日本代表「リポビタンDチャレンジ2011」東京合宿レポート｜日本ラグビーフットボール協会

■DAY8：2011年8月22日(月)東京

☆☆☆RWC開幕まで18日☆☆☆

壮行試合を終えたラグビー日本代表は、午前中最後のチームミーティングを行いました。約1ヶ月の長い、そして内容の濃いイタリア&東京合宿の全日程が終了し、昼食後、解散となりました。

最後になりましたが、7月の東京合宿、そして今回の壮行合宿では大変お世話になりました。ラグビー日本代表は、ホテルアバンシェル赤坂でアットホームな時間を過ごしました。毎日の食事もおいしかったですし、スタッフの皆さんの暖かい対応、そして何よりも笑顔でのホスピタリティサービスが良かったです。ラグビー日本代表一同心より感謝しております。本当にありがとうございました。


お世話になったホテルアバンシェル赤坂	ホテルスタッフの皆さんと


陽気なイタリア人シェフと	定評のあったバイキング

FUMI's Diary こんにちは。
居酒屋で初対面の人にいきなりキレられたジャックです(笑)。
今回は、USA戦の前に行われたタグラグビー教室の話をしたいと思います。
21日はあいにくの曇り空で、タグが行われるか中止になるか、最後の最後まで分かりませんでしたが、最強の晴れ男、コリニアシ(コリー)、湯原さん(ゆってぃー)、リーチ、ジャックの4人の前では、雨の神様もビビって雨を降らすことができなかったみたいです(笑)。

こうして始まったタグラグビー教室は、親と子の触れ合いとしては最高の場だと思います。
この日記をご覧になった皆さんも、ぜひ一度参加してみて下さい。
内容は、ウォーミングアップをしてから、握手タグ取り(握手をしている方と逆の手で相手のタグを取るゲーム)をして、円パス(円状に手をつなぎ、手をつないだまま広がって後ろに2歩下がり、その位置から円状にパスを回す練習)をしました。
そしてジャパンの選手がディフェンスになって、通り抜けゲーム(コートの中に鬼がいて、鬼にタグを取られないようにゴールまで走る練習)をしました。
みんなジャパンの分厚いディフェンスを巧みなステップでかわしていくので、2019年のジャパンワールドカップは安心だなと思いました(笑)。

練習が終わるといよいよ試合です。
この試合に僕達ジャパンの選手も参加させてもらいました。
みんな練習の成果を見せつけるかのように、次々と抜け出したり、タグを取っていました。
楽しい時間はあっという間で、すぐに終わりの時間になりました。
みんな「もっとやりたい」「終わりたくない」「ジャックのファンです(笑)」など、ラグビーを愛している人だけにしか出せない言葉を口にしていました。
もっと色んなチームでこういったイベントが増えてくると、日本のラグビーもさらに成長してくるのではないでしょうか?
もうすぐワールドカップが始まりますが、これからの子ども達が憧れてくれるような試合をしてきたいと思います。
どうか熱い応援よろしくお願いします。


タグ教室でデモンストレーションをするフミとコリー	多くの親子連れがタグ教室に参加して下さいました	ボールを持って走ります


子どもたちに優しく指導するリーチ選手	子どもたちを待ち構える代表選手	小学生に絶大な人気のあるフミ

熱心に指導する湯原選手

■DAY7：2011年8月21日(日)東京

☆☆☆RWC開幕まで19日☆☆☆

東京は、朝から雨が降ったり、止んだりとすっきりとしない天候となりました。ラグビー日本代表は、午後、赤坂の宿泊ホテル周辺を散歩、ストレッチを行い、壮行試合に向けて気持ちを落ち着けていました。その後、ホテル内で、最後のチームミーティングが開かれ、出場メンバー1人1人に太田GMより桜のジャージが手渡されました。ワールドカップ最終メンバー発表が明日に迫っており、代表選手たちは、緊張した様子が見受けられました。
その後、チームバスで試合会場となる秩父宮ラグビー場へ移動。小雨が降るなか、各自念入りなストレッチ、スキルドリルで体をあたためた後、チーム全体で最後の戦術、動きの確認を行いました。

19:00キックオフ。前半は、上田選手の先制トライで、日本代表の流れでゲームが動くであろうと期待が高まりました。しかし、アメリカ代表の激しい正確なディフェンスや、日本代表の攻撃やキック処理からのミスが目立ち、自分たちのペースで思うようなプレーができず、8-14で6点リードを許しました。
ハーフタイムには、ジョン・カーワンHCより、ロッカールームの外まで鳴り響くぐらいの大きな声で檄がありました。今までやってきたことがどれだけできているのか!　こんな内容では全く話にならない。後半は相手にあわせるのではなく、自分たちでリズムをつくって、ボールコントロール、激しく、激しくいくように。
後半、カーワンHCの激しい檄もあり、ゴール前の連続攻撃から菊谷が抜け出し、左中間にトライ。ウェブ(コカ・コーラウエスト)のゴールで逆転。BKの素早い展開から宇薄(東芝)がトライして突き放しました。日本代表はアメリカ代表の攻撃を無失点で抑え、20-14で勝利しました。

