「IRB ジュニアワールドラグビートロフィー2011」U20日本代表スコッド、スコットランド遠征レポート‥‥2｜日本ラグビーフットボール協会

スコットランド遠征について／スコットランド遠征参加メンバー
遠征レポート‥‥1／遠征レポート‥‥2

●4月21日(木)

本日の午前中は、選手だけで反省と修正点を出し合い、スタッフも交えてのプレゼンテーション。その後、ミーティングを行い、ツアーMVPの発表がありました。今回のツアーMVPは金選手と中村選手。元木ヘッドコーチから二人にスコットランド代表のジャージのプレゼントがありました。

昼食を食べて空港へ移動。エジンバラ空港からロンドンヒースロー空港を経ての帰国となりました。今回の遠征の目標であるU20スコットランド代表Aからの勝利は非常に価値のあるものでした。この世代でティア1のラグビー先進国を倒したことは、U20の選手達の自信にもなり、また、日本ラグビーにとっても明るい話題となります。現在の大変な日本の環境の中で、この遠征を行うことができたことに感謝し、またこのツアーを成功させることができたのも、様々な方のお陰とファンも皆様の応援のおかげだと思います。この場をお借りしまして御礼申し上げます。

ただ、今年度のU20の目標は、スコットランド遠征の成功ではなく、JWRTでの優勝です。
かならずJWRTで優勝してJWCへ昇格を果たしたいと思います。今後もU20代表チームへの応援よろしくお願いいたします。

本日のレポートは江見選手です。

◎江見選手
「今日で日本に帰ります。今回の遠征では3戦全勝という結果で終わりましたが、自分の中では課題がいくつか出ました。これを本大会のJWRTまでに改善できるようにがんばっていこうと思います。これでチームはいったん解散となりますが、チームは非常に一体感が出ていると思いますので、この調子でいい状態で大会を迎えたいと思います」

●4月20日(水)

本日はU20スコットランド代表A戦。朝からいつもとは違う、良い意味で緊張した雰囲気がチームに漂い、選手達がこの試合に集中している様子がうかがえました。

試合は、個人技とフィジカルで勝るスコットランドU20に対して、4Hのディフェンスで前に出てプレッシャーをかけミスを誘いました。アタックでもFWの早いサポートと無尽蔵のフィットネスでスコットランドのアタックとディフェンスを抑えました。この遠征でやってきたことをしっかりと自分たちで吸収して、ある程度の形となってこの試合に表現できたのではないでしょうか。アウェイの地、またレフリングの違いでフラストレーションがたまった時間帯もありましたが、終わってみると33-15という大差でU20スコットランド代表Aからの勝利を勝ち取りました。

本日のレポートは、黒澤選手、藤近選手、彦坂(匡克)選手です。

◎黒澤選手
「今日はスコットランド遠征最終戦。いつも通りの朝食を食べてから近くの公園で軽く合わせて昼にスコットランドの聖地マレーフィールドへ出発した。バスの中には緊張感が漂っていた。
アップでは皆少し硬くなっていてミスが多かったですが、内田キャプテンの『雰囲気が暗いから、楽しもう』という言葉で笑顔も戻り、最高のアップを終えて試合が始まりました。
U20スコットランド代表は驚くほど大きいわけではありませんが、一人一人のパワーは強かったです。しかし、ジャパンのフォワード力、バックスのディフェンス力で勝っていました。FBをやっていてラインブレイクされる気配がなかったです。勝ったことは本当にうれしかったですが、改めて気を引き締めて行こうと思いました。この合宿でチームがもう一段成長したと感じました」

◎藤近選手
「今日はU20スコットランド代表との試合でした。前日から良い準備ができ、万全のコンディションで試合に臨めました。試合は苦しい時間帯もありましたが、我慢して勝つことができました。この遠征を通じてチームが一つになりました。JWRTも頑張ります」

◎彦坂(匡克)選手
「今日はこのスコットランド遠征の最終戦であるスコットランドU20との試合があった。序盤は自分たちの緊張と体の大きい相手のコンタクトの強さで苦しみましたが、途中からは自分たちのラグビーをすることができて勝つことができました。自分自身も2つトライすることができたので良かったです。今回の遠征は3戦全勝といういい形で終えることができたけど、本大会までにはまだ課題があるので、それをすべて改善してJWRTで優勝できるように頑張っていきたいと思います」

