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東芝の瀬川監督(右)と廣瀬キャプテン |
◎東芝ブレイブルーパス
○瀬川智広監督
「日本選手権準決勝、しかも相手がトップリーグチャンピオンで日本選手権三連覇中の三洋電機さんということで、秩父宮にたくさんのファンの皆様が来てくださって、嬉しく思います。最後まで死力を尽くして戦ってくれた両チームの選手に感謝します。どうしても勝ちたい試合で、チーム一丸となって戦いましたが、やはり三洋さんが上でした。しかし、東芝も『オリジネイト』を掲げて、選手は今日の試合にそのことを込めて戦ってくれました。日本一になるという目標をもってまた来年戦うことができます。ありがとうございました」
──14人で最初の10分を守らなくてはならない後半だったが、ハーフタイムの指示は?
「一番大きいのは、敵陣で勝負するということです。守るのでなく攻めること、チャンスがあればモールで時間を使って攻めるのを忘れずに、と送り出しました。しかし、ボールが全然獲得できず、守る時間が長かったので、そこで体力的にもいろいろなものを失ったと思います。14人でもボールキープできればよかったのですが」
──ゲームプランは?
「三洋さんは完璧に近いエリアマネジメントをしてくるし、ディフェンスもしっかりと強いので、立ってブレイクダウンを動かす、それだけです」
──悔やまれるとしたら?
「準備していた攻撃がうまくいったところはあります。前半はボールさえあれば得点できるという感覚はありました。後半、悔やまれるのはボールがなかったことです」
○廣瀬俊朗キャプテン
「まず、両チームのファンの方に、試合場に来ていただき、感謝しています。試合は、東芝の選手は本当に良く頑張ってくれました。誇りに思います。プレーオフで負けて、その後ようやくメンタル面も上がってきてこの試合に臨みました。ちょっと勝ちを逃がしたなあ、という思いはありますが、三洋さんが素晴らしかったと思います。今年はここで終わりますが、もっと強い東芝をつくって、来年は勝ちたいと思った試合でした。楽しかったです」
──リーグでも5点差で敗れたが、どう思うか?
「どうと言われても、『悔しい』の一言です。ただ、これでチームが終わりではないし、この負けを繰り返したくはないので、この負けを忘れず精進したいと思います。今日、ブレイクダウンで三洋さんを追い込んだのは間違いなかったと思います。敗因はレフリー対応とシンビンが痛かったのと、オプションミスがあったのがもったいなかったです。勝ちを逃がしたというところです」
──勝ちを逃がしたとは?
「東芝はメンタルが高かったです。準決勝は待っているチームは難しいのですが、三洋さんもいつもの三洋さんじゃなくて、チャンスだなと思いました」
──こつこつ、3点ずつ返された場面は?
「三洋さんらしいな、という感じでした」
──圧迫感は?
「ありませんでした」
──北川選手にインターセプトされた場面は?
「オプションミスと言ったのはそこです。BKのオプションとして、あそこでウイングが上がって来ていたので、僕と仙波で確実に行っておけば良かったと思います。あそこで外を回して獲れたら素晴らしいですが、確率としては低いし、コミュニケーション不足でした」
──後半は?
「三洋さんは、後半、ずいぶん変わったと思ったし、東芝は変わらなかったと思います。10分、ヒルがいなかったので苦労しましたが」
──ブラウン選手が抜けて?
「FWは圧力を感じたのではと思います。ゲームマネジメントもエリアマネジメントもトニーは上手いから、BKとしては、いないほうが楽でした」
(最後に2人揃って立ち、瀬川監督が『1年間、どうもありがとうございました』と述べていました) |