課題を残した試合となりましたが、今日この日のために会場へ駆けつけて下さった大勢のラグビーファミリーやサポーターの皆さんに勝利を捧げることができました。試合終了の最後の最後まで、皆さんの熱いご声援が、選手たちを大いに鼓舞し、勝利への後押しとなりました。今回はホームでの試合が2試合しかありませんでしたが、スタジアム全体が一体となって戦い勝ちとった貴重な試合であったと実感しています。試合後、限られた時間ではありましたが、ファンやサポーターの皆さんと交流できたことは、選手たちにとって嬉しいことで、励みとなりました。ひとりひとりから頂いた激励の言葉をパワーにして、間もなくスタートするRWCの舞台で、最高のパフォーマンスを見せてくれることを大いに期待してください。
この場を借りて、ラグビー日本代表一同、心よりお礼申し上げると共に、引き続きご声援よろしくお願いいたします。


「リポビタンDチャレンジ2011」ＵＳＡ戦	日本代表ロッカールーム


試合後、多くのラグビー日本代表サポーターの皆さんと	菊谷キャプテンの背中

FUMI's Diary ハッピーバースデー IN 赤坂
こんにちは。
もうすぐ世界へと羽ばたくジャックです。
今回は・・・・・
一気に4人の誕生日を祝いました。

1.でかくて走れて面白い・畠山(ハタケ)選手
2.イケメンで気は優しくて力持ち・太田(マサさん)ストレングスコーチ
3.マッサージも英語もお手の物・木村(キムさん)トレーナー
4.毎日汗だくストレッチ&マッサージ・原(はらけんさん)トレーナー

ハタケは選手として毎日一緒に汗を流しています。
楽しい練習だけでなく、しんどい練習でもチームを盛り上げてくれる楽しい選手です。
自分の誕生日よりパーティーが遅れて、少しスネていましたけどね(笑)。

マサさんは時に厳しく、時に優しく、精神を持つ、選手の気持ちが分かるストレングスコーチです。
自分自身も社会人でプレーをされていたので、誰よりも僕達の辛さが分かる人ですが、チームを強くするために心を鬼にして僕達を走らせてくれています(笑)。

キムさんは英語を話すことができるので、誰とでもコミュニケーションをとりながら治療をしてくれます。
食べたことのない物や、行ったことのない場所に行くのが好きな冒険者です(笑)。

はらけんさんは毎日全力でストレッチやマッサージをおこなってくれます。
SHは小さいのでまだマシなのですが、FWや大きいBKなどのマッサージを見ていると、僕達の筋肉トレーニングよりしんどい様に見えます(笑)。

皆さん、こんなユニークなジャパンメンバーをこれからもよろしくお願いします。

菊谷キャプテンよりサプライズ誕生日ケーキが


真ん中は畠山選手	太田S&Gコーチと原アスレチックトレーナー

■DAY6：2011年8月20日(土)東京

☆☆☆RWC開幕まで20日☆☆☆

アメリカ代表戦直前東京合宿6日目。いよいよ明日にアメリカ戦を控えた日本代表は、本日午前10:00から秩父宮ラグビー場で念入りなウォーミングアップを行いキャプテンズランに入りました。菊谷キャプテンを中心に行われた最後の確認では、各地域からのアタックオプション、キックオプションをチェックして調整を終えました。選手たちは集中しつつも、明日の大事な試合に向けた非常に良い緊張感に包まれた表情をしていました。明日は、きっとファンの皆さんの期待に応える試合をしてくれると思います。これまで多くのサポートをしていただいたファンの皆さん、明日はぜひ秩父宮ラグビー場で日本代表の応援をよろしくお願いいたします。日本代表の勝利を信じ、みんながひとつとなって、ラグビー日本代表を送り出してください。

◎ ジョン・カーワンHC
「アメリカ代表戦は、ワールドカップ前最後のテストマッチとなる重要な試合です。アメリカ代表はフィジカル的にタフな相手ではありますが、良い内容が求められます。80分間を通してジャパンスタイルで戦い抜きたいと思います。イタリア代表戦から、大幅に出場メンバーを入れ替えていますが、これは代表選手全員にチャンスを与え、持っているもの全てをこの試合で見せてくれることを期待しています。また、ワールドカップに向けた最後のセレクションマッチでもあり、初戦となるフランス代表戦に向けて、選手には最高のパフォーマンスを発揮してもらい、積極的にアピールして欲しいです」

◎ 菊谷　崇キャプテン
「アメリカ代表戦は、イタリア戦で出場したメンバー外を中心としたチームで戦います。チャレンジ精神を忘れずに期待以上の良い成果が出せるようにチーム一丸となって試合に挑みたいと思います。またワールドカップに向けた壮行試合となりますので、ラグビー日本代表のファンの皆様に安心して送り出してもらえるような試合をしたいと思います。引き続き、応援よろしくお願いいたします」


