マッチリポート
トーナメント表


早稲田大学 62-12 関西学院大学

【二回戦/2010年12月26日(日) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】

おだやかな冬の午後、早稲田大学のキックオフでゲームが始まった。序盤、お互い攻め込むが小さなミスが続き、大きなチャンスに至らず淡々と進む。12分、早稲田大学は中央スクラムより左へ展開、10-13に飛ばしパスが通るとそのままCTB村田が独走し左中間にトライ。SO山中のゴールも成功し7-0と先制。

18分、関西学院大学はラインアウトからモールを押し込みHO緑川が左中間にトライ。FB小樋山のゴールも成功し7-7と振り出しに戻す。27分、早稲田大学はPKより素早く展開し、ラックを連取しFB井口が右中間にトライ。その後は34、38分とWTB中濱が2トライをあげ、24-7で早稲田大学がリードし前半を終了。

後半、風下の関西学院大学がモールを中心に攻め入ると3分、関西学院大学はNo.8小原がモールから抜け出し、左隅にトライ。24-12と追い上げる。関西学院大学は、モールを中心に2度3度と早稲田ゴール前に攻め込むが、ミスも多くスコアに至らない。
早稲田大学は、FW、BK一体となりボールを左右に大きく動かし、WTB中濱、坂井を基点にDFが甘くなった関西学院大学より6トライ4ゴールを追加し、62-12で早稲田大学が勝利し準決勝に駒を進めた。(大久保 誠)

早稲田 62-12 関西学院 早稲田 62-12 関西学院 早稲田 62-12 関西学院 早稲田 62-12 関西学院
会見リポート
 

早稲田大学の辻監督(左)と有田キャプテン
早稲田大学の辻監督(左)と有田キャプテン

早稲田大学

○辻高志監督
「昨年は二回戦で負けた。この1年間を大切に戦った。点数も取れ、ファーストタックルも良くできた。次回の対明治戦を頑張りたい」

○有田隆平キャプテン
「一戦一戦、早稲田のラグビーを戦う。だがモールが課題。1週間しっかり準備したい」

──優勝までに大型チームを倒さなくてはならないが。関学にモールで2トライ取られたが?
○辻監督
「止まらないが、気合で止めにいく」
○有田キャプテン
「最初の組む瞬間に前に出て止めていきたい」

──明治戦の具体策は?
○辻監督
「早稲田のラグビーをする」

──榎本選手は?
○辻監督
「調子が悪かったので早めに変えた」

早稲田 62-12 関西学院 早稲田 62-12 関西学院 早稲田 62-12 関西学院 早稲田 62-12 関西学院
 

関西学院大学の大崎監督(左)と緑川キャプテン
関西学院大学の大崎監督(左)と緑川キャプテン

関西学院大学

○大崎隆夫監督
「チャレンジャーとして試合に臨み、前半は良くやった。後半足が止まりルーズになった。1年間、緑川キャプテンが良く引っ張った。夏合宿は相手にならなかったが、関学のプライドは出せた」

○緑川昌樹キャプテン
「チャレンジャーとして戦った。夏合宿は全敗した。その後下級生が厳しい練習に耐えてくれた。来年につながり、関学の良さは出せた」

──埋められない差とは?
○緑川キャプテン
「ブレイクダウンであったり、ラインのスピード、セットプレーの安定感。練習の態度であったり部員全員の意識が大事だと思う」