報告: 府中市ラグビー協会タグ普及育成委員長・泉 朋希

平成23年7月3日(日)午後2時より(株)東芝府中事業所ラグビー場に於いて、東京都ラグビー協会主催、府中市ラグビー協会主管によるタグラグビー指導者養成・ティーチャー研修会が昨年度に引き続き開かれた。
当日の対象者は小・中学校教諭、地域の子ども育成者、保護者とし、今年度は「体育授業におけるタグラグビーの指導方法」の内容で実施した。講師にはここ数年間同様に鈴木秀人氏(東京学芸大学准教授、日本ラグビー協会 普及・競技力向上委員)をお迎えし、研修会を進めた。

平成23年度 東京都府中市タグラグビー指導者養成研修会   平成23年度 東京都府中市タグラグビー指導者養成研修会

研修会では、はじめに室内で講義を受け、グランドに出て実技研修を行い、また室内で講義及び質疑応答を行った。特に今回は、今年度から全面実施となった小学校学習指導要領に「タグラグビー」が例示され、小学校の体育現場で子ども達に対して指導する立場の教員にとっては興味・関心が高く、内容も充実したものとなった。講義では、体育におけるボールゲームの在り方や位置付け、実技では授業での動きづくりや、ボールを扱うゲームなど初心者や小学生の発達段階に応じた魅力のある内容をご指導いただいた。小学校教員の多くは初めて出会うタグラグビーではあったが、どの教員も真剣に楽しく実技研修を行っていた。

平成23年度 東京都府中市タグラグビー指導者養成研修会

なお当日の参加者は、教員14人、一般12人、東芝ラグビー部3人、大学生数人の約30人であった。教員の参加が一作年度と同様に少なかったが、これは学校の教員にとって学期末整理の時期にあたったためであり、次年度の開催時期について課題となった。しかし府中市外からの参加者もあり、来年度はさらに市外からの参加者を募りたいと考えている。また今回も東芝ブレイブルーパスの現役選手が参加し、地域社会とのつながりを感じることができた。

現在各地で研修会が開かれているが、協会関係者を始め、小中学校の教諭の方、一般の方、トップリーグにかかわりを持つ方々が一堂に会した研修会は日本では珍しいのではないだろうか。これからのラグビータウン府中として、今後の小・中学校での普及(クラブ・体育授業)、社会教育活動として価値ある研修会であった。
多くの参加者を得、協会・教育関係者・地域社会が一体となった質の高い研修会を開催できたこと、関係の方々に心より感謝をいたします。
今年も、11月3日に開かれるフォーリスカップ(タグラグビー大会)が楽しみである。

平成23年度 東京都府中市タグラグビー指導者養成研修会   平成23年度 東京都府中市タグラグビー指導者養成研修会

平成23年度 東京都府中市タグラグビー指導者養成研修会