強いスクラムを組んでゲームをコントロール	大型ビジョンでビデオ分析	日本スタイルであるファーストゲームに磨きをかけます


完全復帰のアリシ選手	レッグドライブ	スクラムハーフの判断一つで、ゲームが大きく変わる


セットプレーからのアタックで仕掛ける	安定感のあるラインアウト	キック戦術も大きな鍵となります


キャプテンズトーク	密集からの球出しは早く	インディビジュアル練習


正確なキッキングも勝敗のポイント	今こそひとつに、ニッポンのために

■DAY5：2011年8月19日(金)東京

☆☆☆RWC開幕まで21日☆☆☆

ラグビー日本代表は、この日完全オフとし、心身共に癒しました。今日は、ぐっすり睡眠を取ったり、家族とゆっくり過ごしたり、気分転換に買い物に行ったり、ウェイトトレーニングに励んだり…それぞれが思い思いの時間を過ごしました。

さて、明日はいよいよキャプテンズランです。ワールドカップ壮行試合でもあり、アメリカ代表戦は絶対に負けられません。
ラグビー日本代表サポーターの皆さん、ぜひとも秩父宮ラグビー場に来場いただき、熱い声援をよろしくお願いいたします。

壮行試合当日は、楽しいイベントが盛りだくさんです。
詳しくは、http://sakura.rugby-japan.jp/japan/2011/id10861.html


駅貼告知広告	巨大告知ポスター


告知ステッカー	新聞広告

秩父宮ラグビー場の告知看板

告知チラシ

■DAY4：2011年8月18日(木)東京

☆☆☆RWC開幕まで22日☆☆☆

今日の東京は、日差しが強く暑い一日となりました。ラグビー日本代表は、午前中の練習で、より実戦に近い本格的な練習を繰り返し行いました。

基本的なラックスキルドリルやアタックドリル、スピードランなどのフィットネス練習の後、ユニット別で、FWはスクラム、ラインアウト、BKはスピードアタックを実施。その後2チームに分かれ全体練習として、セットプレーやキック戦術も加えた様々なアタック練習に取り組みました。常に動きのあるインプレー(試合の中でプレーが続いている状態の事)は、激しい運動量が必要とされるため、選手たちは疲れ切るぐらいの練習の成果を実感していました。
この猛暑にも負けず黙々と各自インディビジュアルスキルの練習に徹していました。明日は完全オフとし、今日の練習の疲労を取って、21日(土)のキャプテンズランに臨みます。


ウォーミングアップでしっかりと体を温める選手たち	スキルドリル	スピードラン


激しいコンタクトが繰り返された	DFも激しいプレッシャーをかける	十分な水分補給を行う


2人で相手を倒します	一気に前に出るDFラインもぶれなくなった	日本代表のベースとなるディフェンスも厳しくチェック


コミュニケーションを取って一気に上がる	細かい指示に耳を傾ける選手たち	巧みにBKラインを操るウェブ選手


セットプレーからのアタックを確認したBK陣	ボールを動かしながら取りきる	DFの位置、数を確認してアタック


FWも積極的にボールを動かします	ボールキャリアーに素早くサポートに入る	イタリア代表戦で課題となったラインアウトの修正を図るFW陣


強い姿勢でサポートを待つ	スキルローテーションの要素が全て入ったラックテクニック	激しいAT&DFが続きます


途切れるごとにプレーを確認	攻撃のテンポを上げる	ラックの低さを意識する


猛暑のなか激しさが増します	ラインアウトからのセットプレー	コンビネーションを確認する


スクラムからのセットプレー	グラウンドを大きく使ってアタックを仕掛ける	早く・高く・正確なラインアウト


様々なオプションをチェックしたBK陣	円陣を組んで練習を終えました	プレーの合間に問題点を確認するFW陣


スクラムで優位に立ち、好機を見出したい	キッキングも大事なオプションのひとつ

■DAY3：2011年8月17日(水)東京

☆☆☆RWC開幕まで23日☆☆☆

練習初日を迎えたラグビー日本代表。練習開始前に秩父宮ラグビー場にてチームミーティングを行い、イタリア代表戦のレビューを行いました。その後、FW/BKに分かれて、ユニットミーティングを実施。アメリカ代表戦に向けた練習メニューや、細かい戦術確認などを話し合いました。

念入りなストレッチの後、ラダーを使用したスピード&スキルドリル、ミニゲームで体を動かしました。ユニット別でFWは、ラインアウトの調整、BKはスピードあるアタックディフェンスの練習を繰り返し行い、軽めの調整で本日の練習を終了しました。その後、ポジション別に分かれ、念入りにインディビジュアル練習が行われ、更なるスキルアップに励んでいました。

午後は、BK/FWに分かれてのウェイトトレーニング。1時間程汗を流していました。


日本代表が得意とするディフェンスライン	スピードあるアタック攻撃	アングルを変えてトライチャンスを狙います