●4月19日(火)

遠征当初は、雨や曇りが多かったエジンバラでしたが、ここしばらくは天気が続き明日の試合もよい天気という予報です。本日は、明日のスコットランドU20戦に向けてのディフェンスシステムの最終確認を行い、午後はチームランでおわりました。

本日の日記担当は、内田キャプテン、布巻選手です。

◎内田キャプテン
「今日はスコットランドでの最後の練習となりました。思い返してみれば短く感じます。毎日苦しいことをしたことも今となっては良い思い出です。今日は朝DF中心の練習を行い、自分の役割、やるべきことやチームの規律などを再確認しました。昼からはキャプテンズランが中心であり、各エリアでの攻め方などを確認し最後の練習を良い形で終えました。今日は明日のスコットランドU20との試合に『必ず勝つ』と決意した濃厚な一日になりました」

◎布巻選手
「今日は試合前最後の練習を行いました。午前中はディフェンスを中心とした合わせ練習、午後はアタックを中心とした練習をし、短い時間の中で、皆1つになること考え集中して取り組めました。明日はこの遠征での最後の試合でもあるし、テストマッチということでもあるので、是非勝って日本に帰りたいと思います。またこのような日本の状況の中で遠征ができることに感謝しています。少しでも日本の皆様に元気を与えられるように頑張りたいと思います」

●4月18日(月)

スコットランド滞在もあと4日となりました。練習も今日を含めてあと4回。スコットランドに来てから一日一日と充実した時間を過ごし、チームが徐々に一つになりつつあります。今回の遠征の目標であるスコットランドU20撃破に向けて、残りの期間も充実した日々を送りたいと思います。
本日の日記担当は野田選手とトニシオ選手です。

◎野田選手
「今日はディフェンス中心の練習を行い、午後の練習の最後にフィットネスをしました。練習そのものに対しては集中はしていましたが、ミスが起きたという時に連鎖してしまっていて、こういうことは試合でもあることなので自分たちでしっかりと修正したいと思います。フィットネスでは、『世界最高のフィットネスで勝つ』という目標に対して良い雰囲気でとりくめたと思います。明後日のU20スコットランドに絶対勝ちたいと思います」

◎トニシオ選手
「今日は6：45分におきて朝食をたべ、練習をしました。練習ではコンタクトスキルとフィットネスを中心に行いました。かなりきつい練習でしたが、自分の体がこの環境に慣れてきていると感じています。夜はBKでミーティングを行いました。特にディフェンスについての話をしました。間もなくスコットランド戦ですが、必ず勝って日本に帰りたいと思います」

●4月17日(日)

今日は選手だけで昨日の試合のゲームを振り返り反省点を出し合って、その後スタッフも入れてのプレゼンテーションがありました。午後は気分のリフレッシュも兼ね、エジンバラ城周辺の観光と買い物、その後はチームビルドとしてボウリングを行い、一体感を高めました。今日のレポートは児玉選手と羽野選手です。

◎児玉選手
「皆さんこんにちわ。本日の日記を担当させていただくのは、慶應義塾大学2年のWTB児玉健太郎です。今日は第2戦のリカバリーとチームビルドを兼ねたアクティビティーを行いました。プールリカバリーを行った後、昼過ぎからはエジンバラ城の近くでの自由時間、またチームビルドとしてボウリングを行いました。それぞれの持ち味を出して、エキサイティングなゲームになり、合宿の疲れを吹き飛ばすことができました。今日一日でU20日本代表スコッドはまた1つのチームとして絆を深めることができたと思うので、この団結力で、最終戦のスコットランドU20に勝利したいと思います」

◎羽野選手
「今日は試合の次の日ということで、リカバリーのために朝プールに入りました。その後10時～11時までメンバーミーティングをした後、スタッフも混ざって試合の修正点や課題などを出し合いました。午後は全員でチームビルドを行いました。優勝チームは小林・金・李・藤近組でしたが、個人ハイスコアを出したのは僕です。
今日はしっかりリフレッシュできたので、明日から気持ちを切り替えて、最終戦に臨めるように頑張っていきたいと思います」

●4月16日(土)

本日は遠征2戦目、ウェストオブスコットランド戦です。午前中は近くの公園でコンディショニングとコンビネーションを確認しました。試合前に、日本の東日本大震災被害への黙祷があり、ウェストオブスコットランドのクラブチームからは寄付もありました。心温まるご支援に対して、この場を借りて重ねて御礼申し上げます。

