●4月29日(金)「香港5日目」

30日の女子香港代表との試合に向け前日練習を行う女子日本代表。

女子日本代表「香港遠征」レポート   女子日本代表「香港遠征」レポート   女子日本代表「香港遠征」レポート   女子日本代表「香港遠征」レポート   女子日本代表「香港遠征」レポート

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●4月28日(木)「香港4日目」

本日のレポート担当は、藤崎選手です。

今日も6時30分からのストレッチで一日が始まりました。今日のストレッチメニューは日本の定番「ラジオ体操」でした。ラジオ体操リーダーは、井上選手、田中選手、鈴木育美選手の3名。定番の体操のはずが・・・順番を飛ばして早く終わってしまい、補足のストレッチをすることに・・・。和気あいあいと身体をほぐしました。
午前の練習前には、香港戦のプレイブックが発表されました。萩本ヘッドコーチ、黒岩FWコーチより今回の遠征に臨む意味、そして香港戦の目標、ゲームプランの説明がありました。各々が、考えそして感じ、試合で実行しようと強く誓い合いました。

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練習前のミーティング バックスの表情

そして、気持ちが高まった中で、午前の練習がスタート。この遠征最後のフィットネストレーニングが行われました。宮崎S&Cコーチの「ここで全力を尽くせば、必ず30日の試合にベストコンディションで臨めるから自分を信じて走りきろう」という言葉に、選手はもちろん、コーチも一つになって声を掛け合い自分自身のベストを出し切りました。その中でも、一番端で走っていたハイパフォーマンスマネージャーの岩渕さんが断トツトップを走っていました。背中を追いかけながら、選手一同いつかは追い抜いてやろうと心に誓いました。今までのフィットネストレーニングを乗り越えることで、自分に自信を持つことができ、そして共に乗り越えてきた仲間を信じることでチームとしての一体感が生まれました。

その後は、FW・BKに分かれてのユニット練習を行いました。FWは、スクラムとラインアウトの合わせを中心に行い、BKは、3対2、サインの確認(ムーブの確認)を行いました。タイミングが合わない場面もありましたが、FWの目標(マイボール獲得率100%、BKへのボール供給)、BKの目標(ゲートアプローチを使って次の形を作り出す、そしてトライを取りきる)を達成するために共通して言えることは、その都度コミュニケーションをとり、プレー前のコーリングを徹底することだと感じました。

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ラインアウト確認中

午後は、雨が降って蒸し暑い中での練習になりました。
FW・BKのユニット練習や、チームランの中でのエリアプランの共通認識を高めました。あまり合わせる時間がない中で、限られた時間を有効に使い、まずは基礎の精度(キャッチ・ハンズアップ・スペースに走る・コーリング)を確実に行うことが重要になります。
また、試合当日も雨が予想されているため良いコンディションでないことは確実です。だからこそ、しっかりと基礎を忠実にやらなければいけないと実感しました。
夜は、夕食後に選手ミーティングが行われ、FWとBKのゲームプランの意識・イメージの統一を行いました。明日の最終練習であるキャプテンズラン、そして試合に向けてチームの気持ちを一つにしました。
試合まであと2日。気持ち、身体全ての面でしっかり準備をし、チームとしての士気を全員で高めていきたいと思います。

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スクラム

●4月27日(火)「香港3日目」

本日のレポート担当者は、兼松選手です。

今日も朝6時30分に近くの路上でストレッチをし、体をほぐしました。その後、ペットボトルを用いて、FWとBKでハンドリング競争を行い、声を出してコミュニケーションを図りました。
9時からの午前練習では、昨日と同じ試合前ウォーミングアップを行い、その後2チームに分かれて、コンタクトフィットネスとタッチフットを交替で行いました。コンタクトフィットネスは、疲れてくると姿勢が高くなったり、ボールリリースがいい加減になったりするので、試合の終盤をイメージしながらお互い励ましあって取り組みました。タッチフットは、タッチされたらアタックは1つ前のラインに、ディフェンスは2つ前のラインに戻ってリスタートするというルールで、たとえ戻りがバラバラであっても動きながら揃える意識が大事だということを学びました。また、疲れてきて自分のスピードが60%に落ちても、その60%に満足せずに100%にもっていこうとする努力が強い相手に走り勝つことに繋がるということを学びました。

それから、横幅5m内で連続1対1を行い、アタックはラインから出ないようにタックルを受けながらしっかりボディコントロールすること、ディフェンスは一歩前に出て確実に倒すタックルをすることを意識しました。最後は、今までやってきたゲートアプローチにFWが先に仕掛けるというバリエーションを加え、昨日と同じ7対8の実践的な練習で積極的にそれを挑戦しました。アタック・ディフェンス共に共通認識できていないところがあったので、練習の終わりに選手全員で確認し合いました。
帰りのバスの中では、余興で歌う英語の歌詞を松平選手から習い、終始楽しい雰囲気でした。ホテルに戻ったら各自昼食を済ませ、リラックスして体を休め、夕方からの練習に備えました。

