタックで世界に勝とうとしていますので、世界と戦うサントリーとしても日本のラグビーに貢献していきたいです」
──フーリー選手に仕事をさせなかったが?
「もちろん、世界トップクラスの選手ですが、特に彼一人への対策はなく、規律の面で、彼にディフェンスが集中しないよう、リーダー中心にうまくまとまってくれたと思います。2人がかりで止めるのがサントリーのディフェンスシステムで、1人でもないし、3人でもありません。一人がしっかりテークダウンし、もう一人がファイトする。前半良かったのも、そこでした」
──後半の最初は?
「ちょっと、前半の後半から流れが悪い中、剛のシンビンは、正直、痛かったです。風下に入って、とにかく一人ひとりの仕事量を上げなければいけないと分かっていました。その意志が、結果としてトライにつながったと思います」
──サントリーの強さはどこから?
「秘訣というものはありませんが、常に、ジョージとフーリーという世界のトップ選手がチームのために、スタッフのために、どう貢献するかを示してくれています。2年前のサントリーが一番変わった部分です」
──全勝で優勝したが?
「結果として勝ち続けたのは、負けを恐れていなかったからです。目の前のラインアウト、ブレイクダウンでしっかりファイトした結果、17連勝できました。負けた悔しさを、いかに忘れずにいられるか。苦しかった時代を知っている小野澤や元たちベテランが、チームが停滞しないように支えてくれました」
○真壁伸弥キャプテン
「お疲れ様です。本当に1年やってきたことが、しっかり形になって嬉しい以外の言葉はありません。やってきて良かったです」
──自身のコンディションが厳しいようだったが?
「パナソニック戦のときから痛みがあり、試合前は先週と同じコンディションだったので、心配していましたが、足が動いてくれました。同じ所をピキッとやってしまい、これでプレーしたら迷惑を掛けると思い、ピッチを出ました。誰が出てもサントリーのラグビーはできるので、交代出場の元さんを信じていました」
──全勝で優勝したが?
「2冠を獲るという目標はありましたが、1試合、1試合、目の前にフォーカスして、とりあえず、それが良かったかなあと思います」
──ハングリーは?
「満腹感は正直に言ってありません。最後にピッチに立っていないし、最後にトライを獲られたし…」
──去年の2冠と比較して?
「昨日の自分に勝とうという意識がありました。今日はしっかり形になって良かったと思います」 |