報告: 富山市ラグビー協会理事長・安村正樹

今年も2月6日に行われた「雪中ラグビー祭」
今年も2月6日に行われた「雪中ラグビー祭」

富山県・富山市ラグビー協会では、体育の日の「秋季ラグビー祭」及び、毎年2月の第1日曜日に「雪中ラグビー祭」を開催しておりますが、平成13年度よりコンタクトプレーを排し性別・年齢の差なく誰でも楽しむことができる「タグラグビー」をメインに据えた催しに衣替えし、以来、毎年両ラグビー祭共に約150人の選手が参加する盛大な大会に成長しております。

「秋季ラグビー祭」「雪中ラグビー祭」共に男女の区別無く、小学校中学年から70歳を越えるオールドラガー・黄パンラガーまでのチームが、トーナメント戦により優勝を競っております。また、試合の組合せにより、例えば小学生対オールドチーム戦では人数やタグの回数にハンディキャップを付けて実施しております。

  昨年の9月12日、富山県総合運動公園陸上競技場
写真は、昨年の9月12日、富山県総合運動公園陸上競技場。トップリーグ開催前イベントとしてタグラグビーの大会を実施
こちらは、昨年の12月12日に行われた、サントリーカップ富山県予選大会
こちらは、昨年の12月12日に行われた、サントリーカップ富山県予選大会

雪中ラグビー祭の特徴は、富山県(雪国)ならではの雪上でのゲームで、雪の無い年もありますが、昨年と今年は約50センチの積雪と絶好のコンディションの下熱戦が展開されました。

選手たちは雪まみれになりながらトライをめざして走り回り、会場では温かい豚汁を用意して選手や見学者に振る舞い、また、地元のメディアもこぞって取材におとずれる等、もはや冬の風物詩になりつつあります。

秋季ラグビー祭は従来各年代層からの参加がありましたが、近年、教育事情等の変化により高校生がテスト期間と重なり、参加人数・チーム数の減少といった残念な状況になっております。

参加人数・チーム数の減少を補う施策として、来年度より「富山市小学生タグラグビー大会」を計画し、その第1回大会を秋季ラグビー祭の下で開催することに致しました。

小学生のタグラグビーは、既に全国大会(サントリーカップ)の開催が今年度で第7回を数え、富山県でも毎年12月に県予選大会が開催されております。

今年度は富山市内の小学校3校が参加し県大会を大いに盛り上げてくれましたが、県内では魚津市の「吉島スポーツ少年団」が強く連続して全国大会に出場しており、当協会として何とか富山市内から全国大会へチームを送り出したく、現在計画中の大会がその前哨戦になればと考えております。

以上の当協会におけるタグラグビーに対する取り組みを通して、幅広い年代のラガーマン達の交流を図り、より多くの人達にタグラグビーの楽しさを知っていただき、底辺の拡大及びラグビーファミリーの獲得・拡大に繋げて行きたいと考えております。

報告の最後に、豊かな自然に加え、魚、水、お酒がとても美味しい富山県へ是非一度足を運んでいただき、全国の皆さんとタグラグビーで交流を深めることができればと祈念しております。

「雪中ラグビー祭」、150人もの参加者が
「雪中ラグビー祭」、150人もの参加者が