試合は、速く前にでるディフェンスが機能して43-5の勝利でした。疲れも溜まってきているので怪我には注意をし、残りの遠征期間を有意義に過ごしたいと思います。
今日のレポートは山口選手、中村選手、猪村選手です。

◎山口選手
「今日はウエストオブスコットランドと試合をしました。遠征の2戦目ということで、初戦とは違う緊張感や難しさがあり、前の試合の課題を克服しようと試合に挑みました。
アップからみんな雰囲気がよく、いい感じで試合に入れましたが、体の大きな外国人を相手に「守り」という感じで、前半はあまり、ジャパンの目指すアタックではなかったと思います。だけど、後半からはテンポアップとボールを動かすジャパンのスタイルで修正でき、ディフェンスは前に出てスコアさせなかったので、良かったと思います。今チームはとてもよい状態だと思います」

◎中村選手
「今日は合宿をする中で一番モチベーションのコントロールが難しい第2戦目。ウエストオブスコットランドとの試合でした。
試合序盤は相手のチームにペースを合わせてしまい苦しい時間帯が続きましたが、しつこくディフェンスすることでジャパンのペースへ引き寄せることができ、結果も43-5ととてもよい試合ができたと思います。今、日本がとても大変な状況の中でも海外で合宿が出来ていることに感謝して残りの4日間を大切に過ごして、世界で対等に戦えるチームを作っていきたいと思います」

◎猪村選手
「今日は遠征第2戦目。とても良い雰囲気で午前中の練習を終え、長いバス移動後の試合になりましたが、皆高いモチベーションで戦えていたと思いました。内容・ゲーム展開ともに前回の試合より良かったと思います。自分自身としては怪我も治り、第3戦に向けて残りの遠征期間を無駄のないように有意義に過ごしたいと思っています。最後になりましたが、日本がとても大変な状況の中でこのような遠征に参加させてもらったことに心より感謝します。日本のため、プライドをもって頑張らせていただきます。応援よろしくお願いいたします」


中竹コーチングディレクターから		岩渕ハイパフォーマンスマネージャーからひとこと


練習		練習


練習		控え選手らで送り出します

選手の入場。エスコートキッズも

試合前の整列。黙とうも行われました

主導権を握るまであと一歩。ハーフタイム


試合はよい内容		ノーサイド


20年前の写真　この中に元木HCが！		ウエストオブスコットランドのクラブハウス内

●4月15日(金)

本日の天候は曇り。午前中はディフェンス、午後はアタックを中心に試合の課題の修正に時間を割きました。
午後は、疲労も考慮して、早めに練習を切り上げ、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、イタリアのプロチームのリーグ戦、マグナーズリーグの試合をマレーフィールドで観戦しました。ナショナルチーム代表選手がたくさんいる試合を観戦できたことは選手達にとって、とても刺激になったようです。
明日は2戦目、ウェストオブスコットランド戦です。中身の良い試合をして、3戦目とジュニアワールドラグビートロフィー(JWRT)につながる試合をしたいと思います。
本日のレポートは金選手と吉川選手です。

◎金選手
「今日はあまり天気が優れず、少し肌寒かった一日でした。練習の午前はディフェンス中心に、午後はアタックを中心にということで、良い準備ができたのではないでしょうか。初戦に引き続き、第2戦も良い内容で勝利したいものです。夜はマグナーズリーグというスコットランド・アイルランド・ウェールズ・イタリアのプロリーグの試合をスコットランドラグビーの聖地、マレーフィールドに見に行きました。さすがにプロの試合は迫力があり盛り上がりました。皆、ショップでジャージなどを買って大満足の様子でした。明日の試合は絶対に勝ちたいと思います」

◎吉川選手
「今日は朝から練習がありました。練習内容はディフェンスを中心に、この前の試合の反省をしました。午後の練習はフェイズアタックなど攻撃を中心とした練習でした。最近はチームが一つになり始め、コミュニケーションもすごく取れてきました。本大会に向けて残りの6日間を大事にしていきたいです。午後の練習が終わってエディンバラとアイロニーの試合を見に行きました。外国人はプレーが激しくてとても面白く参考になりました。明日の試合には必ず勝って次につなげたいと思います」