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7人制練習試合。チームトーク ディフェンス

16時半から始まった午後の練習では、香港チームとセブンズの練習試合を行うメンバーはセブンズの練習、それ以外のメンバーはフィットネスを行いました。セブンズアカデミー以外のメンバーは久しぶりのセブンズの試合でしたが、サポートし続けることと1対1で低いタックルでしっかり倒すことは15人制と同じなので、全員が意識して試合に臨みました。結果、7分4本を無失点で全て勝つことができ、これまでの練習の成果を感じることができました。この調子で30日の15人制の香港戦も無失点で抑え、全員でサポートし続けて一つでも多くトライをとりたいと思います。

明日も2部練習で、練習前にいよいよ香港戦のプレイブックが発表され、チームとしてのターゲットが明確になります。残り2日間で気持ちも体もしっかり準備をし、JAPANの『3T』をチーム全員で見せたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。

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試合後の挨拶

●4月26日(火)「香港2日目」

本日のレポート担当者は、井上選手です。

今日は朝6時30分からリカバリートレーニングでストレッチと15分間走をして汗を流し、長時間の飛行機移動で固まってしまった筋肉をしっかりとほぐしました。
9時からの午前練習では、まず試合前と同じウォーミングアップを確認しました。「試合前のアップをするのには、本番でのアップの進行をスムーズにするのと、スイッチのON/OFFの切り替えをしっかりと意識するためのものだ」と練習前に説明があったので、それを意識して、ダイナミックストレッチやグリッド、2人組みコンタクトなどとても集中して取り組みました。それから、コアトレーニングをしてコアに刺激を入れてから、タックル練習に入りました。タックルは1対1から徹底的に「前に出て、一歩踏み込んで自分からタックルをする」ということを意識して練習しました。「より実践的な練習になればなるほど、タックルが決まらなくなってしまうのは、コミュニケーション不足と意識の低さからだ」という反省点が出たので、次の練習に生かしたいと思います。

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早朝のランニング 集中したアタックとディフェンスを

午後の練習は、ランニングフィットネスから始まりました。とても暑い中、全員で声を出し合いやりぬきました。それから、タックルや争奪などのコンタクト練習をしました。その練習を見ていた萩本ヘッドコーチが「引っ張るな、引っ張られるな」という言葉を私たちに投げかけました。「しんどいときにその雰囲気に引っ張られるな。辛い雰囲気に引っ張るな。後半ラスト20分の辛い時間帯をどう乗り越えるかで勝敗が変わる」という言葉で私たちはミスだらけだった雰囲気を断ち切り、もう一度集中しなおして練習を再開しました。その集中力と午前に反省をした成果か、実践的な練習でのDFのタックルが決まり出し、前に出るタックルが形になり始めました。しかし、アタックでトライを取りきれないシーンがいくつかあり、それをどう改善していくかが次回の練習の課題です。

今回の遠征のキャプテン、FWリーダー、BKリーダーがそれぞれ、辻本つかさ選手、松平貴子選手、藤崎朱里選手と発表されチーム目標も決定しました。まずは「TRY」、今までやってきた全ての事に挑戦する。次に「TOUGH」、プレー面でも、フィジカル面でもメンタル面でもタフに戦い抜く。最後に「TEAM」、一人一人が目標をクリアしていき、その力が合わさって私たちは1つのチームになっていく、というそれぞれの意味が込められている「3T」を今回はチーム目標として掲げます。

夕食後に明日のスケジュールが発表されました。明日は2部練習とセブンズの試合がありとてもタイトなスケジュールになります。しっかりと体のケアをし、睡眠をとり、明日に臨みたいと思います。読んでいただきありがとうございました。本日のレポート係の井上愛美でした。

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1対1でタックル

●4月25日(月)「日本出国 香港へ」

4月30日(土)に行われる15人制香港代表との試合に向けて、選手22名とスタッフ4名(選手1名、コーチ1名は後日合流)が成田空港より香港へ出発しました。この試合は「HSBC アジア五カ国対抗 2011」の香港代表対日本代表の前座試合として、香港フットボールクラブで行われます。

昨年は香港女子代表が来日し、秩父宮で同大会の前座試合を行い、日本が勝利をおさめています。
今遠征は、先月の香港セブンズと同様に、東日本大震災の影響のある中で、参加させて頂くことになりました。改めて関係者の皆様、また選手の職場・学校の皆様の寛大なるサポートを頂くことに感謝申し上げます。

女子日本代表は、昨年の暮れ以降、フィジカル面の強化を行っており、特に今回は運動量がいかに試合でいかされるかが一つの課題です。国内の合宿も行うことができませんでした。しかし個々で地道にトレーニングに励んでいた選手たちです。新しい選手・若手の選手がいますが、うまさというよりもどれだけ走れるか、当たっていけるか、しつこく動けるかにこだわって、30日の試合に向けて準備していきます。

香港国際空港に定時の20時半に到着し、バスでホテルに向かいました。22時半にチェックインをしました。遅い時間でしたが、機内で固まった体をほぐすためにホテル周辺で散歩をして、各自部屋でストレッチをしてこの日を終えました。

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ストレッチ