明治大学 68-5 中央大学 【一回戦/2010年12月19日(日) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】 風もなく快晴の瑞穂ラグビー場。序盤、明治大学が攻め込むも、ノックオンでチャンスを潰す。中央大学も敵陣マイボールスクラムのチャンスをオブストラクションで潰す。試合が進むにつれ個々の力で優る明治大学が密集戦を優位に戦い始める。 8分、明治大学は敵陣22m付近ラインアウトよりモールを押し込み、NO8杉本が右隅に先制トライ。SO田村のゴールも決まり7-0。13分にはゴール前中央ラックより9-10-13と展開しCTB衛藤が右中間にトライ。ゴールも成功し14-0とする。中央大学も好タックルを見せるが、明治大学はFWを前に出し、ラックサイドを縦に攻めたり、BKのワイドな展開を織り交ぜ優位に進める。しかしノックオン等のミスも多く、波に乗れない。時間が経つにつれ明治大学のアタックを中央大学は1回のタックルで止められず、数的優位を許すと26分、32分とスコアを伸ばし28-0となる。 38分、中央大学は数少ないチャンスよりモールを押し込み攻め込むと9-10-13と展開しCTB大塚が左中間にトライ。28-5で前半を終了。 後半8分、明治大学は、後半より出場の地元出身WTB佳久が同じく地元出身SO田村のキックを右隅に押さえトライ。ゴールも決め35-5とする。後半もFWの密集戦を優位に進める明治大学がFW、BK一体となり主導権をにぎり、5トライ4ゴールを追加し68-5で中央大学を破り、2回戦に駒をすすめた。(大久保 誠) 中央大学の松田監督(左)と松下主将 中央大学 ○松田 雄監督 「挑戦者として挑んだが、大差のゲームとなってしまった。明治とそれほど変わらないと思うが、もっと大きな課題をもってやらないといけないということがよく分かった。選手はよく頑張ったと思う」 ○松下隆三主将 「前半アタックしてもミスが目立ち、リズムができなかった。それが後半の最初にもつながり、ミスが目立った試合になってしまった。非常に悔しいが、最後まであきらめずにプレーできたことはよかったので、今後の後輩の頑張りに期待したい」 ──試合前の明治の分析と、実際に試合をした印象との違いは? ○松下主将 「明治はSHとFWでリズムを作った後にBKへ、という流れでくるので、FWのところをディフェンスしようと考えていたが、予想以上に強く前に出られその後テンポよくBKに回されたので、すべて後手にまわってしまった」 ──先日の練習で気持ちの部分の話をしていたが? ○松田監督 「気持ちの部分はよかったが、体の部分で負けてしまっていた。来年の課題にしたい」 ──監督就任1年目として今年1年を振り返って、成長した部分は? ○松田監督 「技術的な部分も成長したと思うが、60人ほどの少ない部員がひとつになっていったことが一番大きな成長だと思う」 明治大学の吉田監督(左)と杉本主将 明治大学 ○吉田義人監督 「大学選手権はトーナメント形式なので、1回負けたら終わり。それを意識して、早明戦以上の魂でひたむきにやろうと臨んだ。前半与えた1トライはもったいなかったが、早明戦の課題はある程度克服できたのでよかった」 ○杉本博昭主将 「前半FWが前に出ることができていなかったので、テンポが悪かった。前半の終了間際からハーフタイム、後半へと次第に修正でき、FW・BK一体となった攻撃ができたのでよかったと思う」 ──序盤、自陣から積極的に回していたのが、途中から陣地を考えた攻撃に変えたのは? ○吉田監督 「大学選手権で、明治のラグビーの最終章が始まった。ラグビーはやはりFW。明治のFWの誇りを取り戻すために、対抗戦まではFWにこだわった。早明戦も敗れはしたが、FWでは圧倒でき、FWのプライドは取り戻すことができた。しかし、大学選手権はプライドだけでは勝負できない。やはりFW・BK一体となった攻撃が必要。それを序盤からやっていったが、ミスが多かった。後半はFWの近場から崩していくよう指示を出し、それがうまくいったと思う」 ──後半最初からの佳久選手の抜擢については? ○吉田監督 「居迫選手が早明戦で怪我をした。BチームやCチームの選手も同じくらいの力はあり、そのうちの一人が佳久選手。入部した当時は荒削りであったが、ひたむきにまじめにやってきたことで、最近伸びてきている。私だけでなく、チームメートからの評価も高い、頼りになるプレーヤーになってくれている」 当日は前座試合として、名古屋市内県立高校大会決勝戦「千種高校 vs 旭丘高校」(10人制)も行われた