早稲田大学 51-7 大阪体育大学 【一回戦/2011年12月18日(日) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】 冷たい風が吹く中、風下に立った大阪体育大学のキックオフで前半が開始された。 前半3分に早稲田大学がグランドを大きく使い展開する。最後は大外で待つHO伊藤平一郎に渡りトライをあげる。ゴールキックは外れたが早稲田大学が5点を先制する。一方、風下の大阪体育大学はハイパントを活用し前進を試みる。すると前半14分にWTB李修平がインゴールに飛び込み同点にする。トライ後のゴールも成功し大阪体育大学が逆転した。 しかし早稲田大学は動じない。各選手が確実にゲインラインを突破し優位にゲームを進める。特に、WTB原田季郎・WTB中づる(雨冠に鶴)隆彰・FB井口剛志のバックスリーが大きく前進しトライを演出した。21分と32分に連続してトライをあげ前半終わって22-7と早稲田大学がリードした。 後半になると早稲田大学の攻撃がさらに凄みを増した。後半開始0分、原田が一人でゴール前まで前進しフォローにきたFL山下昂大がトライをあげる。大阪体育大学も意地を見せ、低く鋭いタックルでミスを誘いターンオーバーする。後半15分、大阪体育大学はゴール前まで攻め込むが早稲田大学のディフェンスラインを突破することはできなかった。その後は早稲田大学のバックスリーがトライを量産し後半のスコアは29-0で早稲田大学が圧倒した。 最終スコアは51-7であった。早稲田大学が初戦を突破した。(植村元統) 大阪体育大学の坂田監督(左)と安田キャプテン 大阪体育大学 ○坂田好弘監督 「早稲田大学との決定力の違いが出ました。キックやラインアウトの差。キックからのカウンターをくらってしまいました。早稲田の攻撃力が高く、うちのセットプレーも不安定でした。来年はセットプレーからの得点力を高めていきたいと思います」 ○安田鉄平キャプテン 「ゲームテーマは相手のバックスリーに余裕を与えないことでしたが、うまくいきませんでした。試合中にディフェンスの修正ができなかったです。もっと試合中のコミュニケーションが必要だったと思います」 早稲田大学の辻監督(左)と山下キャプテン 早稲田大学 ○辻高志監督 「今回のテーマは80分間100%でやることでした。前半はボールキャリアのミスが多かったが、全体を通して体を張ることができました」 ○山下昂大キャプテン 「セットプレーで勝ち、前に出ることができました。良い内容でできたと思います」 ──今大会にどのように臨んでいるか? ○辻監督 「相手や去年のことより、一試合一試合全力でベストを尽くすことです」 山下キャプテン 「目標は日本一。負けたら最後という気持ちで来ました。また一週間このメンバーでできる幸せを感じて挑みたいと思います」 ──得点をとられたことに関しては? ○辻監督 「去年は簡単に点を取られましたが、今年はブレイクダウンで圧力をかけることができました。ディフェンスは合格点です」