立命館大学 12-22 関東学院大学 【一回戦／2011年12月18日(日) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】 曇り空の下、関東学院大学のキックオフで試合開始。序盤は関東学院大学がFW・BK一体となった攻撃でリズムをつかみ、4分にゴール前ラインアウトのモールから先制トライ。その後は、立命館大学も自分たちのペースを少しずつ取り戻し、お互いに一進一退の攻防を繰り返す。25分すぎには立命館大学がキックのカウンターから関東学院大学のタックルが甘くなったところを突いてゴール前まで攻め込むが、ゴールラインを割ることはできなかった。その後も何度か立命館大学がビッグゲインをするが、あと一歩のところでボールがつながらない。逆に前半終了間際、関東学院大学に1PGを許し、0-10で前半終了。 後半、先にペースをつかんだのは立命館大学。キックオフ直後の1分、風上を活かして敵陣に入り、最後はモールを組んでゴールになだれこみトライ。その後は立命館大学がPKを得てもPGを狙わず、トライを取りにいくほどの積極的な攻めを見せる。そして、14分には再びラインアウトから執拗にモールを組んでトライをあげ、この試合初めて立命館大学が12-10とリードをする。 しかし、ここで関東学院大学も踏ん張り、その直後のキックオフからの連続攻撃でトライを返し、再逆転に成功。ここから関東学院大学の攻撃のリズムが出始めるが、立命館大学は早い出足から好タックルを繰り返し、追加点を許さない。勝負を決めたのは、後半残り5分にPKからのラインアウト後のモールから関東学院大学があげたトライ。このトライで12-22となり、緊迫したこの試合に終止符が打たれた。(大林直之) 立命館大学の中林監督(右)と毛塚キャプテン 立命館大学 ○中林正一監督 「まず、この素晴らしい環境でラグビーをさせていただいたことに感謝をしています。関西リーグでは不完全燃焼でしたが、今日の試合で今年やってきたことを出し切りたいと思っていました。勝負を分けたのは細かなスキルの部分だったと思います。4年生の残した財産を来年につなげていきたいです」 ○毛塚祐貴キャプテン 「負けてしまったので残念でしたが、気持ちは前面に出すことができたので後悔はないです。来年は後輩達がこの舞台に上がってきてほしいと思っています」 関東学院大学の桜井監督(右)と小林バイスキャプテン 関東学院大学 ○桜井勝則監督 「負けが許されない試合なので勝てて良かったです。速くボールを動かすという面では不安を残す結果となってしまいました。修正をしっかりとして次に臨みたいと思います」 ○小林直哉バイスキャプテン 「次の試合につながる試合をしたかったのですが、勝つことはできましたが形が悪かったです。落ち込んでも仕方がないのでしっかり修正して臨みたいと思います」 ──前半早々に先制して、その後攻め切れなかったのは、立命館のディフェンスが良かったということですか? ○桜井監督 「立命館のディフェンスも良かったが、ボールを持ち込みすぎ、フォローが薄かったです。今までの試合に比べて走れていませんでした。しっかりと走り込みをしていきたいと思います」
