マッチリポート
トーナメント表


天理大学 6-27 東海大学

【二回戦/2010年12月26日(日) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】

少し肌寒さを感じるなか、天理大のキックオフで前半が始まった。開始早々、東海大の大型FWが天理大に強烈なプレッシャーをかける。東海大はスクラムでターンオーバーをし一気に展開するが、対する天理大のBK陣も気迫溢れるタックルで突破を許さない。
東海大は前半10分、敵陣深くに入りマイボールラインアウト・スクラムの好機があったが天理大の低く激しいタックルを前にトライを取ることができない。天理大はSO立川がリズムを作りFW・BKが一体になって仕掛けるが、こちらもトライを取れない。両チームの激しいタックルで観客が沸くなか、試合が動いたのは前半30分。東海大は敵陣ゴール前でラインアウトを獲得すると、天理大の厳しいプレッシャーを上手くかわし最後はHO木津が飛び込み先制する。前半の得点はこれのみで5-0と東海大がリードして折り返す。

後半3分に東海大がチャンスを迎える。敵陣22m右スクラムから連続ラックで前進する。モールを形成するとそのまま押し切りFL菊地がグランディングし追加点をあげた。後半風上の天理大は2本のPGをSO立川が確実に成功させ10-6と差を詰める。しかし東海大のFWが流れを引き戻した。
後半18分に敵陣ゴール前のスクラムをターンオーバーし、そのままスクラムトライをあげた。天理大もトライを取りに自陣から積極的に展開するが東海大のディフェンスを突破しきれなかった。東海大は後半32分、39分にも追加点をあげ、最終スコアは27-6で東海大が勝利した。(植村元紀)

天理 6-27 東海 天理 6-27 東海 天理 6-27 東海 天理 6-27 東海
会見リポート
 

東海大学の木村監督(左)と前川キャプテン
東海大学の木村監督(左)と前川キャプテン

東海大学

○木村季由監督
「天理大の持ち味である速さや展開力は理解していた。素晴らしい相手だった。序盤でミスが多くリズムに乗れず、初トライまでに時間がかかった。後半はミスを修正することと、ボールを動かすことを意識して挑んだ」

○前川鐘平キャプテン
「天理大は素晴らしいチームだった。激しいタックルを受けミスが重なり、思うようなアタックができなかった。全体的にプレッシャーをしっかりかけ、特にスクラムでは優位に立てたと思う。接戦は想定内だった。後半はFWで前に出ることを意識した」

天理 6-27 東海 天理 6-27 東海 天理 6-27 東海
 

天理大学の小松監督(左)と立川キャプテン
天理大学の小松監督(左)と立川キャプテン

天理大学

○小松節夫監督
「東海大に昨年からの差がどれだけ詰まったのか挑戦した。セットからの圧力でやられBKに良い球が出ずトライが取れなかった。チームは大きく成長した分、悔しさが増してしまう。また来年も素晴らしいチームを作り挑戦したい」

○立川直道キャプテン
「スクラムやブレイクダウンが激しく目指した展開ラグビーができなかった。FW戦で不利にあることはわかっていたし、想定内の点差が続いたがトライを取ることができなかった。昨年より差は詰まったと思う。後輩に想いを託したい」