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サントリーサンゴリアスのジョーンズ監督(左)と竹本キャプテン |
◎サントリーサンゴリアス
○エディー・ジョーンズGM兼監督
「東芝さんは、前半、とても良いラグビーをしました。すごいプレッシャーでした。今週、サントリーはすごく良い練習をしてきましたが、ジョージ・スミス選手は手に石鹸をつけていたのかな(笑)。トップリーグMVPの賞を返さなくてはいけませんね。今日は、相手がとてもファイトあふれるチームで、試合を通して、それに対応できたことが良かったと思います。ボールを触る回数はとても少なかったけれど、うまくそれを生かして得点できました。チームを誇りに思います。決勝はパナソニックさんとやることになると思います。今週も良い準備をして臨みたいと思います」
──ハーフタイムの指示は?
「われわれは東芝ルールというラグビーをしていると(笑)。それを後半、続けてはいけないと言いました。とても良い試合でエンジョイしました。前半はブレイクダウンに人数を掛けてしまい、まったくうちのラグビーができていませんでした。後半、アライメントの修正ができて、前へ出て、キックも前に行けて、ブレイクダウンに人数を掛けずに済み、東芝さんのディフェンスに圧力を掛けることができました。結果、ライアンが3つのペナルティゴールを決めてくれました」
──ギリギリのディフェンスだったが?
「最初の20分で1対1のタックルミスが多く、ゲインラインを越えられました。しかし、後半、最初にタックルの改善ができました。東芝さんはダイレクトパスを使うチームではなく、突き抜けてくるチームです。チームは良い修正したディフェンスができました。タックルでは、二人がチャレンジして、ボールを遅く回させましたし、パスもわざとさせることができました。この結果、ターンオーバーできて、キックも使えるようになり、われわれが優位に立つことができました」
──勝ってもあまり嬉しそうでないのは?
「まだ、1試合残っています。来週は必ず喜んでいると思います。東芝さんとのラグビーはとても難しい。今日は裏にスペースがあったので、キックを使いました。私は勝つのが大好きです。来週は今シーズンのもっとも素晴らしいラグビーをしたいと思います。パナソニックさんもそれを望んでいると思います。トップリーグ決勝は、素晴らしい展開ラグビーを、お互いにしましたからね」
──3月11日は、特別な思いを感じることはあったか?
「7月に仙台でコーチしたときに、700名の子が来ました。子供たちの両親がカレーを作ってくれました。畠山選手のラグビースクールはバスで来ました。それがスポーツの魅力です。皆を元気にさせることができます。戦争や政治は解決できないが、喜びというものを与えることができます。上手くできなかったかもしれないが、東芝さんと、お互いにチームワークやファイトを見せることができたかもしれません。東北では、引き続きファイトが必要です。チームワークで、必ず困難は解決できます。必ず、やれます」
○竹本隼太郎キャプテン
「分かっていたことですが、東芝さんはアグレッシブに、激しく来ました。良くチームで戻って、一人ひとりが耐えたなと思います。ラインブレイクされた時も、試合を通じて、一人ひとりが戻ったのが良かったです。チャンス、ピンチで、本当にしんどい時に動けていた、ほんの少しの意識の差が勝利をもたらしたと感じます。決勝に出られてうれしく思います」
──守り勝った印象だが?
「練習通り、2人がタックルに入り、残りがディフェンスできました。選手から『ファンダメンタル』という声が数多く上がり、基本的なディフェンスの意思統一ができていたと思います」
──3月11日という特別な気持ちがあったか?
「1年前の今日、サントリーのクラブハウスでベンチプレスをしていました。こんな状況になっているとは、思ってもみませんでした。大した支援はできていませんが、今の僕たちのラグビーができる環境に感謝し、会社や監督、サポートや良いスタッフと1年間努力してきました。そういう日に力を発揮して、勝つことができました。多少なりとも、自分のすべきことを全うしたことを放映していただけたので、少しでも、勇気をお見せできたとしたらありがたいです」 |